最近の日経平均の動き ―― 《カナル24》は語る (最近日の記事をまとめてアップ) |
目次へ.. 中勢モデル波動.. 製品紹介 ■■ このコ-ナーは2017年8月31日で終了しましたが、ユーザー情報の記事を遅れて アップします。 |
(2017.10.25) TOPIX 1751P (-5) 日経平均 21707 (-97) 19.6億株 (3兆3155億円) 昨日の海外株は (1)中国上海 +0.22% (2)英FT100 +0.03% (3)独DAX +0.08% (4)仏CAC +0.15% (5)NYダウ +0.72% (6)ナスダック +0.18% 米国は決算がよかったキャタピラーが+4.98%、3Mが+5.91%と上昇し、米国景気に自信がでたのか、長期金利が2.416% (+0.048)と上昇する。 S&Pのセクター別騰落では、①金融株が+0.74%、②素材株が+0.59%となりましたが、ヘルスケア-0.67%、不動産-0.63%、通信-0.61%と下落しています。 これらを合計するとさほど米国株が上がったようには思われませんが、NYダウは+0.72%の上昇をして史上最高値を更新。一方米国株を正しく表現していると思っているナスダックは+0.18%の上昇しかできず、一昨日のそこそこ長い陰線の下部で十字足となっています。 ナスダックやS&P500のグラフを見る限り、米国株価は頭つかえになっています。それにしてもなぜNYダウだけが快調に上昇しているのか、理解しがたい。 日経平均は前日のNYダウが高かったことや若干の円安になっていたことから、+94円高で寄り付いたものの、後場は先物の売り仕掛けが出たようで、一時-156円安まで下落する。始値からの下げ幅は-250円安で、日経平均は16連騰で終わりました。 高く寄り付いたため、今日は「新高値の陰線」になりました。同じ新高値の陰線といってもその陰線の値幅には長短があります。(c)の陰線は極めて小幅であったので、(c)のザラバ高値20318円から次のボトム(19856円)までは12日間で-462円しか下げなかった。 (b)の新高値の陰線は並みの大きさでした。(b)のザラバ高値(20481円)から4日後のザラバ安値(20213円)まで-270円しか下げていません。新高値の陰線が出たからといって小波動のピークになるのは60~70%ほどの確率でしょう。(より正確さを求めるために各種チャートを集めて小波動のピーク・ボトムらしさを計っています)。 (a)の陰線はこの上昇が始まった9月8日以降で最も大きな陰線です。このように大きな陰線は32日ぶりのことです。 小波動のピークらしさmのポイントは、上図で、①新高値の、②陰線、③9日順位相関、④25日順位相関、の4ポイントになっています。 次に右図(左側)の⑤25日騰落レシオが125以上(昨日)になり5ポイント。 右図(右側)の⑥東証1部PERは昨日は16.78倍になっています。私は現状ではPER15倍を基準にして、16倍以上は割高感がある。16.50倍以上は割高と思っているので1ポイント加えて6ポイントになります。 《デンドラ24》の日経平均の上値メドは、下から①21201円、②22165円、③22551円、④23900円です。この4つの上値メドは9月19日に表示されました。(1か月前に上値メドがわかっているのが《デンドラ24》のすごさです。) この日の日経平均(終値)は20299円だったので、①の上値メドまでにはまだ900円の上昇が必要だし、②の上値メドの22165円までは+1800円も離れていました。当面は①21201円を上値メドとしてきました。今はこの上値メドをクリアしているのでピークらしさは7ポイントとなります。 7ポイントというのは、10中7の割合で今日が小波動のピークになったことを意味します。 だが海外勢の買い意欲は強く、10月になってからの日経平均の上昇は、100%海外勢の買いに依存しているといってよいでしょう。国内勢は売り越しなので誰もこの上昇で利益をあげていません。 今日のザラバ高値は21921円であり、①のメドよりも+700円も上昇しています。 この分では②の22165円まで上昇するのではないかとの懸念がありますが、はたしてどうなるのか? 思っていることは①今日の下落を受けて明日は「ようやく押し目買い」の機会が現われたと思って大きな反発をするのか、あるいは②出遅れていた銀行株が上昇したように予想できている好材料をすべて織り込んでしまったようなので明日も続落するのか、を注視せねばなりません。 |
