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【ネットワークアドレス】
- ネットワークID
- ネットワーク番号
IPアドレスの仕組みに関する言葉。どの言い方でも意味は同じ。
インターネットや LAN に接続されたコンピュータ(パソコンやルーターなど)には、IPアドレスという識別番号が振られている。現在、広く使われている IPv4 という方式だと、ピリオドで区切った 4つの数字になっている。たとえば、192.168.1.1 といった感じ。実際には、0.0.0.0 から 255.255.255.255 まで約43億種類になる。
インターネットは、世界中のコンピュータ・ネットワークが相互接続されたもの。この場合のネットワークは本来、企業や大学の LAN だけど、プロバイダーもひとつのネットワークと考える。
で、IPアドレスには、そのコンピュータがどのネットワークに属するか示す部分と、そのコンピュータ自体を識別する部分がある。そして、所属するネットワークを示す部分をネットワークアドレスと呼ぶ。これは、そのネットワークのインターネット上の住所に相当する。コンピュータ自体を識別する部分はホストアドレスと呼ばれる。
では、どこまでがネットワークアドレスかというと、これが一概にいえない。というのも、次の 3種類があるからだ。
まず、クラスA と呼ばれるネットワークは、最初の数字がネットワークアドレスになる。あとの 3つの数字はコンピュータの識別に使われる。この場合、ひとつのネットワークの中で 1600万台以上のコンピュータを識別できる。一方、登録できるネットワークの数は最大で 256種類。ネットワークアドレスは世界中で重複しないように登録・管理されているから、この数字はすごく少ない。
次に、クラスB と呼ばれるネットワークは、前 2つの数字がネットワークアドレスに、あとの 2つがホストアドレスになる。登録できるネットワークの数は 65000くらい。そのネットワークの中で識別できるコンピュータの数も同じだ。
クラスC と呼ばれるネットワークだと、アタマから 3つの数字をネットワークアドレスに使って、最後のひとつをコンピュータの識別に使う。これだと、1600万以上のネットワークを登録できるけど、ひとつのネットワークの中で識別できるコンピュータは最大で 254台まで。4つ目の数字も、0 から 255 まで計256種類あるけど 0 と 255 は使えない。0 はそのネットワーク自体を表して、255 は接続されているすべてのコンピュータを対象にするとき使うからだ。
なお、クラスA やクラスB の場合、接続されるコンピュータが多いといろいろ不具合が出る。そのため、サブネットと呼ばれる小さなネットワークに分けて使うことが多い。
用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修