昨日は高尾山へ行き、
登山に失敗した話を書いた。
だが、私は偶然にも
他の友人からも高尾山へ
誘われていたのだ。
今日はあの日の翌日、
別の友人と高尾山へ登った話を
書いていこう。
さて、友人と高尾山口駅で合流した。
2日続けての高尾山である。
我々は駅から歩きがてら
あれこれと話をした。
友 「僕はインドア派で運動は苦手でね」
私 「そうなのか」
友 「登山とかは本当に厳しい」
私 「なぜ誘った?」
友人の体力を考えると、
一番下から頂上まで登るのは不可能だ。
そういうわけで今日もリフトで
途中まで登ることにした。
私は前日にリフトに乗っていたので、
友人に優しくレクチャーをした。
私 「あそこのベルトコンベアに乗って
リフトが来たらタイミングよく
座れば大丈夫だよ。
ちなみにあそこに白いものが
散らばっているのが見えるよね。
あれ、リフト乗るのに失敗して
ミンチになった人の骨だから。
乗るのに失敗しないようにね」
友 「すごい乗りたくなくなったんだが」
リフトへは2人とも無事ミンチに
ならずに乗ることができた。
リフトの上でも私は様々な
レクチャーを行った。
私 「あ、ここ少し高度があるよね。
ここから落ちると死ぬことができるよ。
あと、あそこも少し高くなっているので、
あそこから落ちても死ぬことができると思う」
友 「なんか僕がすごく
自殺したがっているような口ぶりだね」
私は友人から的外れな
モンスタークレームを受けたが、
寛大な心で聞き流した。
さて、リフトを降りると、
昨日と同じ風景が広がっていた。
私 「ここが絶景 展望台だよ」
友 「略して絶望だね」
私 「昨日私も同じことを言った。
やはりここに希望は無いのか」
2日連続で来ても希望を
見つけることはできなかった。
あと、こんなタコのオブジェが
いくつかあった。
どうやら江戸時代にはタコの記念碑が
立てられていたそうだ。
友 「なんでこんな山の中で
タコなんだろう」
私 「ここらへんはね、
江戸時代にはまだ海だったんだよ」
友 「もう2百万年ぐらい足りなくない?」
私 「そうなのか。
大政奉還と共に海は沈んだと思っていた」
さて、それではいよいよ本命に移ろう。
我々は頂上を目指し、登山を開始した。
十数分後
友 「やっぱり僕には
登山は向いていないと思う。
早く帰って本読みたい」
私 「帰るか」
友 「帰ろう」
こうして私は2日連続で高尾山へ行き、
2日連続で登山に失敗したのだ。