COP23 ドイツで開幕 地球温暖化対策のルール作りに注目

COP23 ドイツで開幕 地球温暖化対策のルール作りに注目
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地球温暖化対策を話し合う国連の会議、「COP23」が日本時間の6日夜ドイツで開幕しました。アメリカのトランプ政権が温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」から脱退する方針のなか、各国が対策への機運を保ち協定の実行に必要なルール作りをどれだけ進展させられるか注目されます。
「COP23」は、日本時間の6日夜、世界の190を超える国と地域が参加してドイツのボンで始まりました。

冒頭、議長国フィジーのバイニマラマ首相が「世界で最も気候変動の影響を受けるフィジーや太平洋諸国からのお願いとしてパリ協定を守ってほしいと伝えたい」と訴え、今回の会議でパリ協定が実行に移せるような交渉が行われることに期待を示しました。

また、国連の気候変動枠組条約のエスピノサ事務局長は、「2020年に向けて各国の取り組みを前進させるためには、資金支援と温室効果ガスの削減目標を約束することが欠かせない」として、先進国などの積極的な取り組みが必要だという考えを示しました。

会議の中では、各国の温室効果ガスの削減目標やその取り組みの状況をどのように報告し、検証するかなど協定の具体的なルール作りについての交渉が行われます。

しかし、世界2位の温室効果ガスの排出国であるアメリカのトランプ政権が、「パリ協定」からの脱退を表明するなか、各国がルール作りをどれだけ進展させられるかが注目されます。

一方、会議の期間中には、温暖化対策に積極的なアメリカの州知事や各国の大手企業の代表が参加するイベントも開かれることになっていて、今回のCOPをきっかけに自治体や企業による取り組みが世界で加速していくか注目されます。

会議は、今月17日までの予定で、15日からは各国の閣僚による会合が開かれます。

米脱退に批判や不安の声

COP23の会場では、各国の代表団から、アメリカのトランプ政権が「パリ協定」から脱退する方針を打ち出したことに対し、批判や不安の声が相次ぎました。

このうち、南スーダンの代表団の男性は、「われわれは目標を懸命に守ろうとしているのに、温室効果ガスの排出量が世界2位のアメリカが脱退するのは不公平だ。アメリカの脱退は、世界の温暖化対策にとって後退だ」と述べました。

また、ネパールの代表団の男性は、「アメリカが脱退の方針を打ち出したことで、世界の温暖化対策が遅れるおそれがある。脱退したとしてもアメリカのなんらかの形での参加は必要だ」と述べて、アメリカの参加なくして世界の温暖化対策は十分には進まないという考えを示しました。

COP23 ドイツで開幕 地球温暖化対策のルール作りに注目

地球温暖化対策を話し合う国連の会議、「COP23」が日本時間の6日夜ドイツで開幕しました。アメリカのトランプ政権が温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」から脱退する方針のなか、各国が対策への機運を保ち協定の実行に必要なルール作りをどれだけ進展させられるか注目されます。

「COP23」は、日本時間の6日夜、世界の190を超える国と地域が参加してドイツのボンで始まりました。

冒頭、議長国フィジーのバイニマラマ首相が「世界で最も気候変動の影響を受けるフィジーや太平洋諸国からのお願いとしてパリ協定を守ってほしいと伝えたい」と訴え、今回の会議でパリ協定が実行に移せるような交渉が行われることに期待を示しました。

また、国連の気候変動枠組条約のエスピノサ事務局長は、「2020年に向けて各国の取り組みを前進させるためには、資金支援と温室効果ガスの削減目標を約束することが欠かせない」として、先進国などの積極的な取り組みが必要だという考えを示しました。

会議の中では、各国の温室効果ガスの削減目標やその取り組みの状況をどのように報告し、検証するかなど協定の具体的なルール作りについての交渉が行われます。

しかし、世界2位の温室効果ガスの排出国であるアメリカのトランプ政権が、「パリ協定」からの脱退を表明するなか、各国がルール作りをどれだけ進展させられるかが注目されます。

一方、会議の期間中には、温暖化対策に積極的なアメリカの州知事や各国の大手企業の代表が参加するイベントも開かれることになっていて、今回のCOPをきっかけに自治体や企業による取り組みが世界で加速していくか注目されます。

会議は、今月17日までの予定で、15日からは各国の閣僚による会合が開かれます。

米脱退に批判や不安の声

COP23の会場では、各国の代表団から、アメリカのトランプ政権が「パリ協定」から脱退する方針を打ち出したことに対し、批判や不安の声が相次ぎました。

このうち、南スーダンの代表団の男性は、「われわれは目標を懸命に守ろうとしているのに、温室効果ガスの排出量が世界2位のアメリカが脱退するのは不公平だ。アメリカの脱退は、世界の温暖化対策にとって後退だ」と述べました。

また、ネパールの代表団の男性は、「アメリカが脱退の方針を打ち出したことで、世界の温暖化対策が遅れるおそれがある。脱退したとしてもアメリカのなんらかの形での参加は必要だ」と述べて、アメリカの参加なくして世界の温暖化対策は十分には進まないという考えを示しました。