デートに誘おうとしても、相手が誘いにのってくれない。初回のデートで失敗して次に繋がらない・・。意中の相手に告白して彼氏・彼女を作るには、意外と高いハードルが存在します。
また、過去に苦い経験をしたことで負のスパイラルに陥ってしまい恋愛に関して自信を失ってしまうと、次に機会が訪れた時に一歩が踏み出せないということがよく起こります。
今回は、そんな貴方を後押しする恋愛の心理学を紹介します。相手の気を引く、ちょっとしたテクニックを知っているだけで、恋愛に自信を持って頂けるはずです。是非、この記事を読んで素敵な恋を実らせて下さい!
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1. 必見!デートの誘い~告白までの心理学を用いた恋愛テクニック
デートに誘うことが上手くいかないという方も数多くいらっしゃるかと思います。デートを断られにくくなる誘い方や実際のデートにおいて使える心理テクニックをご紹介させて頂きます。
1-1. デートを断られないために行う「ダブルバインド」*1と「ドア・イン・ザ・フェイス」*2
デートに誘っても断られる、デートに行く前に終わってしまう等のお悩みをお持ちの方も多いかと思います。まずは2人でデートをして、貴方の良い所を知ってもらわないことには何も始まりません。今まで上手くいかなかった方は、是非このテクニックをお使い下さい。
◆ダブルバインド
「今度、食事に行かない?」と誘うと「忙しいのでまた今度・・」と断られる可能性があります。この原因は回答の選択肢が「行く」or「行かない」の二択だからです。
こういった場合は、「今度の土曜日か日曜日、食事に行かない?」という風に誘い方を変えてみましょう。
相手の意識は「行く」か「行かない」ではなく、「土曜日」か「日曜日」になります。ダブルバインドとは、一度に2つの選択肢を送り、受け手がどちらかを選択しなければならない状況を作るテクニックです。
・ダブルバインド実践編
実際の会話においてのテクニックの使い方をご紹介させて頂きます。
貴方「遊びに行くなら、ボーリング等の体を動かす系と映画鑑賞等のゆっくり過ごす系のどっちが好き?」
相手「どちらかと言えば映画とかが良いかな~。」
貴方「最近どんな映画観たの?ロマンティックな映画とドキドキするような映画だと、どっちが好き?」
相手「そういえば最近、映画行ってないかも。ドキドキする方が好きだよ」
貴方「じゃあ、次の土曜日か日曜日、ドキドキするような映画に行こうよ!」
いかがでしょうか?
AかBのどちらかを選択する質問に対して「No」という回答はできません。
また、相手が好む方向に話を導くので、相手に好印象を抱かせることができます。
このように会話の中で自然に相手に選択をさせることが、スムーズにデートに誘える秘訣です。
◆ドア・イン・ザ・フェイス
最初に断られることを前提とした大きな要求を投げかけた上で、本当の目的である小さな要求を通すというテクニックです。一旦断られるということにより、返報性の原理(お返しをしなくては申し訳ない)という原理も働くので効果は大きいです。
・ドア・イン・ザ・フェイス実践編
貴方「この前行った旅館、海の幸が凄く新鮮で露天風呂も最高だった!良かったら今度一緒に旅行に行かない?」
相手「流石に旅行はちょっと・・・。」
貴方「確かに旅行はきついよね。その旅館と同じように新鮮な海の幸が食べられるお店があるのだけど、一緒に食事に行かない?」
相手「食事なら良いよ!」
初めの要求「旅行」が「一緒に食事」に置き換わりました。旅行と食事の間にある大きな差が相手に錯覚を引き起こし、食事なら良いかという心理に導きます。更にここには下記のような返報性の原理も加わっていますので、普通に食事に行かない?と誘うよりも遥かに誘いやすくなります。
1. 旅行に行かない?
