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富山アユの仔魚 庄川へ旅立つ 大門漁協 採取の卵、ふ化本格化
アユの放流に取り組んでいる大門漁協(射水市二口)は七日、卵からふ化したばかりのアユの仔魚(しぎょ)を報道陣に公開した。体調三~五ミリほどの魚が水槽内の水面に姿を見せ、元気に庄川へ泳ぎ出していった。(山本拓海) 庄川漁連(同市)が十月二十日に採ったアユの卵千二百万個を不織布に付着させ、大門漁協が庄川の伏流水を引いている施設の水槽内で管理。十八日がたったこの日からふ化が本格化した。生まれたアユは水槽から庄川へ流れ出た後、川を下って富山湾近海で過ごし、来年春に庄川へ戻るという。 大門漁協では一九八三年に同所で施設が完成後、水槽内でのアユのふ化作業を毎年続けてきた。 県内では庄川漁連などがアユを育てて放流しているが、生まれたばかりの仔魚を放流しているのは大門漁協だけといい、同漁連の職員が視察した。鏡時夫組合長(67)は「身近な川で新しい生命が誕生しているのを知ってもらいたい」と話した。
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