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俺は異世界に降り立つ
かつて、(一年ほど前)まで、別の名前で投稿していた清水です。
しばらくは、一日、一回は投稿するつもりです。
よろしくお願いします。
また、主人公は今は、怪我でやっていませんが、かつて、名を馳せた同じ高校だった友人からとっています。
郎が始めに感じたのは頬を優しく撫でるそよ風。
聞いていて心地よくなる草木の揺れる音。
そして、寝そべっていて心地よい草原。
「あれ、此処は一体どこだ?」
目を開けて見てみると、そこには生まれて1度も見たことが無いような光景が広がっていた。
「うん、これは夢だ」
そう決めつけ、もう一度、寝ようとした時、遠くに真っ赤な体の空を飛んでいる爬虫類が見えた。
郎の脳裏に考えたくもない仮定が生まれる。それを振り払おうとしても先ほど見た真っ赤な爬虫類や今いる草原が否定してしまう。
夢ならば早く目覚めてくれ。
そう考えても、現実は理不尽でこれが夢でないと言う事を教えてくる。
「••••••とりあえず、誰かいないか探して見るか」
「誰かいないかって……ここに私はいるのだけれど……」
「えっ……誰もいないのに声がする……」
「だから、ここよ。ここ」
「えっ、ええっ。なんかちっちゃい生き物がいる!!」
ふと、掌を見てみると、そこには小さい女の子がいた。彼女はふわりと浮き上がる。
「ちっちゃい生き物ってなに!! 私は、由緒正しい妖精よ」
「妖精??」
あり得ないと思いつつも、女の子の可愛らしい、けれど凛々しさもある声をきいてしまう。そうしていると女の子も首をかしげ、言った。
「わたしは、あなたによって召喚されたはずなのだけれど……」
「えっ、俺は、君を召喚した覚えはないし、そもそも召喚ってなに?」
「……えっ…………」
「………………ええっ……………」
そうして、俺と女の子は顔を見合わせるのであった。
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