2. NO ←この返事に誘われ側は負い目を感じた。
3. じゃあ食事は?←誘い主は譲歩してくれた。
4. 食事ならOK ←自分も譲歩することで、先程の負い目を相殺
※4番で誘われた側の心理は、要求が下がった錯覚+さっきも断ったからお返しをしないといけないという返報性の原理が働いている状態になります。
1-2. 集中力は90分!?初デートに意識すべき「ランチョン・テクニック」*3
ランチョン・テクニック2つの効果 |
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効果1 |
美味しい物を食べている時、相手に好意を抱きやすい。 |
効果2 |
食事をしている時は、相手を説得しやすい。 |
好意を寄せる相手と初めてのデート、できるだけ長く一緒に居たいと誰もが思うでしょう。しかし、恋愛心理学的には最初のデートで長時間はお勧めできません。人が集中できるのは90分から長くても2時間程度*4、初めての人と2時間以上2人きりで過ごすと、無意識のうちに疲れがでてきます。
そこでお勧めするのがランチョン・テクニックです。まずここで大事なのは、初デートは食事に行くことが重要という点です。ランチョン・テクニックは、美味しい物を食べている時、話し相手に好意を抱きやすくなるという心理効果を狙う物ですので、相手の好きな食べ物を聞きだせていると効果は倍増します。
また、あまり知られていない利点として、人は何かを食べている時に口の中の感覚に注意がいき「批判」する力が衰えます。言い換えると食事の場は、説得しやすい環境であると言えますので、次のデートの誘い等も効果的に行うことができます。
1-3. 次回のデートに繋げる「ピーク・エンドの法則」*5
ピーク・エンドの法則とは、「幸せ・楽しい」や「辛い・きつい」と判断するのは殆どがピーク(最高)時かエンド(終わり)時かで判定・判断されると言うものです。ノーベル賞受賞者・心理学者、行動経済学者のダニエル・カーネマン氏が1999年に発表した論文に記載された経験則として有名です。
・ピーク・エンドの法則実践編
人間は五感を同時に使うと素敵な物として印象に残りやすくなります。今回は食事デートに行っている前提がありますので、少なくとも視覚(料理が綺麗)・嗅覚(良い匂い)・味覚(美味しい)といった感覚は使われているはずです。相手が好む料理を外さなければピーク時に関しては深く考える必要がありません。
1-2で説明しましたが、飽きるまで一緒に居てしまうのはNGです。まだ一緒に居たいと感じているうちに解散しましょう。そして、別れ際に「今日は楽しかった。もっと一緒に時間を過ごしたいので、またどこかに出掛けよう」と必ず言葉で相手に伝えて下さい。言葉で伝えることにより、相手の印象に深く残ります。
そして肝心な最後の一手ですが、家に帰り着くまでがデートです。今日の楽しかった気持ちをメールやラインで必ず伝えましょう。これでエンド時の対応は完璧です!
1-4. 二回目のデートでは「ゲイン・ロス効果」*6でギャップをアピール!
(引用:ギャップ萌え男子に惹かれる女性心理)
ゲイン・ロス効果という聞き慣れない言葉を簡単に言い換えると「ツンデレ」です。最初は「ツン」とした態度を取りつつも、途中で「デレ」っとした態度を取ることのギャップが相手に好印象を与えます。
尚、マイナス評価から入った方が大きくギャップを取れるのでマイナスを積極的にアピールするという考えはお勧めできません。お付き合いが始まる前の段階で、あまりにも大きなマイナスの一面を見せてしまうと、その先に発展しなくなるというリスクが非常に高いからです。
・ゲイン・ロス効果実践編
まず、重要なことは貴方のイメージを知人に聞くということです。例えば貴方が自分はクールな性格だと思っていても、他人から見ると天然キャラにしか見えない等、自分が思っている以上に自分の性格を理解できていないからです。
おそらく一回目のデートで、相手は貴方の印象を貴方の知人と同じ形で感じているでしょう。クール→天然、力強い→甘い物好き、冷静→熱血といった形で、イメージのギャップを相手に伝えることで、相手の貴方への印象は良くなります。
更に発展した使い方として、一回デート相手を落としてから持ち上げるというテクニックもあります。
1.スマホ等でデート相手が相手の友達と写っている写真を見せてもらう。
2.デート相手の友達が可愛いと大袈裟に褒める。
3.でも、やっぱりデート相手が一番可愛いと言う。
1の段階で「この中では一番デート相手が可愛い」と言うよりも、2の段階で一回デート相手を落として(友達の方が可愛いねという伝え方)から、3の段階で「この中では一番デート相手が可愛い」と言った方がデート相手の気持ちは高まります。(1回落としている分、ギャップが大きく取れるため)
※注意点ですが、人によっては機嫌が悪くなってしまうこともあるので見極めができない時は止めましょう。
