トランプ大統領 「故宮」で習主席と交流

トランプ大統領 「故宮」で習主席と交流
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アジア歴訪中のアメリカのトランプ大統領は、8日午後中国に到着しました。トランプ大統領は、9日の首脳会談を前に、世界遺産の故宮を習近平国家主席の案内で見学し、首脳どうし交流を深めました。
就任以来初となるアジア歴訪を行っているアメリカのトランプ大統領は、韓国の国会で演説を行ったあと、8日午後大統領専用機「エアフォース・ワン」で3番目の訪問国、中国、北京の空港に到着しました。空港では、子どもたちが旗を振って、トランプ大統領とメラニア夫人を歓迎しました。

そしてトランプ大統領は、北京にある世界遺産の故宮を訪れ、出迎えた習近平国家主席と彭麗媛夫人の案内で見学しました。トランプ大統領は、習主席から説明を受けたり、言葉を交わしたりして、時折笑顔も見せていました。また記念写真の撮影も行われ、習主席から促されてトランプ大統領とメラニア夫人の2人だけで写真に納まる場面もありました。

続いてトランプ大統領は、習主席とそろって伝統芸能の京劇を鑑賞して、中国の文化にも触れ、「すばらしかった」などと感想を話していました。

トランプ大統領は、8日夜習主席夫妻と夕食を共にし、9日3度目となる直接会談に臨みます。9日の首脳会談でトランプ大統領は、核・ミサイル開発を進める北朝鮮に対して最大限まで圧力を高めるため、中国がさらなる役割を果たすよう習主席に求める考えです。

また貿易の問題では、アメリカが中国に対して抱える巨額の貿易赤字の削減などで対応を促すと見られます。

「故宮」で出迎え 異例の特別待遇

習近平国家主席みずから、かつての宮殿で世界遺産の「故宮」に出向き、トランプ大統領を案内するという異例の特別待遇で迎えたのには、長期にわたって安定した関係を構築したいという中国側の狙いがあります。

トランプ大統領は、中国が先月の共産党大会を経て2期目の習近平指導部をスタートさせたあとに、初めて国賓として迎える外国の首脳です。

習近平指導部は、国際的な影響力を高めながら「大国外交」を推進するとしていて、今回の会談を今後のアメリカとの関係を方向づける重要な会談と捉えています。

習主席とトランプ大統領が会談を行うのは3度目で、トランプ大統領の中国訪問は、大統領就任後初めてです。中国は今回、トランプ大統領を「通常の国賓を超えるもてなし」で迎えるとしていて、習主席とトランプ大統領の首脳どうしの信頼関係を深めることを重視しています。

8日の記者会見で、中国外務省の華春瑩報道官は、こうした特別待遇について、「主要な目的は、両国の首脳が十分な時間を取って、共に関心を持つ重要な問題について、戦略的な意志疎通を深く行うことだ。相互の理解と信頼を深めるのに役立ち、今後の中国とアメリカの関係の発展に有益だ」と強調しました。

9日の首脳会談では、アメリカと中国の間で核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮への対応や、貿易不均衡の問題などが議論されますが、異例の特別待遇は、立場の違う問題を抱えつつも、首脳どうしの関係強化を図る狙いがあるものと見られます。

トランプ大統領 「故宮」で習主席と交流

アジア歴訪中のアメリカのトランプ大統領は、8日午後中国に到着しました。トランプ大統領は、9日の首脳会談を前に、世界遺産の故宮を習近平国家主席の案内で見学し、首脳どうし交流を深めました。

就任以来初となるアジア歴訪を行っているアメリカのトランプ大統領は、韓国の国会で演説を行ったあと、8日午後大統領専用機「エアフォース・ワン」で3番目の訪問国、中国、北京の空港に到着しました。空港では、子どもたちが旗を振って、トランプ大統領とメラニア夫人を歓迎しました。

そしてトランプ大統領は、北京にある世界遺産の故宮を訪れ、出迎えた習近平国家主席と彭麗媛夫人の案内で見学しました。トランプ大統領は、習主席から説明を受けたり、言葉を交わしたりして、時折笑顔も見せていました。また記念写真の撮影も行われ、習主席から促されてトランプ大統領とメラニア夫人の2人だけで写真に納まる場面もありました。

続いてトランプ大統領は、習主席とそろって伝統芸能の京劇を鑑賞して、中国の文化にも触れ、「すばらしかった」などと感想を話していました。

トランプ大統領は、8日夜習主席夫妻と夕食を共にし、9日3度目となる直接会談に臨みます。9日の首脳会談でトランプ大統領は、核・ミサイル開発を進める北朝鮮に対して最大限まで圧力を高めるため、中国がさらなる役割を果たすよう習主席に求める考えです。

また貿易の問題では、アメリカが中国に対して抱える巨額の貿易赤字の削減などで対応を促すと見られます。

「故宮」で出迎え 異例の特別待遇

習近平国家主席みずから、かつての宮殿で世界遺産の「故宮」に出向き、トランプ大統領を案内するという異例の特別待遇で迎えたのには、長期にわたって安定した関係を構築したいという中国側の狙いがあります。

トランプ大統領は、中国が先月の共産党大会を経て2期目の習近平指導部をスタートさせたあとに、初めて国賓として迎える外国の首脳です。

習近平指導部は、国際的な影響力を高めながら「大国外交」を推進するとしていて、今回の会談を今後のアメリカとの関係を方向づける重要な会談と捉えています。

習主席とトランプ大統領が会談を行うのは3度目で、トランプ大統領の中国訪問は、大統領就任後初めてです。中国は今回、トランプ大統領を「通常の国賓を超えるもてなし」で迎えるとしていて、習主席とトランプ大統領の首脳どうしの信頼関係を深めることを重視しています。

8日の記者会見で、中国外務省の華春瑩報道官は、こうした特別待遇について、「主要な目的は、両国の首脳が十分な時間を取って、共に関心を持つ重要な問題について、戦略的な意志疎通を深く行うことだ。相互の理解と信頼を深めるのに役立ち、今後の中国とアメリカの関係の発展に有益だ」と強調しました。

9日の首脳会談では、アメリカと中国の間で核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮への対応や、貿易不均衡の問題などが議論されますが、異例の特別待遇は、立場の違う問題を抱えつつも、首脳どうしの関係強化を図る狙いがあるものと見られます。