政府の教育部は、農村部の子供たちにも最新のAI教育が受けられるように、地方レベルも含む全行政組織に対し、年間の教育関係予算の8%以上を教育のデジタル化に費やすよう要求しているといい、こうした動きを後押しすべく、中国政府は既に昨年、3000億元、日本円にして約5兆1500億円をこの分野に投資したというのです。
中国国内には現在、約1400万人の教師と、約1億8800万人の生徒たちがいるというのですが、AIの本格導入によって、彼らをとりまく教育環境が劇的に改善するのは間違いなさそうです。
例えば、上海に拠点を置くオンライン教育サービスのベンチャー企業「マスター・ラーナー」には超優秀な“AI教師”がいます。
この“AI教師”は既に国内の中学校で最も多く出題された計約5億問のデータを蓄積しており、文字通り、人民の人生がかかった高校入試である全国普通高等学校招生入学考試「高考(ガオカオ)」でも高得点を挙げ続けているといいます。
具体的には、専用のアプリをタブレット端末にダウンロード。このアプリを介し、生徒に対して設問や宿題が出されます。
生徒たちは回答をノートなどに手書きしますが、このシステムは手書きの文字をデータとして認識。この答えを“AI教師”がリアルタイムで採点。同時に、例えば数学だと、どこで答えを間違えたかや、その間違いがどこでどう発生したかについてまで細かに分析。生徒がどこから勉強し直せばよいかまで示唆(しさ)してくれるというのです。
さらにこの“AI教師”は生徒1人1人だけでなく、クラス全体の習熟パターンを分析し、クラスとしての問題点をあぶり出すこともできるのです。まさに家庭教師ではなく、リアルな学校の先生なわけですね。
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