1-5. 心の距離を詰める「ミラーリング効果」*7と「カリギュラ効果」*8
今まで紹介してきた心理学のテクニックを用いて、相手の貴方への印象は良くなってきているでしょう。更に二人の距離を近付けるために、深層心理意識に働きかけるテクニックをご紹介します。
◆ミラーリング効果
(引用:会えない男性の心理)
ミラーリング効果は、ヒトは自分と似ているヒトと惹かれあうという性質に基づくという観点を活かして、相手と同調することにより深層心理に意図的に働きかけて効果を得ます。注意点は、あからさまに真似をしていることが相手にバレると不快に取られてしまう点です。
・ミラーリング効果実践編
相手が飲み物のグラスを取ったら自分も取る等、動作に関してのミラーリングは軽くにしておきましょう(あまり合わせると気持ち悪がられます)。最も有効なのは感情に対するミラーリングです。相手の喜怒哀楽に対して自分もそれに合わせる=相手の感情に共感するということができれば大きな効果を得ることができます。
ミラーリング効果は有名ですので、動作の真似を続けて行うと相手に見破られてしまうことがあるため、できるだけ感情のミラーリングを心掛けましょう。
◆カリギュラ効果
(引用:WEB活用術)
カリギュラ効果とは、禁止されると逆のことをやりたくなる(ダメ!と言われると逆に興味が湧いてしまう)心理衝動のことです。web等にも応用されており、「絶対に行っては行けない10の国」等の紹介方法を目にしたことがあるかと思います。(行っては行けないと書かれているので、つい興味が湧いてクリックしてしまう)
・カリギュラ効果実践編
貴方の秘密を「誰にも言わないで」と相手に打ち明けてみるのが効果的です。お互いに秘密を共有したという特別な感情を抱くこと以外にも、誰にも言わないでという約束が、相手の中で他の人に話してはダメという禁止行為に触れて貴方への興味に変わります。
2. 告白の成功率を挙げるために意識すべき2つの理論
告白を考える際に意識すべき2点 |
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スリーセット理論 |
出会って3回目で相手の印象が決まる。 |
黄昏効果 |
理性よりも感情が優先される夕暮れ時。 |
数回のデートを重ねた後、お相手に告白をしようと考えるようになると思います。告白を行う前に考えておくべき重要な点は、告白をするまでに重ねたデート回数と告白の時間帯です。この章ではこの2点に関して詳しく記載します。
2-1. 貴方の印象は3回会った時に決まる「スリーセット理論」*9
1回目のデート |
第一印象の決定。※主に見た目が重視される |
2回目のデート |
第一印象の再確認+ギャップ等による印象変化 |
3回目のデート |
過去のデートの再確認。貴方の印象が決まる。 |
人は出会ってから3回目までに、その人の印象を決定づけ、印象が固定された後は変化しないという理論です。もちろん4回目、5回目のデートで告白をしても構いませんが、デートを重ねても印象を覆すことは難しいとされています。
1回目のデートでは見た目が重視されるという傾向が強いので、何とか2回目のデートに繋げて貴方の印象を良くしましょう。よく勘違いされている方が多い点は、3回目のデート(告白)は確認作業に過ぎないという点を理解していないケースです。貴方の印象は1回目と2回目のデートでほぼ決まりますので、この2回に全力を注ぎましょう。
2-2. 告白には時間帯が重要「暗闇効果」*10
(引用:美容男子)
告白成功者の告白時間帯 |
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0~5時台 |
21.90% |
6~11時台 |
4.38% |
12~17時台 |
13.87% |
18~23時台 |
51.09% |
示し難い |
8.76% |
(引用:恋愛における告白の成功・失敗の規定因)
暗闇効果とは大きく2点あります。1つ目は暗闇なので表情が読まれにくいという思いを抱くことによる安心感を得れること、2点目は黒目が大きくなることで異性に好意的に思われるようになることです。また、暗闇の不安から誰かに寄り添いたいという感情を引き出すことができるので吊り橋効果(不安や恐怖を感じる時に、恋愛感情を抱きやすい)も期待できます。
上記の統計データにおいても、夜の時間帯における告白成功者が7割以上もいることから、夜の時間帯の告白は成功しやすいといえます。
3. 今夜決める!音楽心理学から導き出される告白に最適な場所とは
(引用:COICURU)
いよいよ相手に気持ちを告白する時が来ました。人間誰でもお腹がいっぱいの時には気持ちが優しくなりますが、空腹時にはイライラすることの方が多いでしょう。多少脈があっても機嫌が悪い時に告白して断られると意味がありません。最適な告白場所はレストランです。更に、音楽心理学を用いて良い結果に繋がる様、深層心理に働きかけましょう。
