男性で事務職を希望する場合はどうすればいい?注意すべき点や志望動機のポイントを紹介

女性が就く仕事としてのイメージが強い事務職ですが、男性でももちろん転職可能ですが、「仕事が簡単そうだから」といった安易な発想で転職を考えているのであれば、それは間違いです。

このページでは、事務職に転職する際に注意する点などを紹介していきます。

目次

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男性が事務職に就く際の注意点

男性が事務職に就く際の注意点として以下に紹介する3つのポイントは、実は、事務職以外のどんな職種にも当てはまることです。

そのどれもが志望動機の必要性や職場についてのリサーチ、転職先の今後の人生設計に関すること。特に、職場のリサーチでは人によっては男女比が重要になってくることもあるので、注意が必要です。

志望動機をしっかり持つ

どんな仕事に転職をするときでもいえることですが、もっとも大切なことは「事務職に就きたいと考えた理由や志望動機を明確に伝えられるようにしておくこと」です。

エンジニアや営業職のように実績が目に見える職種や、コンサルタントや経営戦略担当といった給与が高く、専門知識が必要なものは、比較的、志望動機を考えやすいものです。

しかし事務職という仕事は裏方のイメージがあり、特殊なスキルを要するソフトを扱うことや、年収が高くなるといったことは一般的にはあまり多くありません。

わざわざ転職してまで事務職に就きたいということに納得させられる理由がないと、書類選考の自己PR欄や面接での志望動機を伝える場面でうまくアピールできないでしょう。

応募先の職場の男女比にも注目

事務職は比較的女性の多い職場であるケースが多いです。

そうした環境に入ってもうまく人間関係を構築できれば問題ありませんが、なかなか馴染めず仕事がやりにくいと感じる可能性もあります。これを避けるひとつの手段として、希望する配属先の男女比をあらかじめ調べておくことが挙げられます。

募集要項に記載されていることもあれば、自分から企業へ質問しないとわからないこともありますが、この質問をすること自体は特に問題はありませんので、面接や企業説明会などで聞いておくことをおすすめします。

今後の転職活動や将来設計をしておくこと

事務職を続けて行くことで将来的なキャリアプランをどのようにしていくかも想定しておきましょう。事務職を今後ずっと続けていくのであれば、年収アップが難しいことを念頭に置いておかなければなりません。

逆に、今はとりあえず事務職に就き、いつか転職をしようと考えている場合にはその間にどんなスキルを身につけるかといったことや「なぜ事務職からこの職業に転職しようと思ったのか、一度事務職に就いた理由は何か」という志望動機に関する質問にきちんと答えられるように考えておく必要があります。

転職で事務職を選ぶ理由を明確に

あなたが転職で事務職を選ぶ理由をはっきりさせておきましょう。事務職に就いたことでどんなキャリアを歩んでいくのか?どんな仕事が待っているのか?といったことを考えずに転職するのは、非常に危険です。

事務職に応募し、自己アピールしていく際にも必要なことですので、一度しっかり検討してみてください。

自分のスキルやキャリアがどうなるかを想定する

事務職で身に付く代表的なスキルとして、デスクワークの処理速度とコミュニケーション能力が挙げられます。

デスクワークとは、マイクロソフト社のOffice関連ソフトの使い方から、書類を読み解き効率よく処理していく能力、タイピングやテンキーの入力速度の向上など、パソコンスキルが大きく成長しますが、それだけではありません。

一般事務員の仕事はデスクワークだけと思われがちですが、場合によっては他部署との連絡係や部署内の人員とやりとりをすることもあります。

その際にどのような言葉使い、姿勢で人と接し、どのような対応をするかを考える必要が出てくるため、コミュニケーション能力の向上にもつながるのです。

こうしたスキルを身に付けたうえで自分が何を目指し、どんなキャリアを作っていきたいかを考えておきましょう。

決して「楽だ」という理由で選んではいけない

「事務系の仕事は楽そうだから転職しよう」という理由で転職することは絶対にやめましょう。どんな仕事でも大変なことがあり、必要とされているスキルがあり、努力を必要とします。

