カニ味噌、極上珍味、出汁のきいたおでん。
これらアテに、日本酒をちびちび。
たとえばこれが昼間だったら…?
その日はもう、最高の一日になると約束されたようなもの!
休日を素晴らしいものにすべく足を運んだのは、11:30から営業している大衆割烹「文治」。
福岡の中心部・天神にある西鉄福岡(天神)駅から3駅、高宮駅を下車し5分ほど歩くと見えてくる。
“肴”と描かれた暖簾が揺れる居酒屋を目指せ!
本当にこんな時間から開いているの…?と近づいてみると、「昼から居酒屋やってます」の立て看板を発見!
間違いなくここだーーーーーー!
一見、仕事帰りにふらっと立ち寄れるような、親しみやす~い居酒屋だが…。
お値段は“大衆”的で、料理は“割烹”の名にふさわしくハイクオリティ。
その本格的な味と、コスパの良さに二度驚くこと間違いなし!!
身構えることなかれ!店内は最高に居心地がいい
店に入ると、先客たちが料理とお酒をたしなんでいる。どこか落ち着いた雰囲気が漂い、とっても居心地が良さげ~♡
私たちも早く仲間に加わりた~い!
14:30 席に案内してもらい、さっそく乾杯!
う~ん!外が明るいうちから飲む生ビール、うますぎる~!
休日の、昼酒のありがたみを噛みしめているところに、お通しが到着。
なんと一人一品、全て種類が違う!
少しずついろいろな料理を楽しめるのは、私たち乙女(おやじ女子)にとってはありがた~い心遣い♡
そしてどれもおいしい…!出汁がきいた上品な味わいなのだ。
お通しからレベル高すぎ、最高かよ…!?
これは他の料理も絶対ウマイはず…!
と、期待しながらあれこれとメニューを選んでいたその時。
先輩「見て!あれ絶対おいしいやつじゃない?」
その視線の先には、大鍋で煮込んだ「牛すじと牛もつの煮込み」(480円)を皿に盛り付ける、店長の永峰大嗣さんがいた!
さまざまな部位のモツと野菜を柔らかくなるまで煮込んでいる模様。味噌の香りが食欲をかき立てる。
ごくり…これは食べたい…!
すると思いが伝わったのか、視線が痛すぎたのか、見かねた永峰さんが運んできてくれた!
店長の永峰さん「牛スジに赤センマイ、小腸、大腸、ハチノスをじっくり煮込んでいます。たくさんの野菜と一緒に煮込んでいるので、臭みもなく食べやすいですよ!」
私「さっそく頂きます♡ひゃ~噛むほどに旨味が広がっておいし~い!ニンジンやゴボウもしっかり味が染みていて最高。もうご飯にかけて一気にかき込みたい」
14:45 ここへ来たら日本酒を頼むべし!絶対にあふれない神業をご覧あれ
モツ煮込みを食べ終わるころには生ビールはもう空っぽ。
私たち、二杯目は日本酒と決めておりました。
メニュー表には日本各地の厳選された銘柄と、その特徴や名前の由来を紹介してあり日本酒初心者でも選びやすい♡
しかも半合350円と破格!
決めた、「雨後の月」(うごのつき・広島)と「美田 辛醸」(びでん・福岡)を注文よ!
光の速さで用意された(気がした)グラスと枡に「雨後の月」が勢いよく注がれる!
ここからはまばたきNG!
「きゃーーー!あふれるーーーーー!!」」 と歓声を上げる私たちを横目に注ぎ続けて…!
ピタッ…………
ご覧いただけただろうか…これが表面張力ですよ。
光が映り込み、きらきら輝くお姿…うっ、美しい…。
先輩「この透明感、この香り!めっちゃ好きなんよ、雨後の月♡フルーティで飲みやす~い♡やばい、飲み干す前に料理も注文しよ!」
これぞ贅沢の極み!その名も“カニカニカニ“
日本酒にぜひとも合わせたい、カニ。
酒飲みたちの夢を詰め込んだ「カニカニカニ」!
ほぐしたカニ、最後にカニ味噌をそっ…とのせた、贅沢極まりないひと品なのに、お値段480円。驚愕。
中にはカニ味噌を練り込んだ濃厚な豆腐が、出番はまだかと身を潜めている。これぞまさにカニタワー!
「私はこんなに贅沢なものを食べてきたんやぞー!」と自慢しまくってしまいそう。
私「うっ、うまい!うますぎる!ふんわりとほぐされた身のやさしい味のあとに、濃厚なカニ味噌がきゅっと味を引き締める!カニ味噌豆腐もすごい濃い~!」
15:30 まだまだ序の口! いでよ、コスパ抜群の肴たち!
定番から珍味まで、とにかくお酒が進んでしまうアテがそろっている。そしてどの品も値段を上回るほどハイレベルなものばかり!
\肝入りホタルイカ畳干し(480円)/
程良い噛みごたえが絶妙。旨味がじゅわりと広がる瞬間は至福♡お酒をちびちび飲みながら食べ進めるならコレ!
\極上珍味ばくらい(580円)/
福岡ではあまりお目にかかれない珍味に出合えるなんて…!ホヤとナマコの腸で作った塩辛で、磯の香りがなんともクセになる味。
\おでんもあるよ(一つ100円~)/
やさしいダシが胃に染み渡るおでんは、箸休めにもってこい。春菊、大豆モヤシは注文の度にさっと熱を通すので、シャキっとした食感も楽しめる。おでんには珍しいニラ玉もあり!
16:00~ 腹三分目で押さえとけ!時間になったら手渡されるメニューが来るぞ
日本酒三杯目、口当たりまろやかな「風香」(ふうか・奈良)にうっとりしていると…。
先輩「きたきた~!ようやく来たよ~!別紙の日替わりメニュー!」
そう、「文治」の日替わりメニューは16:00ごろから各テーブルに手渡しで配られる。
その数およそ70品!私たちはまたしても歓喜!
終日注文できるグランドメニューと合わせると約100品にも及び、圧倒的な品数もまたこの店のウリだ。
\大きい!!エビフライ(280円)/
顔ほどの大きさがあるエビフライを前に、立派なレディである私もこの笑顔。しっかり身が詰まっていて食べ応えもばっちり。鮮度がいいので頭から尻尾まで食べてよーし!
\酢みそ盛り合わせ(580円)/
ピンクの大根に真っ赤なホッキ貝など、その日仕入れた色鮮やかな旬素材たち。見た目も美しい~!自家製の酢みそに付けて召し上がれ。
一人でしっぽり飲むもよし、複数人でゆったり飲むこともできる
複数人で座れる掘りごたつタイプの座敷のほか、カウンターもあり。
一人でふらりと立ち寄って、サク飲みにも最適だ。
また、奥には暖簾で隔てたテーブルタイプの半個室もあるので、周囲を気にせず食事を楽しむこともできる。
早い時間から開いていて料理の質も申し分なし。
どんなシーンにも利用しやすい最強の店を、またひとつ見つけてしまったようだ…。
紹介したお店
文治
電話:092-555-7820
営業時間:11:30~翌4:00(LO3:00)、日曜・祝日16:00~翌2:00※食材が無くなり次第終了
定休日:なし
※掲載された情報は、取材時点のものであり、変更されている可能性があります。
天神の忘年会おすすめ店
著者・SPECIAL THANKS
コジマカナコ
福岡・九州の編集プロダクション・シーアール所属。熊本県やっちろ出身。
フリーペーパーのライターとして活躍したのち、うっかりエステ業界へ転職するくらいフットワーク軽め。