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石川

トキの群れ舞う白山 夢見て いしかわ動物園「里山館」1周年

あべ弘士さん(前列右から3人目)と一緒に巨大絵画を制作した子どもたち=いしかわ動物園で

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絵本作家・あべ弘士さんと巨大絵画

 国特別天然記念物トキを公開するいしかわ動物園(能美市)で五日、展示施設「トキ里山館」の開館一周年記念イベントがあり、絵本作家のあべ弘士さんと来園者が、トキと白山をテーマにした巨大絵画を共同制作した。同館に展示する。(吉野淳一)

 県が整備したトキ里山館は、トキを一般公開する国内二例目の施設として昨年十一月十九日にオープン。現在は二羽のペアを展示している。「あらしのよるに」などの著作で知られるあべさんは、同館のトキのモニュメントを手掛けた。

 あべさんは縦一・八メートル、横二・七メートルの木製のキャンバスに、雪化粧した白山や青々とした里山などを水性塗料で大胆に描写。参加した親子四十二人が、トキの形に切って絵の具で色を塗った画用紙をキャンバスに貼って完成させた。絵本の制作秘話などを紹介するあべさんの講演もあった。

 園によると、朱鷺(とき)色と呼ばれるピンクのトキの羽は、十二月中旬ごろまでが最も鮮やか。美馬秀夫園長(66)は「今後もトキのさまざまなドラマをたくさんの人に見てほしい。トキを大切にする機運をここから盛り上げたい」と話していた。

 

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