近藤誠先生のあまりに狂った本。
近藤先生のがんに対する治療の姿勢もトンデモです。多くの芸能人のがん治療について近藤先生の意見が見え隠れします。そして標準治療の拒否→民間療法や代替療法→悪化→死亡というのがよくあるパターンです。この場合”近藤先生の言うことは間違っている”と言う人はみんな亡くなりますので、少数の生き残っている人だけが近藤先生を神のように崇め奉る、死人に口無し、というのが医療関係者の間では以前から言われていました。
その近藤先生がワクチンに乗り込んできました。ワクチンについて変なことを言われるのは本当に迷惑この上ありません。なぜなら、本当に子供の時にきちんとワクチンを打たないと大変なことになるからです。
嫌になるぐらい言っていますがもう一度書きます。
アメリカのヒラリー・クリントンはこう言ってます。
「地球は丸いし、空は青い。ワクチンは有効で、我々は全ての子どもを守らなくてはならない」
こう述べています(1)。
(リンクは張っていません。一冊でも売れないほうがいいと思っています)
簡単に言うと、ワクチン打たないと明治時代に逆戻りします。私が以前働いていたアメリカでは、幼稚園と小学校に入るのにはワクチンが必須でした。ワクチン打った証明書がなければ入学できません。
日本人の子供が時々、アメリカではしか(麻疹)を起こして隔離されます。少年野球の大会とかでアメリカに来て、急に発熱して問題になります。アメリカの一般的な感覚では”未開のワクチン未接種の汚いやつらがきた”、と言う感じです。アメリカの同僚に「なんでワクチン打たないの?」と言われました。「日本ではマスコミが反ワクチンキャンペーンをしている」といったら「クレイジー」と言われました。「科学的な視点では信じられないね」と。
簡単に言うと、
・予防接種は人類の努力で
副作用を最小にしたもの
・病原菌は副作用マックス
ということです。
言い方は悪いと思いますが、ガンなら近藤先生を信じた人が不幸になるだけですが、反ワクチンは周りの人に多大な迷惑をかけます。
もしも自分が反ワクチン主義で、最初の子供の水ぼうそうのワクチンを打ってなかったとしましょう。奥さんが2人目を妊娠します。同時に上の子が水ぼうそうになって、お母さんが免疫なくて水ぼうそうがうつったらどうなるでしょう?妊娠初期だと先天性水痘症候群になる可能性が2%あります。
頭が小さい小頭症
手足の形成不全
皮膚瘢痕
筋萎縮
など
反ワクチンを信じている自分に被害が出るのではなく、周りに多大な迷惑をかけるのです。自分が感染するだけでなく、家族や関係ない人に感染を引き起こすのです。
とにかくあまりにひどい。ひどいのに有名という最悪の展開ですので、個人的にはこの本の即時販売停止を希望します。
(1)
はしかの流行が暴露したアメリカの予防接種の実態 - 冷泉彰彦 プリンストン発 日本/アメリカ 新時代 [T-SITE]
ご参考になりましたら幸いです。