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静かに船台を滑って進水する潜水艦「しょうりゅう」=神戸市中央区東川崎町2、川崎重工業神戸工場(撮影・吉田敦史)
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静かに船台を滑って進水する潜水艦「しょうりゅう」=神戸市中央区東川崎町2、川崎重工業神戸工場(撮影・吉田敦史)

 川崎重工業神戸工場(神戸市中央区)で6日、防衛省向け潜水艦「しょうりゅう」(2950トン)の命名・進水式があった。最新鋭潜水艦「そうりゅう」型の10隻目で、同工場建造の潜水艦は戦後計28隻となった。

 全長84メートル、幅9・1メートル、高さ10・3メートル。水中速力は20ノットで約65人が乗り込める。建造費は約520億円。内装工事や試験航海を経て2019年3月に、海上自衛隊の呉基地(広島県)か横須賀基地(神奈川県)に配備される。この時点で海自の潜水艦は19隻となる。政府は21年度に22隻体制にする計画を進めている。

 艦名には、物事を高所から判断し、素早く行動する竜という意味の「翔龍」を当てた。関係者約360人が見守る中、福田達夫防衛政務官が船体をつなげていた綱を切るとゆっくりと海に滑りだした。

 川重は「そうりゅう」型の潜水艦をもう1隻建造中。次に進水する艦からは、エンジンの動力を基にした電気を蓄えるリチウムイオン電池が搭載される。(高見雄樹)

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