さて、今週ご紹介するエンターテインメントは、いろんな意味で世界に存在感を発揮しまくるあの国と人工知能(AI)に関するお話でございます。
米アップルのスマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」の音声アシスタント機能「Siri(シリ)」をはじめ、人間の声に反応し、音楽やニュースを流したり、家電を操作できたりするスピーカーや自動運転車などなど、人工知能(AI)の普及ぶりにはめざましたものがありますね。
とはいえ、かつての本コラムでご紹介したように、車いすの天才宇宙物理学者で知られる英のスティーヴン・ホーキング博士や米宇宙開発企業、スペースXのCEO(最高経営責任者)などを務めるイーロン・マスク氏といった最先端の考えで動く人々が「AIが人類を滅ぼす」的な警告で物議を醸すなど、AIが日常の一部になることへの抵抗感が強いのもまた事実です。
そんななか、あの国がいま、国を挙げて、あらゆる分野での“AI化”を猛スピードで進めています。中国です。なかでも最近、世界を驚愕(きょうがく)させているのが、学校の先生をどんどん“AI化”しようという計画なのです。
というわけで、今回の本コラムでは、この恐るべき計画をはじめとする中国の“AI化”とそれに対する反応などについてご説明いたします。
本コラムのネタ探しで海外メディアの電子版を巡回中、この記事を見つけて本当に驚きました。
10月14日付で香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP、電子版)が報じているのですが、中国の最高国家行政機関である中国国務院が今年の7月、2030年までに、中国をAI開発の分野における世界の中心地に育てるというAI活用計画の一環として、AIを使った教育を国家戦略に位置づけると発表。
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