この文章は
お酒は体に悪いと知っているのに、気付くと飲みすぎてしまう。
そんな人のために、より気持ちを落ち着かせて、飲みすぎを防ぐために知っておきたいことを書きました。
飲み会前にでも読んでください。
……自分向け含む。
はじめに
何故こんなに街中には居酒屋、バーが溢れかえっているのかと不思議に思ったことはないでしょうか。
定食屋の数に比べて、圧倒的にお酒を飲む場所が街中には多い。
なぜサラリーマン達は昼飯の100円はケチるのに、飲み会で600円の生ビールを平気で2杯3杯と追加してしまうのか、不思議に思ったことはないでしょうか。
高いからといって150円の明太子おにぎりではなく110円のツナマヨおにぎりを選ぶOLが、バーの4000円のワインボトルはなにくわぬ顔で注文していたりします。
「お酒は付き合いだから」
「酒が入った方が話がはずむ」
などの理由を並べておいて結局飲み過ぎて、次の日の朝スーツの袖に腕を通しながら重たい頭痛に文字どおり頭を抱えるのです。
…かと思いきやその日の夜には会社帰りに自分用のビールやチューハイを買って帰路についていたりする。
お金のかかるものと知りながら、健康に悪いと知りながら、それでもつい手を出してしまう。
お酒は一つの麻薬。
お酒のメリット
お酒のおかげでご飯がおいしく感じる。
お酒のおかげで仲良くなった友達が居る。
お酒のおかげで盛り上がったデートがあった。
お酒のおかげで体が温まる。
お酒のおかげで上手くいった商談があった。
お酒を飲むことによるメリットは、思い浮かぶ人は多いでしょう。
しかし、
「次の日少しでも体調に影響を及ぼすくらいお酒を飲んでまで、こういうメリットが得られたことは本当に多い?」
という質問には、途端にみんな答えられなくなります。
何故ならそんな飲み会のあった夜の記憶は、お酒のせいで薄れてしまっているから。
せっかく楽しかった飲み会の思い出も、後々まで覚えていないと人生意味がありません。
どれくらいのお酒が適量なのか?
厚生労働省が「健康日本21(第2次)の推進に関する参考資料」の中でアルコールの適量について触れています。
お酒に関わらず健康を気にしている方は一度読むとよいかと思います。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/dl/kenkounippon21_02.pdf
生活習慣病のリスクを高める純アルコール摂取量を男性で40g、女性で20gと定義すると、それを上回らない飲酒量は以下になります。
- 男性はビール中瓶2本 (1000ml)まで
- 女性はビール中瓶1本(500ml)まで
またサッポロビールの公式ページでは、お酒が楽しく健康的に飲めるのは以下の量までが目安としています。(アルコール血中濃度0.1%程度まで)
適正飲酒のすすめ | 知っておこう!上手な飲み方、付き合い方 | サッポロビール
- ビールなら中瓶1~2本(500~1000ml)。中ジョッキにして3杯弱
- 日本酒なら1~2合 (180~360ml)
- ウイスキーならシングル3杯 (90ml)
- ワインなら1.5~3杯
飲み会に出かけて、生ビール2杯、ワイン1杯で終わってないともう飲みすぎ。
これを守れている人は、一体何%くらいなのだろう。
しかもこれも簡易的なもので、個人差があることを忘れてはいけません。
同資料によれば、
内外の研究結果から、がん、高血圧、脳出血、脂質異常症などの飲酒に関連する多
くの健康問題のリスクは、1日平均飲酒量とともにほぼ直線的に上昇することが示さ
れており、これらの知見からは生活習慣病のリスクを高める飲酒量の域値は低け
れば低いほどよいことが示唆される。
とあります。健康を重視するならば、結局飲まないに越したことは無いのですね。
油断大敵
問題なのは、生ビールを2杯飲んだときに
「あと1杯でやめなきゃ飲みすぎになる」
という理性を働かせて飲むのを抑えることができるのかということ。
下記ページ下部にある「ほろ酔い期」の状態として「抑制がとれる(理性が失われる)」とあります。
酔うってどういうこと? | 知っておこう!上手な飲み方、付き合い方 | サッポロビール
2杯飲んだときに「もうちょっと飲んでもいいや」とタガが外れてしまうことこそが、飲みすぎの原因とも言えるでしょう。
気持ちを強く持つこと、普段から自制心・克己心を高めることが大切。
出費
冒頭にも書きましたが、お酒は高いです。
これが飲みすぎを控える強い理由の1つになるはずです。
新生銀行が行っている「2017年 サラリーマンのお小遣い調査」を引用します。
http://www.shinseibank.com/corporate/news/pdf/pdf2017/170626okozukai_j.pdf
- 男性会社員の1か月の飲み代は平均11975円(平均して 飲み会1回 5286円 × 2.3回/月)
- 女性会社員の1か月の飲み代は平均9850円 (平均して 飲み会1回 4539円 × 2.2回/月)
同資料によれば男性会社員の平均お小遣いは毎月37428円にも関わらず、その約1/3は飲み会代に消えているというわけです。
男性会社員の昼食代が平均590円の時代に、飲み会代は平均5286円。
約2週間分の昼食代を犠牲にして、男たちは飲み会1回に参加しているのですね。
この不況の時代に、異常なことと取れなくもないですよね。
お酒を少し控えれば、毎日のランチはぐっと贅沢にできる。
おわりに
お酒が与えるデメリットに目線を置いて、記事を書いてみました。
今から飲み会に行く方もそうでない方も、お酒との付き合い方を見直すきっかけとなれば幸いです。
……自戒を込めて。