こんにちは、Speee でサーバサイドエンジニアをやっております id:kawakubox [@kawakubox] です。
三連休のど真ん中 2017年11月4日(土) に Splatoon2 の企業対抗戦『Splathon#6』を開催しました。
参加チーム数 24、対抗戦参加者131名(観戦含む) という過去最大規模の大会となりました。
そもそも Splathon とは…
「スプラソン」(Splathon)とは、スプラトゥーン(splatoon)とマラソン(marathon)を組み合わせた 株式会社Speee発祥の造語で、複数の参加チームが、マラソンのように、 数時間から数日間の与えられた時間を徹してSplatoonに没頭し、戦果を競い合うゲームイベントのことをいいます。
※実際は、数日間に渡る開催はまだやったことありません
過去大会の振り返り
まず、これまでの大会を振り返ってみましょう。
大会名 | 開催日 | 優勝チーム(企業) |
---|---|---|
第1回 Splathon | 2015年11月29日 (日) | ピクシブ株式会社*1 |
第2回 Splathon | 2016年1月10日 (日) | ドワ (株式会社ドワンゴ) |
第3回 Splathon | 2016年3月20日 (日) | はわぁ… (NHN PlayArt 株式会社) |
第4回 Splathon | 2016年6月18日 (土) | K/D2016 (カドカワ株式会社) |
第5回 Splathon | 2016年8月27日 (土) | K/D2016 (カドカワ株式会社) |
Splathon#6 | 2017年11月4日 (土) |
ご覧の通り、前回から1年以上の間を空けての開催となりました。
今大会の特徴
1. Nintendo Switch
この1年間での大きなニュースと言えば
- 2017.3.3 Nintendo Switch(以下 Switch) 発売
- 2017.7.21 Splatoon2 発売
ですねっ。
今回は Switch × Splatoon2 を引っさげ満を持しての開催となりましたっ 👏
2. 初めての動画配信
前作では著作権絡みで動画配信に二の足を踏んでおりましたが、今作ではそのあたりがキッチリ整備されたので、大手を振って配信に踏み切ることができました。
※タイムシフトは 2017/11/11(土) 23:59 までご覧いただけます(要プレミアム会員)
企業対抗戦編
参加チーム (エントリー順)
# | チーム名 | 企業名 | 出場回数 |
---|---|---|---|
1 | 負けたらhakuriさんGEO行って | Meryeself, Donuts ほか | 初 |
2 | SFC | **** | 初 |
3 | 中間搾取株式会社 | 株式会社中間搾取 ほか | 4*2 |
4 | スパショは強い! | しくみ製作所 ほか | 6 |
5 | ビズリイカ | BizReach | 3 |
6 | ⒸUTA☆BL-R PROJECT | BookLive | 5 |
7 | サイトオペαチーム | Yahoo! JAPAN | 初 |
8 | 4シャケ連号 | Treasure Data, SQUARE ENIX, NRI, Money Forward | 3 |
9 | イカクロ | インテリジェントネット, オズ | 初 |
10 | デカLINE | LINE | 初 |
11 | イカネット | マイネット | 初 |
12 | スペースイカベーダー | タイトー有志の会 | 初 |
13 | KD2016 | カドカワ | 3 |
14 | コレハ小麦粉カ何カダ。〜プロコンに白い粉をまく仕事〜 | 日本テレビ | 2 |
15 | Splathon女子部 | フリーランス, ケイブ, リクルートHD, スタートアップテクノロジー | 3 |
16 | CabinAttendantではない | CyberAgent, AbemaTV | 4 |
17 | イカ部(く) | ドワンゴ | 6 |
18 | 夏衣(カイ)とイカ | PicApp | 初 |
19 | すぴー塗装 | Speee | 6 |
20 | スクイッ堂 | **** | 6 |
21 | クマサン商会 | IkaLogコントリビュータ集団 | 初 |
22 | 筋肉3.9 | ピクシブ | 6 |
23 | 念のため会社にはSwitchを持っていく | ピクセルグリッド | 初 |
上記に加えて、 チーム数を偶数にするために会場にて即席チームを結成
レギュレーション
対抗戦は以下に基づいて行いました。
予選、決勝共通
- 各自の Switch を対戦ブースに設置したドックに挿し込んでもらう
- コントローラは Proコン の有線接続を推奨する、ただ Joy-Con でのプレイ可
- ブキは当日までにリリースされている全種使用可能
- ギア、サブギアの規制は行わない
- 事前申請したメンバー内での交代は自由
予選
- スイスドローによる組み合わせ抽選
- 1試合あたり2ゲーム行った結果での勝ち点方式
- 片方がルール、もう一方がステージを決める、これを2ゲーム行う
- 上位4チームが決勝トーナメントに進出
決勝
- トーナメント方式
- 1試合あたり2ゲーム行った結果での勝ち点方式
- 片方がルール、もう一方がステージを決める、これを1ゲーム行う
- 1勝1敗の場合は、ステージ:ランダムのナワバリ1本勝負
企業対抗戦短評
Slack コミュニティ内でのプラベで前評判が高かった 『負けたらhakuriさんGEO行って』、2連覇中の『KD2016』。
これらに加えて初出場組がどれだけ上位常連チームに食い込んでこれるかというのが焦点でした。
予選3ラウンドの結果、決勝にコマを進めたのは以下の4チーム。
準決勝は『負けたらhakuriさんGEO行って』『CabinAttendantではない』が激闘を勝ち抜き、どちらが勝っても初優勝という決勝カードになりました。
『CabinAttendantではない』が先勝、『負けたらhakuriさんGEO行って』が2戦目を取り返し、1勝1敗でむかえた運命のナワバリ1本勝負!!
