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別大マラソン 山中伸弥教授が初エントリー 来年2月

別府大分毎日マラソンに出場が決まり、意気込みを語る京都大iPS細胞研究所の山中伸弥所長=京都市左京区で2017年11月2日、幾島健太郎撮影

 来年2月4日に行われる第67回別府大分毎日マラソン大会(毎日新聞社など主催)の「カテゴリー4」(一般・持ちタイム3時間~3時間半)の出場者が8日発表され、ノーベル医学生理学賞を受賞した京大iPS細胞研究所所長の山中伸弥教授(55)が初めてエントリーした。参加資格タイムの厳しさから市民ランナーの「最高峰」とされるレースだが、山中教授は「憧れの大会に出るチャンスを頂いた。ゴールできるように頑張りたい」と完走を目標に掲げる。

     大学ではラグビー部だった山中教授は20代に3度、マラソンに出場。その後は走ることから遠ざかっていたが、2011年に大阪マラソンが誕生したのを機に「40代最後の記念に」と再開し、各地のレースに参加してきた。自己記録が4時間を切ると目標を別府大分出場に置き、今年2月の京都マラソンで自己ベストの3時間27分45秒を出し、参加条件を満たした。

     研究や講演、毎月の海外出張など多忙な日々だが、普段は昼休みに京都の鴨川沿い、休日には大阪城公園付近を走り、月間走行距離は200~250キロ。出張には愛用のランニングシューズを必ず持参する。「研究は長く努力してもなかなか成果が出ないが、マラソンも同じでひたすら走る努力が必要。でも、報われることも多い。それが研究の励みにもなる」と熱く語る。

     研究費用を集めることも走る理由の一つ。研究に携わる人の多くが有期雇用で、継続採用には資金が必要なためだ。山中教授はマラソン完走を通じてインターネットで資金募集を呼び掛ける「クラウドファンディング」で寄付を募ってきたが、今回は「一ランナーとして挑戦したい」と募金は行わないという。

     最近は年齢的衰えも感じるが、逆に記録は20代より伸びている。山中教授は「まだ下り坂じゃないと悪あがきする部分もある。病気で闘う人にもたくさん支援してもらっており、(自分自身が)進歩を見せたい」と意気込んでいる。【新井隆一】

    別府大分毎日マラソン

     来年2月4日、大分市の高崎山・うみたまご前を正午にスタートし、別府市を経由して大分市営陸上競技場がフィニッシュ。2020年東京五輪の日本代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」への出場権を獲得できる「MGCシリーズ」に指定され、来年のジャカルタ・アジア大会代表選考会も兼ねる。参加資格は3時間半以内。前回出場者は3361人で完走者は2942人。競技性が高く、市民ランナーには「憧れのレース」として人気がある一方、関門も厳しく、持ちタイムが3時間半ギリギリのランナーは完走も難しいとされる。

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