トランプ政権と対立 米政府機関が「温暖化深刻」の報告書

トランプ政権と対立 米政府機関が「温暖化深刻」の報告書
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地球温暖化対策に否定的なアメリカのトランプ政権の政府機関が、温暖化によって気象災害の被害が深刻化しているなどとして、温室効果ガスの削減を求める報告書を公表し、政権の姿勢に真っ向から対立しているとして注目されています。
報告書は、アメリカのNOAA=海洋大気局やNASA=航空宇宙局など13の政府機関が観測データや研究結果を基にまとめ、3日、公表しました。

報告書では、地球の平均気温は1900年から去年までの間に1度上がっており、地球温暖化について、「温室効果ガスの排出など人間の活動によって引き起こされたのは間違いなく、ほかの説明には根拠がない」と強調しています。

そして、氷山が溶けるなどして、1900年以降、海面は世界平均で20センチ近く上昇し、今世紀末までに30センチから1メートル20センチ上昇するとしています。さらに、アメリカでは高潮や記録的な高温、自然に発生する山火事の頻度も増え、被害が深刻化しているとしたうえで、温室効果ガスの削減を行うことで今世紀末までの世界の平均気温の上昇を2度に抑えられるとしています。

トランプ大統領は、温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」からの脱退を表明し、環境規制を緩和していますが、報告書は、政権の姿勢に真っ向から対立しているとして注目されており、報告書をまとめたメンバーは「政権には、報告書の内容を尊重してほしい」と話しています。

トランプ政権と対立 米政府機関が「温暖化深刻」の報告書

地球温暖化対策に否定的なアメリカのトランプ政権の政府機関が、温暖化によって気象災害の被害が深刻化しているなどとして、温室効果ガスの削減を求める報告書を公表し、政権の姿勢に真っ向から対立しているとして注目されています。

報告書は、アメリカのNOAA=海洋大気局やNASA=航空宇宙局など13の政府機関が観測データや研究結果を基にまとめ、3日、公表しました。

報告書では、地球の平均気温は1900年から去年までの間に1度上がっており、地球温暖化について、「温室効果ガスの排出など人間の活動によって引き起こされたのは間違いなく、ほかの説明には根拠がない」と強調しています。

そして、氷山が溶けるなどして、1900年以降、海面は世界平均で20センチ近く上昇し、今世紀末までに30センチから1メートル20センチ上昇するとしています。さらに、アメリカでは高潮や記録的な高温、自然に発生する山火事の頻度も増え、被害が深刻化しているとしたうえで、温室効果ガスの削減を行うことで今世紀末までの世界の平均気温の上昇を2度に抑えられるとしています。

トランプ大統領は、温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」からの脱退を表明し、環境規制を緩和していますが、報告書は、政権の姿勢に真っ向から対立しているとして注目されており、報告書をまとめたメンバーは「政権には、報告書の内容を尊重してほしい」と話しています。