(2017.10.24) TOPIX 1756P (+11) 日経平均 21805 (+108) 15.7億株 (2兆5393円) 昨日の海外株は M (1)中国上海 +.006% (2)英FT100 +0.02% (3)独DAX +0.09% (4)仏CAC +0.27% (5)NYダウ -0.23% (6)ナスダック -0.64% 米国は相場の過熱感を尻込みして利食い売りに押される。ナスダックの新高値の陰線は、ちょっと警戒せねばならない。25日線まで下げて止まるのかどうか。25日線で止まらねば大きな調整があるのではなかろうか。 日経平均は与党の大勝利の余震が続き、米国株がマイナス、円レートがマイナスになったにも関わらず、株価は上昇する。 だいたいが楽観人気に傾きつつあるけれど、株価の上昇あるいは出来高の拡大は顕著にはでてこず、大方は積極的に日本株を買ってはいない感じ。買っているのは海外勢です。 私はこの上昇相場は21200円がピークであろうと思っていましたが、今日の日経平均は21805円となりました。思った水準よりも+600円の上昇です。 4平均線(9日・25日・75日200日)が順な位置関係にあるときは、順張り相場です。そういう順張りの位置関係になったのは9月21日でした。その後株価は9日線を一度も下回ることなく23日間に亘って上昇を続けています。 こうなれば、少なくとも株価が9日線を上回っている限りは、順張り相場と して投資方針を変えねばなりません。10年のうち6年間は逆張りが有効で2年は売り、2年は買いというのが多い。 |
(2017.10.23) TOPIX 1745P (+14) 日経平均 21696 (+239) 15.8億株 (2兆5942億円) 昨日の海外株は (1)中国上海 +0.25% (2)英FT100 +0.00% (3)独DAX +0.01% (4)仏CAC +0.08% (5)NYダウ +0.71% (6)ナスダック +0.36% 米国は来年の予算決議案が上院で可決され、ドル高・長期金利高となる。このためシカゴの日経先物が大きく上昇。 昨日の衆院選は台風の中、投票がおこなわれました。自民党は284議席をとり単独過半数を確保。公明党は解散前の34議席から29議席へ減らしたものの、自公で313議席となって、憲法改正発議に必要な2/3議席をクリアする。 日米で政治がらみの好材料がでたため、日経平均は窓を空けて寄り付き、+239円高となる。 うまい具合に好材料がでてきます。 今日の小波動のピークらしさは、①9日順位相関、②25日順位相関、③25日騰落レシオ、④《デンドラ24》の最も安い上値メド(21201円)をクリア(その上は22164円)、⑤新高値の陰線(線が短いので0.5ポイントとする)、⑥東証1部PERが16.54倍(今日は16.72倍くらい)の5.5ポイントです。 |
(2017.10.20) TOPIX 1730P (+0) 日経平均 21457 (+9) 15.2億株 (2兆4705億円) 昨日の海外株は (1)中国上海 -0.34% (2)英FT100 -0.26% (3)独DAX -0.41% (4)仏CAC -0.29% (5)NYダウ +0.02% (6)ナスダック -0.29% スペインのカタルニア独立問題から欧米株は少し下げる。英国FT100は-0.26%、独国DAXは-0.41%と上昇していたものほど下げは大きい。まあ当たり前のことです。 株価は将来がどうなるかの予想の争いです。現状でマイナス要因がなければ、米国経済の不安は消えて、米国株は上昇します。2007年のリーマンショック以来、米国株価は大きな調整をせずに上昇しています。 だが調整をしないままに株価上昇が続くはずはありません。株価が上昇するのは、①株価が割安であると判断したこと、②成長性の高い企業(または国)なので、株価はもっと上昇するだろうと判断したかのどちらかです。 ②の成長性を買う相場は終わりました。アップル・グーグル・アマゾンの株価は法外なPERまで買われてしまったので、これら銘柄を含むナスダックはマイナスになりました。 NYダウ銘柄の買いに走った向きはもう十分な利益を上げていますが、利益とはいっても評価益でしかありません。これを売却して利益を確定する必要があります。 この10日間ほどのナスダックは上昇の勢いがなくなっていますが、NYダウが6連騰となってしまい、NYダウは明らかに加熱しています。にもかかわらずNYダウは9日線までの調整すらなく、続伸しています。米国市場はNYダウに関しては明らかに、夏の暑い日(トレンドが上向き)である上に、さらに焚火をして気温を暑くさせているという様相です。 日経均は14日連続高となりました。これは1960年12月21日~61年1月11以日の連続上昇にならびました。56年9か月ぶりのことだそうです。 だがこの3日の上昇を見ると、10月18日は+26円高、10月19日は+85円高、今日20日は+9円高、と上昇の勢いは感じられません。 日経平均の上昇の原因は、①米国の金利引き上げによる円安期待、②トランプの経済政策(減税)期待、によるものですが、③北朝鮮リスク、④中国のバブル崩壊リスク、⑤スペイン・カタルニアの混乱のリスク。などのリスクもあります。 ここまでの株価上昇をしてきたからには、そろそろリスクのほうを重視して考えるべき時期です。小波動のピークらしさは「新高値の陰線」をここまでは0.5ポイントとして、5.5ポイントとしてきましたが、これは5ポイントに後退します。だが証1部の連結PERは16.53倍となりました。これはかねがね、現在ではPERが16.5倍になれば割高である(ピークのポイントに+1を加点しようと思ってきたこどです。) PERが16.5倍を超えたことによって、日経平均のピークらしさは+1を加点して6ポイントになりました。目先は売りが有利であるように思います。 |
目次へ.. 中勢モデル波動.. 製品紹介 株式会社 東研ソフト・・・ 執筆:坂本 正治
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