トランプ大統領きょう訪日 首脳会談やゴルフ

トランプ大統領きょう訪日 首脳会談やゴルフ
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アメリカのトランプ大統領は5日から日本を訪問し、安倍総理大臣とゴルフをするほか、6日は首脳会談などに臨むことにしていて、両首脳は北朝鮮への圧力強化に向け、中国などに働きかけを強めていくことを確認する見通しです。一方、日本側ではトランプ大統領が貿易赤字の削減を重視していることから、2国間の貿易協定の交渉を求めてくるのではないかと懸念する声も出ています。
アメリカのトランプ大統領はアジア歴訪の最初の訪問国となる日本を就任後、初めて5日から3日間の日程で訪れます。

安倍総理大臣は5日午後、トランプ大統領とともに、現在世界ランキング4位のプロゴルファー松山英樹選手も交えてゴルフをプレーするほか、夫妻で夕食をともにすることにしています。

そして、両首脳は6日、ワーキングランチ、首脳会談、さらには北朝鮮による拉致被害者の家族との面会などに臨んだあと、会談の成果などについて記者会見で発表することにしています。

両首脳は一連の会談で、緊迫する北朝鮮情勢を取り上げ、圧力を強化するため、中国などに対し、一層積極的な役割を果たすよう連携して働きかけを強めていくことなどを確認する見通しです。

また、安倍総理大臣は中国の海洋進出を踏まえ、みずからが先に提唱した「自由で開かれたインド太平洋戦略」に沿って、法の支配や航行の自由など、基本的な価値の普及と定着に賛同する国との協力を構築していくことで一致したい考えです。

さらに、経済分野で両首脳は、エネルギー分野での協力の強化に向けて両国の経済対話の枠組みで協議を進めることや、第三国でのインフラ整備を協力して進めていくことなどで一致する見通しです。

一方、トランプ大統領が貿易赤字の削減を重視していることから、日本側ではトランプ大統領がFTA=自由貿易協定など、2国間の貿易協定の交渉を求めてくるのではないかと懸念する声も出ています。

安倍首相とトランプ大統領

安倍総理大臣とアメリカのトランプ大統領は、プライベートな交流も重ねながら信頼関係を深めてきました。

2人の最初の接触はトランプ氏が大統領選挙に勝利した直後の去年11月でした。安倍総理大臣はペルーで開かれるAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議に先立って、アメリカ・ニューヨークを訪れ、「トランプタワー」で非公式に会談しました。日本の総理大臣がアメリカ大統領選挙に勝利した候補者と大統領就任前に会談するのは極めて異例で、トランプ大統領にとっても大統領選挙で勝利したあと、初めての外国の首脳との会談でした。

そして、トランプ政権発足から1か月足らずのことし2月、最初の日米首脳会談が行われました。両首脳は日米同盟の重要性を確認したうえで、アメリカが核戦力を含む軍事力で日本を守る「拡大抑止」を引き続き提供する方針などを盛り込んだ共同声明を発表しました。トランプ大統領は共同記者会見で、「安倍総理大臣とは相性がいい。すばらしい関係を築けると思う」と最初の会談を振り返りました。

日米首脳会談を終えた2人は、そのまま南部フロリダ州パームビーチにアメリカの大統領専用機・エアフォース・ワンで移動しました。そして、大統領の別荘に宿泊した翌日、共通の趣味であるゴルフを楽しみました。トランプ大統領は、この時の様子をみずからのツイッターに投稿していて、ゴルフウェア姿の安倍総理大臣とトランプ大統領がハイタッチするなど、両首脳の親密さがうかがえます。

フロリダ滞在中には北朝鮮が弾道ミサイルを発射し、安倍総理大臣とトランプ大統領は夕食会のさなかに急きょ対応を協議しました。2人は並んで声明を発表し、安倍総理大臣が「北朝鮮のミサイル発射は断じて容認できない。日米同盟をさらに緊密化し、強化していくことで完全に一致した」と述べたのに対し、トランプ大統領も「すべての人はアメリカが日本と100%ともにあることを知るべきだ」と応じました。

両首脳はトランプ大統領の就任後、これまでに4回会談し、電話でも16回にわたって会談して、北朝鮮問題をめぐる対応などを協議してきました。衆議院選挙の翌日の先月23日の電話会談では、トランプ大統領が安倍総理大臣に選挙結果への祝意を伝えています。