勝ったのは
、、、
、、、
、、、
『負けたらhakuriさんGEO行って』でした 🎉🎉🎉
準優勝の賞品は Splatoon2 2018年カレンダー
優勝の賞品は イカ型スマートフォンケース が贈呈されました 👏👏👏
最後はみんなでパチリ
懇親会
今回は人数も多いのでケータリングを頼みました。 設営、撤収まで面倒見てくれるので、この規模になるとケータリングはおすすめです。
同日に行われていた『第3回Splatoon甲子園 近畿予選*3』を会場のモニターで中継したり、有志によるLTもあったりで歓声あり、笑いありと良い雰囲気のなか会を締めくくることができました。
準備編
ここからは運営視点で、設営の話などを書いていきます。
先にも書きましたが、これまでの大会からの大きな変更点として
- ハードが Switch に変わった
- 任天堂作品の配信が公式的にOKとなった
があります。
今回の大会は Switch の良さを存分に活かしたいと思い設計しました。
Switch の良さを活かす
ギア問題
過去の大会は、ハードが WiiU だったので、各自持ってきもらうのは現実的に無理がありました。
そこで問題になるのは端末ごとにブキの取得状況や、使い慣れたギアが持ち込めない点です。
端末間での差をなくすように、大会用のギアを制限して行うといった苦肉の策を取っておりました。
得意ブキとギアの相性などもあり一部プレイヤーから不満の声もあがっていたのは確かです。
しかし、Switch は携帯機の要素を併せ持つので、ドックさえ備え付けておけば対戦ごとに端末を差し替えることが可能です。
つまり、自分のプレースタイルに合ったギアを用意することでき、本来のチカラを存分に発揮することができるようになりました。
混線問題
WiiU のころは、ひとつのフロアに16台も集めるとコントローラの混線が酷く、まともに対戦を続けることが難しいケースがたびたび発生しました。
Switch は接続方式は Bluetooth に変わったので、フロアに20台近く集めても混戦することはありませんでした。
これは、コミュニティーメンバーに声をかけて、事前に混線検証会など重ねて行い実証しました。
※大会当日は万全を期すために、できる限りコントローラも有線接続で行うようにはしました。
配信設備
弊社メンバーには日頃ゲーム実況配信を行っている者がいません。
ですので、今回の実況配信をするにあたり沢山のノウハウをお持ちの株式会社ドワンゴのメンバーに声をかけ、配信まわりの一切をお任せすることにしました。
当日のネットワーク構成
前日設営で組んだ構成はコチラです。
当初は無線LANを利用してインターネットに出て行う通常のプライベートマッチ(以下プラベ)も考えました。
これまでの大会でも回線落ちなどで大会進行の遅延が少なからずあったので、結局はオフラインプラベで行うようにしました。
この辺はコチラの記事が参考になると思います。
ネットワーク構成図にあるように、今回は3並列で対戦できるようにしました。
各島に9 〜 10台のNintendo Switch を配置していますがコレには理由があります。
対戦プレイヤー以外の Switch を観戦(兼プラベオーナー) とすることでプレイヤーが部屋を立てる必要がなくなり、メンバー交代の際に部屋が解散する可能性がなくなります。
このプラベオーナーを運営側で既に作っておく作戦は、スムーズな進行に貢献してくれました。
今回の構成だと、同一ネットワークに28台の Switch が存在することになります。
すべての Switch から3つのプラベ部屋が見つかることになるので、どの部屋に合流すればいいかは人手の運用にて解決することにしました。
ルーターが3つあれば、独立したネットワークにしましたが機器が足りませんでした。
4画面合成システム (通称 : はせがわシステム)
Splathon 名物の4画面合成システムも当然あります。
最後に
Switch になっていいことづくめのように書きましたが、そうでない点もあります。
大会の設計時点から分かっていたことではありますが、Switch は携帯機であるがゆえ対抗戦を行っている最中に手元で遊べてしまいます。
それが練習であったり、まったく違うゲームだったり様々ですが、対抗戦に集中してもらうためにはどういった大会設計にするのかなど考えは尽きません。
しかし、改めて思うのは Switch はとても良く設計されたハードだなということです。
任天堂さん、素晴らしいハードをありがとうございます。
次回に向けての反省点も見えてきたので、これらを踏まえて次回 Splathon をもっと良い大会にしたいと思います。
追伸1
優勝メンバーのひとりが自戦記を書いております。 とても考察に富んだ内容なのでゼヒご覧ください。
追伸2
今回の運営で燃え尽きたので、しばし充電期間が欲しいです。 年内の開催は多分ないと思います。
関連リンク
第4回Splathonを開催したぞ - Speee DEVELOPER BLOG
第3回 Splathon (#splathon) が開催されたじゃなイカ - Speee DEVELOPER BLOG
第二回Splathonを開催したぞ(42日ぶり2回目の #splathon ) - Speee DEVELOPER BLOG