ある車検整備のベテランに話を聞いて目からウロコが落ちましたわ。「小沢さん、例の不祥事もそうだけど今の税金を取るためにやってるような車検制度なんて意味ないですよ。時代に追い付いてない。自動運転どころか、自動ブレーキすらマトモに効かなくなる可能性がありますから」。一瞬どういうこと? と思いましたが聞いて納得。それは今の被害軽減ブレーキのシステムを考えてみればわかります。
「今の自動ブレーキってだいたいがドライバーがステアリングを切ってると効かなくなるじゃないですか。ドライバーが回避行動を取ってるってクルマが判断するから。でも、もしもクルマがフレーム修正レベルの事故起こしてそのままだったらどうします? あるいはいろんな理由で足回りのアライメントが大きく狂っていたら? つまり自分では真っ直ぐ走ってるつもりでも、無意識に修正舵を切ってる場合がある。そういうクルマは、自動ブレーキが効くはずのシーンで効かなくなるんです。信用してる分逆にあぶないし、“なんで効かないんだ”って訴訟にもなり得ます」。
そうなんです。今の被害軽減ブレーキは一部を除きステアリングを切ってるとキャンセルされる設計になってます。もしもクルマがちょっとした衝突事故を起こしたとして「一応走るから」ってそのまま走り続けた場合、フレーム等が曲がって真っ直ぐ走らないことも考えられ、そういう場合は被害軽減ブレーキが正しく働かなくなる場合があるんです。あるいは知らぬ間に事故歴のある中古車を買ってしまい、自動ブレーキが付いているから大丈夫と思ってたら働かないことも。
「事故車すべてがダメなんじゃありません。事故車はどこまでフレーム修正機でちゃんと直してあるのか? フロントガラスを交換したとして車内から外を見るカメラはちゃんと正確に働いているのか? いろいろ確かめるべきなんですよ。本当の意味の“車検”で」。
Page 2ハイテク時代に合った自動車整備が必要に
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