3-1. 店内に流れるBGMがもたらす4つの効果*11
音楽には、無意識に人間の感情を動かしてしまうパワーがあります。BGMは、その名の通り背景音楽という意味ですから意識には捉われにくいものであり、実際にそのように使われる必要があります。そんなBGMの役割をご紹介します。
3-1-1. マスキング効果
マスキングとは、ある音(騒音)を別の音で隠す働きのことです。レストランに流れているBGMを止めると隣の席の音が気になったり、空気に違和感を感じます。何も音楽が流れていない方が、逆に音を意識してしまうため、レストランでスムーズな会話を行うためにはBGMは必須条件です。
3-1-2. 感情誘導効果
まさに感情を誘導するという効果ですが、テレビから流れる音楽を聞いて突然涙が溢れる・恋人が弾いたピアノに一瞬で引込まれた等、音楽には感情の変化を引き起こす力があります。告白前の相手には、穏やかな心境でいてもらうことが良いので、あまり激しい曲や大きな音等が掛かっているレストランは避けましょう。
3-1-3. 行動誘導効果
音楽のテンポを変えると、歩くスピードや食べるスピードが変わります。告白前の食事は速いテンポで食べるよりも、お互いゆっくりと会話を楽しみながら食べた方が良いです。ゆっくりとしたテンポの曲が流れているレストランを選びましょう。
3-1-4. 音楽は思い描く未来を実現させる手助けとなる。
音楽は大脳辺縁系を刺激して、ドーパミン・βエンドルフィン・セロトニン・ノルアドレナリンといった快感ホルモンを分泌します。例えば医療現場では、鬱病患者に抗鬱剤を処方しますがこれは脳内のホルモンを調整するものです。薬によって気分が変わるということは、ホルモンの働きによって人の気分が変わるということです。このように、音楽には副作用なく気持ちを前向きにする効果があります。
自分がリラックスできる時間に音楽を聞いて、想いを寄せる人とこうなりたいという姿をイメージして下さい。前向きな感情が生まれ、行動のエネルギーレベルが高まりますので、思い描く未来への前進に繋がっていきます。
3-2. 究極の告白場所!夜景の見える個室レストラン
(引用:夜景が美しい30階以上の高層レストラン)
告白をする側もそうですが、される側もなるべく人がいない場所が嬉しいもの。2人だけの空間ができればムードも高まり、成功する確率が高くなります。また、季節にもよりますが別の場所に移動すると暑い・寒い等の余計な感情が入る恐れもありますので、空調が効いているレストラン内の個室であれば条件は満たされています。
また、夜景が嫌いな女性は少ないのではないでしょうか。王道中の王道ですが、夜景の見える個室レストランで告白されれば、女性の気分も高まるのであなたの満足のいく結果となるでしょう。告白はどこででもできますが、社会人ともなればなおさら「自分のためにきれいな景色が見られるデート場所を選んでくれた」と女性に思わせることも重要です。
4. まとめ
デートの準備から告白までの一連の流れの中で、利用できる心理学のテクニックをご紹介させて頂きました。今回ご紹介させて頂いたテクニックは、貴方の恋愛を後押しするツールでしかありません。しかし、このテクニックを知ることで自分に自信を持って頂けることができたならば、きっと良い結果に繋がるはずです。最後に一つだけお伝えさせて頂きたいこと、それは貴方が相手を想う気持ちを精一杯伝えるということです。
「参考文献」
・ベイトソン著、佐藤良明訳『精神の生態学』思索社(ダブルバインド)*1
・川名 好裕, 『三段階要請技法について』, 立正大学心理学研究年報 The journal of psychology Rissho University (6), 13-19, 2015(ドア・イン・ザ・フェイス)*2
・「他人を支配する黒すぎる心理術」マルコ社(編集)(著)(ランチョン・テクニック)*3
・著者 メンタリストDAIGO「図解 自分を操る超集中力」*4
・「不合理な地球人 お金とココロの行動経済学」 ハワード・S・ダンフォード (著)(ピーク・エンドの法則)*5
・「社会心理学ショート・ショート – 実験でとく心の謎」岡本浩一著(ゲイン・ロス効果)*6
・「相手の心をつかんで離さない10の法則」カート・モーテンセン(著)(ミラーリング効果)*7
・「ビジネスで一番大事な心理学の教養」酒井譲(著)(カリギュラ効果)*8
・「なるほど!とわかる マンガはじめての恋愛心理学」ゆうきゆう(著)(スリーセット理論)*9
・「ひみつの心理学~人の心が思いのままになる」齊藤勇(監修)(暗闇効果)*10
・「心を動かす音の心理学」齋藤寛(著)(BGMがもたらす4つの効果)*11
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