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俺はピクシーと会話する
かつて、(一年ほど前)まで、別の名前で投稿していた清水です。
しばらくは、一日、一回は投稿するつもりです。
よろしくお願いします。
また、主人公は今は、怪我でやっていませんが、かつて、名を馳せた同じ高校だった友人からとっています。
これから、だんだんと一話一話長くなっていくと思います。
「••••••ようするに、貴方は何も知らずに私を呼んだのかしら••••••」
「といか、いつ呼んだのかも分からない」
「••••••」
「••••••」
お互いにこの状況に唖然とするしかない。
だが、このままではいけないっと女の子は話し始める。
「では、まず自己紹介から始めましょうか」
「自己紹介?」
「はい。お互い名前を知らないのは不便でしょう?」
彼女の言うことは一理あるなっと思い彼女に同意する。
「それもそうか、じゃあ俺から言おう。俺は愛波朗だ。朗って呼んで。君は?」
「私の名前はエーアデ、土の妖精」
彼女はにこやかに笑いながら言う。
「わかった」
「あと、聞きたいことってあるかしら?」
そういえば、先ほどから気になっていたことがある。
それは、ここがどこか、ということ。
俺が元いた場所の近くには、このような場所はない。
よって、ここが知るためにはここが何処だか知っているであろうエーアデに聞くしかない。
「そういえばここはどこだ?」
「う~ん、ありきたりな質問ね?」
「ここが何処なのか知らないとどこに行ったらいいのかわからないだろう?」
「それもそうね。ちなみにここは、西の大陸のシュテルンツェルト大草原よ」
「シュテルンツェルト大草原?」
「そう。西の大陸では最も広い草原よ。ちなみにここから一番近い町まで歩いたら1~2週間かかるわ」
「……えっ」
思わず声が出てしまった。俺がいた近く、いやいた世界には俺が覚えている限りそのような名前の地名は知らない。
「うん。って、そんな顔してどうしたの?」
「……どこだ、一体?俺はそんな場所、聞いたこともないぞ?そもそも西の大陸ってどの大陸だ?」
「……えっ、聞いたことないって?この大陸にすんでいない人でも一度は聞いたことがあると思うわよ?あと、どの大陸って、西の大陸は西の大陸よ」
「……えっ」
「……ええっ」
そうしてまたお互いに顔をに合わせるのであった。
「……というわけなんだ」
俺はいままでのことをエーアデに話した。
エーアデは、その間、黙って俺の声を聞いていた。
「なるほどなるほど」
エーアデは何度もうなずき口を開いた。
「朗、あなたはこの世界の人じゃない。この世界では、迷い人と呼ばれる存在よ」
「迷い人?」
「そう。この世界では、ある日突然奇妙な格好をした人が現れるの。あなたの話を聞いている限りでは、おそらくあなたは、迷い人にぶんるいされるでしょうね」
「ふう~ん」
「あら、おどろかないのね。もっとこう、びっくりすると思ったのだけれど?」
エーアデは首をかしげながら言う。
「いきなりすぎて実感がわかない」
「それもそうか」
「あと……」
「うん?」
「いや、俺は、ここ数年の暮らしを良かれと思っていないから、今までの生活が送れないとなっても、あまりショックだとは感じないんだよな……」
「へえ、珍しいのね」
エーアデは感心した様子で頷いている。
「どうしたんだ?」
「いいや。自慢じゃないけど、迷う人の話を聞く限りじゃ、この世界よりも万倍も発展した世界だから大体、嘆き苦しむものなのよ」
「へえって、そもそもここは一面草原で、本当にわずかに木が生えてえいるだけじゃないか。ここに発展も発展途上もないだろうに」
「それもそうか」
ふと、エーアデの話を聞いていて思った。
「それと話を聞いていて思ったんだか、エーアデは俺以外の迷い人と会ったことがあるのか」
「いいえ。でも直接ではないけれど、知り合いの妖精が昔あって話してくれたのよ」
「へえ~、ちなみにその子は?」
「さあね?分からないわ」
エーアデは首をかしげながら言う。
「わからないのか?」
「ええ。前にあったのは、もう100年くらい前だからね」
「そんなに」
エーアデのこの発言には驚いた。
「ヒューマンからして見るとそうかもね?」
「あれ、妖精からして見るとそうでもないのか?」
こうして見ているとエーアデはそれほど年をとっているようには見えない。
「若い子からして見るとそうでもないかもしれないけれど、私くらいの上位の妖精になるとそのくらいあっという間よ?」
「そうなのか。ちなみにエーアデは何歳なんだ?」
「女の子に年齢を聞くと嫌われるわよ?」
「知ってる」
嫌われるかも、と思いつつも聞いてしまった。
「分かってるならやめなさいよ」
エーアデは呆れたような雰囲気を出しながら言う。
「それで何歳なんだ?」
「結局、聞いてくるんだ?」
「ああ」
すると、エーアデは肩をすくめながら教えてくれる。
「まあ、いいけど。私は1000年弱生きているわよ」
「それはすごいほうなのか?」
聞いてみて思ったがそれがすごいのか、すごくないのか良くわからない。
「ええ、あまり1000年以上生きる妖精はいないわね」
ほう。それはすごい、と俺は思った。
すると、俺の顔を見て何か察したのか、さらに教えてくれる。
「下種、中種の妖精はそれぞれおよそ100年と500年だからね?ちなみに上位種の私はもう1000年くらい生きるわ。まあ、病気にかかったり、毒を浴びたり、切り殺されたりしなければだけれど?」
「そんなに物騒なのか。この世界は?」
「ええ。あなたたち迷い人はそういうわね」
「そうか……」
朗はしばらく悩んだ様子だったが意を決したのかエーアデにこの世界について尋ねた。
感想があったら書いてくれると嬉しいです。
また、エーアデはドイツ語で土、土壌です。
同様に、シュテルンツェルトは星空です。
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