皆さんも定めしきっと面白くお思いになったと思います。
無責任で申し訳ありません。
どうもありがとうございました。
どうも本当に。
(拍手)
(黒柳徹子)「シベリアに抑留されている日本人捕虜の中には帝都交響楽団のコンサートマスターだった黒柳守綱もいる」…。
(黒柳朝)パパは生きてるわ。
北千束に帰って新しい家を建てるの。
家を建てるってそんなお金ないじゃない。
行商で稼いだお金よ。
本当にありがとうございました。
(佐々木トメ)なんのなんの。
(畑栄)元気でな。
元気でね〜!
終戦から4年東京の街は驚くべきスピードで復興を遂げていました
わあ〜。
(店員)いらっしゃい。
これなあに?
(店員)香水だよ。
香水?
(ラジオ)「シベリアから引き揚げて昨日舞鶴港に到着された方のお名前をお知らせします」
(ラジオ)「市川栄作さん…」シナシナだ…。
ママ見てシナシナよ。
(店員)お嬢ちゃんこれはトルーマンの孫娘も抱いてたクマだぜ。
シナシナはアメリカでも有名なの?私は小学校の入学祝いに伯父様からもらったのよ。
支那のクマさんだよって。
だからシナシナって名前を付けたの。
面白いお顔よね。
シナシナのお顔面白いと思わない?おじさん。
徹子さんそれ買いましょう。
えっ?東京に帰って来た記念よ。
わあ〜!おじさんこれ買います。
300円だな。
あらま。
100円にして頂けないかしら?それはないよ奥さんギリギリ250円ってとこだな。
100円よ。
じゃあまあ思いきって200円だ。
これ以上はまからないよ。
じゃあ間を取って150円はいかがかしら?
ママは戦後の東京へ行商に出てこういうたくましさを身に付け家を建てるお金をためたのだという事を徹子はこの時初めて理解しました
(怒号)キャッ!
(衝突音)
(喧嘩する声)あっシナシナが…!よくもやりやがったなこの野郎!何するんだ!
(清宮啓二)店に迷惑をかけてはいけません。
やめだやめだ!なんだよ!余計な事しやがって。
おいどけ!おら…。
見せもんじゃねえぞ!お怪我はありませんか?…はい。
お助けくださってありがとうございます。
変わったクマだね。
…シナシナです。
変わったクマだね…。
徹子は見知らぬ男性の後ろ姿に胸がシュワッとするのを感じました
それは遠い昔トモエ学園の幸ちゃんに感じた気持ちを10倍くらいにした感覚でした
元のお家は焼けてしまったけれどパパが帰っていらした時わからなくならないように前と同じ赤い屋根白い壁のお家にしたのよ。
ただいま!わあ〜!はあ〜…。
このお部屋も前と同じ。
新しいシナシナをソファに座らせてあげたら?うん。
シナシナここがあなたのお家よ。
はあ…帰って来たわ。
「踊り踊るなら」
(黒柳守綱)違う。
郁夫くんか幸ちゃんのどっちかと結婚すると思う。
ロッキー。
(鳴き声)ロッキー…。
…あっ!
(物音)徹子さん?何してるの?防空壕に入れたパパのバイオリンや支那鉢を捜してるの。
それはもう諦めましょう。
うわあ!
(防空壕に落ちる音)あら!お風呂沸かしたから入ってらっしゃい。
はい。
明日は乃木坂上倶楽部があった辺りに行ってみましょう。
乃木坂上倶楽部はもうなくなってしまったんじゃないの?でもパパとママが最初に暮らした思い出のアパートだから行ってみたいの。
ママがパパのアパートに初めて行った日は大雪だったのよ。
寒かった?ううんパパと一緒だったから暖かかったわ。
ヤッホー!フフフ…。
ヤッホーヘッホーハナヘッホーってあなた昔から言ってたわよね。
ママそれはオッケーボッケー花ボッケーよ。
あっそっか。
オッケーボッケー花ボッケー!オッケーボッケー花ボッケー!あら!乃木坂上倶楽部だ…。
壊されてない。
(ドアを開ける音)
(シイナさん)いらっしゃいませ。
はいどうぞ。
ありがとう。
はいナマステ。
シイナさん…。
あっ?華子さん。
富夫さん。
エミーさん!徹子さん?
(一同)朝さん!まさかあなたトットちゃん?そうです黒柳徹子です!
