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【スポーツ】

女王・植草歩 東京まで突っ走る 空手界のきゃりーぱみゅぱみゅ

2017年11月8日 紙面から

女子個人組手でポイントトップを走る植草歩=辰巳の空手道会館で(山崎照朝撮影)

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 2020年東京五輪で正式種目となった空手は、柔道とともに金メダルが期待されている。女子個人組手68キロ超級で「空手界のきゃりーぱみゅぱみゅ」こと植草歩(25)=高栄警備保障=は、昨年の世界選手権で優勝、全日本選手権は2連覇、今年のプレミアリーグでは3大会で優勝し、年間グランドチャンピオンにも輝いた。今年最後の国際大会となるシリーズA最終戦・沖縄大会(25、26日・沖縄県立武道館)に出場、10月のオーストリア大会に続く優勝を目指す。(山崎照朝)

 シリーズAは世界選手権、プレミアリーグ、アジア選手権とともに重要な国際大会。年間優勝を今年の目標としてきた植草は、プレミアリーグの3大会で優勝、グランドチャンピオンにも輝いた。

 「去年、世界選手権で優勝して今年は勝ち続けなければいけないなと意識して戦ってきたが、挑戦することができなかったこともあった」。新技挑戦への課題に「勇気」を挙げている。

 東京五輪の出場選手枠は世界空手連盟(WKF)主催か認定の国際大会で獲得したポイント数で決まる。植草は現在1位でトップを走る。だが、海外遠征も多く、連戦はきつい。

 今年5大会のプレミアリーグは来年、7大会に増える。植草は「ポイント的には2位との差に余裕があったので」と、出場する大会は開催国の治安や体調を見ながら決めてきたという。今年4大会のシリーズAは、沖縄が最終戦。多くの有力選手が出場する。ポイント獲得に厳しい戦いとなる。

 日本オリンピック委員会は東京五輪の金メダル数で世界3位を目標にしている。追加競技の空手には大きな期待を寄せる。植草は「期待に応えたい。そのつもりで練習している」と、同じ五輪格闘技のテコンドー教室に通って技の強化に努めている。シリーズA連勝で12月の全日本選手権に弾みをつける。

<グランドチャンピオン> 年間のプレミアリーグ獲得ポイントがトップの選手が得る。植草は5大会中4大会に出場。優勝3回に3位が1度だった。

 

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