前述の通り、職場の環境にうまく馴染み、コミュニケーション能力を磨かないとうまく業務をこなすことはできません。

またOfficeを使った文書作成などのスキルも必要な場合も多く、簿記やパソコン検定といった資格を持っているとプラスになります。

分かりやすさと正確さ、そして事務処理のスピードを求められる業務内容も多いので、決して楽だということはありません。

残業が多い職場もありますので、待遇や平均残業時間などもきちんと確認しましょう。

事務職への転職を考えた時にすべきこと

事務職への転職を検討するときに行なってもらいたいことは2つ。1つは周りで事務経験者がいるのであれば話を聞いておくことです。

これは事務職という仕事は求人案件に詳しく仕事内容が書かれていないことが多いため、企業によって差異はあるものの、どんな仕事内容だったかを聞いておいた方がイメージしやすいからです。

そしてもう1つは転職エージェントに相談すること。

もし自分の中でなんとなく事務職を選んでいると感じているなら、ぜひ利用して欲しいサービスになります。以下でそれぞれについて紹介します。

周りの知人などに事務職について情報をもらう

事務職は目に見える成果が少ない割には、仕事内容がとても大変だと感じてしまうもの。その辺は実務経験者に話を聞くのが一番です。

求人サイトや転職サイトの仕事内容を見ただけでは細かい内容までわからないことが多いため、どんな仕事をしていたか、大変だった点、就労条件といった情報を、事務職で働いたことのある人から教えてもらってください。

事務作業と言っても、経理事務・営業事務・医療事務・庶務などでも仕事内容は変わりますし、中小企業ではいくつか兼任しているところも多いです。

このように、企業や業種によって内容に違いがあるため、経験者から聞いた話を必ずしも活かせるとは言えませんが、それでも事務職の基本を知るという意味では参考になるでしょう。

もちろん、面接などで質問するのも方法の一つですが、面接の際に事務職担当が対応しているとは限らないため、業務の内容を事細かに知っていることは少ないです。

しつこく質問してしまうと、返って印象が悪くなってしまう可能性もあるので気をつけてください。

転職エージェントに相談して実態や市場の動向を知る

転職の中で出てくる悩みや疑問の相談に乗ってもらえる転職エージェントを利用してみるのも有効な手段といえます。

転職エージェントはいわば転職業界のプロ。事務職の大変さやメリット、デメリット、将来性、人材としての価値などを客観的にデータから分析した結果を教えてもらえます。

たとえば、転職エージェント最大手のリクルートエージェントでは、転職の専門家による個別面談を行ない、適切なアドバイスをしてくれます。

さまざまな相談への対応から、希望に沿った求人情報の紹介、書類選考に必要な履歴書や職務経歴書の書き方、面接に挑む際、会社毎に変わる重要なアピールポイントをアドバイスするなど、転職に関わることをトータルにサポートしています。

社会人経験が浅い人、転職経験がない人、正社員としての採用を目指している人であれば、利用しない手はありません。

まとめ

男性でも事務職を目指し、転職を成功させることは可能ですが、ほかの職種を同じように下調べや準備、スキルを磨くなどのやるべきことは変わりません。

本当に事務職が良いと考える明確な理由があるのであれば問題ありませんが、なんとなくといった理由で事務員になろうと考えている人は一度立ち止まって考え直してみてください。

紹介した通り、大変なことや苦労する点、将来性など懸念点も存在しており、これらを把握せず事務職に転職することは避けたほうが良さそうです。

「やりたいことがない」「今の仕事より楽になりたい」といった理由で事務職へ転職したいと考えているのであれば一度転職エージェントへ相談してみてはいかがでしょうか。

あなたの本当にやりたいことや活躍できる場所を一緒になって考えてくれるので、将来を見据えた転職が可能になります。相談からサポートまで無料で行なっていますので、まずは相談してみれば転職を成功に導くヒントを得られるでしょう。