転職支援プラットフォーム「Crowd Agent(クラウドエージェント)」などを展開する grooves は8日、地域貢献と副業支援を目的として、地方企業と都市部の出身者を繋ぐプラットフォーム「Skill Shift」のティザーサイトを公開した。これとあわせ、岩手銀行のグループ会社いわぎん事業創造キャピタルから資金調達し、「Skill Shift」に八幡平市が参画することを明らかにした。八幡平市と岩手銀行は昨年1月、八幡平市の地方創生の取り組みに連携・協力することを目的に協定を締結しており、今回はそのスキームを拡張したものとなる。
「働き方改革」の影響により都市部の企業や IT 企業を中心に正社員の「副業」を解禁する企業が増加している。Skill Shift ではは中小企業の経営課題解決を目的に、マーケティングや販売促進など都市部企業で磨いた業務スキルを、副業としてマッチングし地方企業の業務改善や人手不足解消に役立ててもらう。今回の八幡平市とのスキームでは、Skill Shift を通じて八幡平市内の抽象企業に都市部出身者のスキルを提供する予定。
grooves によれば、Skill Shift を通じて中小企業には、安価で高い業務ノウハウを享受できたり、現場社員の育成につないだりできる可能性、都市部で正社員として働いている人にとっては、帰省や地域訪問時の旅費交通費の削減、他社での経験による成長機会、移住・転職前のお試し機会などのメリットが享受できるとしている。Skill Shift は12月1日にローンチ予定で、サイトへの登録やマッチングフィーは無料。
grooves はこのところ、地方の労働需要確保に向け地方銀行などとの業務提携に積極的だ。先月には、島根県での業務強化に向け島根県・山陰合同銀行・ごうぎんキャピタルらが出資するファンドから5,000万円を調達、今年7月には琉球銀行の友好会社と提携し沖縄県内での求人案件の収集開始を発表、今年3月には大分銀行や広島銀行の VC などから総額2億円を調達している。