今、全国各地で街中の電線が突如火花を散らし、突然大きな音を上げ爆発するという現象が発生しています。
2017年9月20日(水)、愛知県名古屋市では密集する住宅街の電線のいたるところで火花が発生しまし、多くの住民の方に恐怖を与えました。
同じくお隣の岐阜県でも、電線から青い光を発しながら火花を散らすという現象が相次ぎました。
中部電力の発表によると、このとき、愛知、岐阜、静岡などで、3日間でおよそ500件の電線発火が相次いだといいます。
さらに、同じ日には、宮城県内でも、52件同様の現象が確認されています。
なぜ各地で電線の発火が相次いでいるのか?
その原因は、電線の劣化や傷、そして、台風や大雨時に吹き付ける強い風に原因があると言われています。
なぜならは、台風や大雨の際の風には海水が含まれているのです。
その塩分がホコリとともに電線に付着し、そこに雨が降ることで電線にできたわずかな傷から中に水が侵入し、電気と触れ発火するというのです。
実際に、傷を付けた電線に塩を乗せ、電気を流してから上から水をかけると、音を立て電線が発火します。
塩分などの不純物は電気を通しやすく、電線は簡単にショートしてしまうのです。
こうした塩分を含んだ雨による発火は電線以外にも
2017年10月23日(月)には、相鉄線の車両で煙が発生するというトラブルが発生し、奥まで見通すことのできないほどの煙が車内を満たしました。
相模鉄道 電車内に煙が充満し緊急停車 2017年10月23日 06:41
これは電気系統がショートしたことが原因とみられていますが、専門家によると、これも海水を含んだ雨が原因となった可能性があると指定しています。
そのほかにも、千代田線の枕木の火災など、JR東日本の各所で起きた送電系のトラブルも塩分が原因の可能性があるといいます。
千代田線の枕木燃える 午前11時過ぎに運転再開(17/10/25)
まとめ
日本列島は毎年いくつもの台風などの災害に見舞われる国です。
台風が過ぎ去った後に電線に付着する塩分に注意を向けるとともに、日本中に張り巡らされた電線の点検をいままで以上に注力して行う必要があるのではないでしょうか。