Entre la poire et le fromage 

『洋ナシとチーズの間』 フランスのよしなしごとを徒然なるままに

フランス・リムーザン地方菓子・修道院で生まれた「クルーゾワ」

http://recettesdelaurence.com/wp-content/uploads/2011/09/creusois.jpg

リムーザン地方は、フランス中部、焼き物で有名なリモージュのあるところです。

トリュフの本場でもあり、フランス料理の器や素材に興味のある人なら、一度は訪れてみたい街。

さくらんぼの産地で、以前ご紹介した焼き菓子「クラフティ」もこの地方の名物です。

 

クルーゾワの由来は14世紀にまで遡ります。焼き瓦のへこんだところ(creuse)で焼かれていたことからつけられた名前とのこと。

その後、忘れられた存在なっていましたが、1969年に、修道女の家から偶然、古いフランス語文書のレシピが発見されて復活した、伝説のお菓子なんですってーーーというエピソード自体が、作り話という説もあるのですが、まあ真意のほどは別として、今ではクルーゾワ協会もあり、地元クルーズ特産のノワゼットを使った「公認」クルーゾワがいただけるそう。どちらにしても、そんな想像力を掻き立ててくれるフランス菓子、ふふふ。楽しいではありませんか。

この地方、何代も続く老舗のパティスリーやブーランジェリーがとても多い地域なんですよね。本物の瓦で焼かれた現地のクルーゾワに出会いたい!

http://res.cloudinary.com/hv9ssmzrz/image/fetch/c_fill,f_auto,h_409,q_60,w_730/http://s3-eu-west-1.amazonaws.com/images-ca-1-0-1-eu/recipe_photos/original/139869/DSC_5782.JPG

ヘーゼルナッツのコクのある風味が特徴的なお菓子で、回りの生地はさっくり、中はパウンドケーキのようにふんわり軽いお菓子です。

作り方もとてもシンプル。材料は小麦粉、バター、砂糖、卵白、そして主役のノワゼット(フランス語、英語でヘーゼルナッツ)です。卵白を泡立てたメレンゲの配合が多いので、ふわっと軽めの仕上がり。表面にノワゼットを散らして見た目も食感も楽しめますよね。

http://static.chefnini.com/wp-content/uploads/2015/04/g%C3%A2teau-creusois3.jpg

材料(直径18cmのタルト型1台分)

・バター 60g  ・グラニュー糖 100g ・卵白 75g(約2ヶ分)
・ヘーゼルナッツパウダー 50g  ・薄力粉 60g ・粉砂糖 適量

1)型にバターを塗っておきましょう。

2)バターをにグラニュー糖半分を混ぜる。

3)残りのグラニュー糖で卵白を泡立てます。

4)ヘーゼルナッツパウダーと薄力粉を加えて残り全て混ぜます。 

5)200℃で20分焼く

最後に粉砂糖を上から雪のようにふりかけてもきれいです。
ヘーゼルナッツの味が強いので、これから秋口にかけてや、Coffee好きな人にはオススメです。さあ、あなたも週末、修道女になってみましょう。

www.cuisineactuelle.fr