トランプ大統領きょう訪日 首脳会談やゴルフ

アメリカのトランプ大統領は5日から日本を訪問し、安倍総理大臣とゴルフをするほか、6日は首脳会談などに臨むことにしていて、両首脳は北朝鮮への圧力強化に向け、中国などに働きかけを強めていくことを確認する見通しです。一方、日本側ではトランプ大統領が貿易赤字の削減を重視していることから、2国間の貿易協定の交渉を求めてくるのではないかと懸念する声も出ています。

アメリカのトランプ大統領はアジア歴訪の最初の訪問国となる日本を就任後、初めて5日から3日間の日程で訪れます。

安倍総理大臣は5日午後、トランプ大統領とともに、現在世界ランキング4位のプロゴルファー松山英樹選手も交えてゴルフをプレーするほか、夫妻で夕食をともにすることにしています。

そして、両首脳は6日、ワーキングランチ、首脳会談、さらには北朝鮮による拉致被害者の家族との面会などに臨んだあと、会談の成果などについて記者会見で発表することにしています。

両首脳は一連の会談で、緊迫する北朝鮮情勢を取り上げ、圧力を強化するため、中国などに対し、一層積極的な役割を果たすよう連携して働きかけを強めていくことなどを確認する見通しです。

また、安倍総理大臣は中国の海洋進出を踏まえ、みずからが先に提唱した「自由で開かれたインド太平洋戦略」に沿って、法の支配や航行の自由など、基本的な価値の普及と定着に賛同する国との協力を構築していくことで一致したい考えです。

さらに、経済分野で両首脳は、エネルギー分野での協力の強化に向けて両国の経済対話の枠組みで協議を進めることや、第三国でのインフラ整備を協力して進めていくことなどで一致する見通しです。

一方、トランプ大統領が貿易赤字の削減を重視していることから、日本側ではトランプ大統領がFTA=自由貿易協定など、2国間の貿易協定の交渉を求めてくるのではないかと懸念する声も出ています。

安倍首相とトランプ大統領

安倍総理大臣とアメリカのトランプ大統領は、プライベートな交流も重ねながら信頼関係を深めてきました。

2人の最初の接触はトランプ氏が大統領選挙に勝利した直後の去年11月でした。安倍総理大臣はペルーで開かれるAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議に先立って、アメリカ・ニューヨークを訪れ、「トランプタワー」で非公式に会談しました。日本の総理大臣がアメリカ大統領選挙に勝利した候補者と大統領就任前に会談するのは極めて異例で、トランプ大統領にとっても大統領選挙で勝利したあと、初めての外国の首脳との会談でした。

そして、トランプ政権発足から1か月足らずのことし2月、最初の日米首脳会談が行われました。両首脳は日米同盟の重要性を確認したうえで、アメリカが核戦力を含む軍事力で日本を守る「拡大抑止」を引き続き提供する方針などを盛り込んだ共同声明を発表しました。トランプ大統領は共同記者会見で、「安倍総理大臣とは相性がいい。すばらしい関係を築けると思う」と最初の会談を振り返りました。

日米首脳会談を終えた2人は、そのまま南部フロリダ州パームビーチにアメリカの大統領専用機・エアフォース・ワンで移動しました。そして、大統領の別荘に宿泊した翌日、共通の趣味であるゴルフを楽しみました。トランプ大統領は、この時の様子をみずからのツイッターに投稿していて、ゴルフウェア姿の安倍総理大臣とトランプ大統領がハイタッチするなど、両首脳の親密さがうかがえます。

フロリダ滞在中には北朝鮮が弾道ミサイルを発射し、安倍総理大臣とトランプ大統領は夕食会のさなかに急きょ対応を協議しました。2人は並んで声明を発表し、安倍総理大臣が「北朝鮮のミサイル発射は断じて容認できない。日米同盟をさらに緊密化し、強化していくことで完全に一致した」と述べたのに対し、トランプ大統領も「すべての人はアメリカが日本と100%ともにあることを知るべきだ」と応じました。

両首脳はトランプ大統領の就任後、これまでに4回会談し、電話でも16回にわたって会談して、北朝鮮問題をめぐる対応などを協議してきました。衆議院選挙の翌日の先月23日の電話会談では、トランプ大統領が安倍総理大臣に選挙結果への祝意を伝えています。