(エミー)大きくなったわねトットちゃん。
ここは取り壊されたかと思ったけどまた皆さんとこうやって会えるなんて…。
…守綱くんは?シベリアで捕虜になってる事は確認出来たんですけどまだ…。
ダニーもどこにいるのか…。
生きてるのか死んでるのかもわからないの。
もう終戦から4年も経つのに…。
(シイナ)ダニーも黒柳くんも必ず帰って来るよ。
そうね。
かなえさんは?今日も映画撮ってるの?かなえは…死んだよ。
8月の最後の空襲で…。
(富夫の声)主演映画の撮影中だったから一番華やかな時に逝ったとも言えるけど…。
もう少し生きてたら終戦だったんだ。
僕は戦地にいたし死んだ場所も定かではないからみんなの胸の中にかなえの墓標はあると思ってます。
ありがとう。
乃木坂上倶楽部に帰って来てよかった…。
(華子)私とエミーも戦後呉にそのまま残って暮らそうかなって思ったんだけどエミーはますます沈んじゃうしここが残ってるって聞いて無性に帰りたくなったの。
東京はいいわ活気があって。
フフフ…!乃木坂に来てエミーもこんなに元気になったのよ。
トットちゃんカレー食べる?食べます!う〜ん!美味しい。
シイナさん海軍のカレーの話してあげなさいよ。
ああそうだね。
僕ね横須賀の海軍でカレーを食べました。
だけどあんまり美味しくなかった。
だから僕のカレーを作りました。
(シイナの声)そしたら大評判!それからずーっと横須賀でカレーを作ってました。
子供の頃散々差別されたのに海軍では差別されなかったんですって。
カレー様々だねえ。
海軍には食料があった。
みんな飢えてるのに不思議だったね。
ダニーと守綱くんが帰って来たらまたダンスパーティーしたいわね。
そうだね。
僕はここでカレー屋さんをやるつもりだ。
カレーがなかったら今頃外地に送られて死んでいたかもしれない。
だからカレーは僕の神様なんだよ。
おなかいっぱい。
シイナさんのカレーが美味しいからって3杯も頂いたらおなかが苦しくなって当然でしょう。
苦しい…。
おっ!黒柳さん戻ったんか。
ええ。
魚屋さん黒柳さん帰って来たよ。
お久しぶりです。
娘の徹子です。
ああ!トットちゃんか。
はい。
んっ?誰よ?黒柳さんだよ。
青森から帰って来たんだよ。
ああ!よく帰って来たね!あっお祝いに鯛なんかどうだい?じゃあ鯛を1匹。
はあ?鯛をお買い上げだってよ。
ああ毎度。
あの人さ戦争が終わって世の中民主主義になった途端になぜだか腰が曲がって耳が遠くなってしまったんだよ。
へっまた俺の悪口かい?そうだよ。
戦争中はさお国のために死んでこそ日本男児だって大きな声で言ってたくせによ最近では平気な顔して国民の権利がどうのこうのって言うんだぜ。
今じゃほら魚屋のくせにアメリカのウイスキーまで売ってるんだから。
これからはアメリカですよ。
ほらアメリカ。
あれ何?んっ?あああれは教会だよ。
戦後建ったんだよ。
教会?キリスト教の?そうだよ。
アーメンだな。
アーメンソーメン冷ソーメン。
えっ?あんたは魚に話しかけたり昔からおかしな子供だったけど今も変わんねえな。
お耳聞こえてるじゃない。
えっ?えっ…?徹子さん…。
私教会行ってみる。
どうぞあなたも神に祈りを。
変わったクマだね。
…シナシナです。
運命の再会でした
うっ…!牧師様は私の事が好きだと思うんだけど。
だからどこか違うんだな普通のお嬢さんとは。
2017/11/06(月) 12:30〜12:50
ABCテレビ1
トットちゃん! #26[解][字]
辛く困難な時代を明るく前だけを向いて駆け抜けた、黒柳徹子とその家族の激動の昭和史を笑いと涙で描く!「窓ぎわのトットちゃん」の時代から国境を越えた恋まで初映像化!
詳細情報
◇番組内容
昭和24年。母・朝(松下奈緒)とともに疎開先の青森から帰京した徹子(清野菜名)は、背が高く端正な顔立ちの牧師と運命的に出会い、恋に落ちる。徹子は、取り壊されず残っていた乃木坂上倶楽部でカレーを食べようと牧師をデートに誘う!一方、朝の父・周通(佐藤B作)の訃報が届き、朝は徹子を連れて北海道の原乃へ向かう。同年・冬、徹子と朝は、シベリアからの復員兵に父・守綱(山本耕史)の名があると知って…!?
◇出演者
清野菜名、松下奈緒、山本耕史
小澤征悦、高岡早紀、凰稀かなめ、竹財輝之助、黒坂真美
◇原案
黒柳徹子
◇脚本
大石静
◇演出
遠藤光貴
◇主題歌
福山雅治『トモエ学園』(アミューズ/ユニバーサルJ)
◇スタッフ
【チーフプロデューサー】五十嵐文郎(テレビ朝日)
【プロデューサー】服部宣之(テレビ朝日)、角田正子(クリエーターズマネジメント)、菊地裕幸(クリエーターズマネジメント)
【協力プロデューサー】田原敦子(テレビ朝日)
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/totto/
☆Twitter
https://twitter.com/totto_tvasahi
☆Instagram
https://www.instagram.com/totto_tvasahi/
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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