日本工学院北海道専門学校(中川明弘学校長)に平成21年度、シンガポール、中国、香港から初の留学生3人が入学する。いずれも同校での勉学に意欲十分。学校側では今後さらに受け入れに力を入れていくことにしている。
シンガポールのテン・ジェ・シン・アメリアさん(23)、香港の曽潔瑩さん(20)、中国・北京の方暁宇さん(18)。同校では3年前から運営する学校法人片柳学園の国際交流センターに働き掛けていたが、今回それが実った形だ。
アメリアさんと曽さんはアニメ・CG・Web科、方さんは情報処理科を選んだ。曽さんは「ポケモン」など日本のアニメや漫画大好きで将来はアニメーター志望。日本の会社で働くことを希望している。北海道は初めてだが、「東京は人でいっぱい。ここは山や海も見える。いろんな体験をしたい」と元気いっぱいだ。
同じくアニメや漫画が好きというアメリアさんはシンガポールの大学を卒業して1年働いたが、「他の仕事もしてみたい。シンガポールにはこのような良い学校がない。ここではじっくり勉強ができそう。卒業したら日本で働き、その後、アメリカやヨーロッパにも行ってみたい」と世界を視野に入れている。
方さんも「世界をもっと知り、人生経験を積み、さらに上の大学へ行きたい。北京は人があふれているが、ここは緑が多い。穏やかで、うまく勉強できそう」と、日本の生活に夢を膨らませている。
入学式は11日。俵藤亥久生副校長は「初めての留学生。日本の企業に勤めたいという希望もあるようなので、ビジネスマナーなども覚えてもらいたい。5月に花見で歓迎会を開く予定だが、日本の文化に触れるなど、国際人として頑張ってほしい」と全面的に支援。「今後、留学生は2ケタにのせたい」とさらに受け入れを増やしていきたい考えだ。 (野崎己代治)
【写真=日本工学院北海道専門学校初の留学生となる右から曽潔瑩さん、テン・ジェ・シン・アメリアさん、方暁宇さん】
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