こんにちは、かえるさんです。今回は生命の樹「峻厳(しゅんげん)の柱」についてです。
上のイラストの赤線の部分だね。「峻厳」ってあまり使わない言葉だな。すごくキビシイってことだよね。
その通りです。
生命の樹は、タロットをやる人に必須の知識だよね、ちょっと難しいんだよな。ホロスコープに必須ってことじゃないよね。
読んで一瞬判った気になっても、後から考えると何が判ったのかさえ判らない感じ。
それだと、相当良い感じですよ、むしろ全く判らなくても問題ありません。そもそも判りにくいものなんです。
例えば、一番最初に言葉を覚える時、何を心がけてどの順番で覚えました?
えー、気付いたら覚えてたよ。
そうでしょ、でも学校で習った時は?
単語とか文法とか色々だけど、結局時間のムダだったな。
結局、自分が判らなくても脳が慣れるまで情報を入れ続けないと身にならないんです、近道なんてないのに、あると思うから挫折する。そういうものです。
話は判るけど、生命の樹の話?
情報をとにかく詰め込めば、脳がある時、突然一気に理解します、徐々になんて判らないんです。ある時に突然判るんです。言葉を最初に覚えた時の再現みたいな感じです。言葉を最初に覚える時、あーもう!わかんねぇ!やめた!って言う人はあまりいませんよね。
たしかに、大人になるほど、判らないことに耐えられなくなるのか、それを「脳に任せる」感覚で情報を入力し続ける…。言葉で言うより難しいな。
だから、生命の樹は理解できなくて当たり前です、でも一回判ると、人間の心の仕組みが見えてきます、ので一気に言語能力が飛躍します。言葉にしにくいものがを言葉にする能力が身につくからです。タロットに高い言語表現能力は必須ですから。
まあ、一般の人は、星座の雰囲気とかを考える感じでいいんでしょ。
あーもう、それで十分すぎるほど十分ですよ。タロットでは基礎知識となりますので、タロットを研究する際には必ず勉強してください。
今回は、そんな、生命の樹の「峻厳の柱」のお話しです。
「峻厳の柱」
言葉の通り、厳しさを意味する柱です、セフィロトでは「3」「5」「8」のつながりを意味します。
惑星だと「3」は土星で、「5」は火星で、「8」は水星かな。
そうですね、セフィロトを見て、とりあえず「惑星」を連想するのはいいことです。
そして、青い線がタロットの「戦車」、かに座を意味します。
そして、緑の線がタロットの「吊られた男」を意味します、四要素の「水」、感情を意味します。
ちなみに「峻厳の柱」は、タロットの「女教皇」の図柄にも出ています、黒いBと書いてある柱がそうです。
白いJの柱は?
「慈悲の柱」です。
「峻厳の柱」は、ボアズ、「慈悲の柱」は、ヤキンです。
「峻厳の柱」を流れで考える
今回は上から見ていきましょう、セフィロトの「3」は、ビナー、理解と言う名称です。惑星は「土星」が当てはまります。
ってことは、やぎ座的な意味もあるんだね。
そうですね、やぎ座の、やらなくてはいけない、生きる為には勝たなければいけない、備えなければいけない、と言う感じですね。
土星の「時間」の感覚も大切です、時間は容赦なく流れ続ける、全てを淘汰する現実を意味します。
生命の樹でも高い位置にあるということは、自覚しにくい本能のような力だね。
その通りです。
そして下に向かっていくと、タロットカードの「戦車」です。かに座のカードですので、無意識、無意識を開放できる安心、などの意味から、群れを作りたがり、仲間を重視した考え方になります。
仲間が欲しい、だけだと、ふたご座とも似てるよね、一人でいると寂しい、と言う意味なら、うお座も似てる。
かに座の求める群れは、生きる為の安心を求めて作る群れです。その為、目標に向かって一丸になったり、力を合わせることにこだわりやすいです。
ふたご座は、ネットワークを作ること、うお座は、心の共有、を求めていますので、かに座が一番戦闘的になりやすいです。
必死なんだ。だから家族や会社が大切なんだね、部活なんかもそうか。
でも、部活は生きるのに必要じゃないよね?
もちろん、そうですが、一緒に一つの目的に向かう、と言う状況がその気にさせるということですね。
そしてその下に向かうとセフィロトの「5」は、ゲブラー、力、があります。惑星は「火星」が当てはまります。
「火星」は、活力の惑星だけど、戦争、勝負、征服、などの意味もあるね、おひつじ座的な意味もあるね。
やたら、戦闘的なんだけど何で?
おひつじ座は一番最初の星座ですから、一番カンタンで素早い、解決方法を好みます、それは相手を倒すことです、説得も必要ないでしょ。
まあ、行動力あるよね。
でも、野生の動物で考えれば、生き延びる為には、倒すか逃げるしかないわけですよ、この話の流れは、現実の世界の厳しさを良く表していますよね。
確かに、説得なんてしている場合じゃないわ。
で、そこから下に向かっていくと、タロットカードの「吊られた男」です。「四要素」の「水」、「感情」を意味します。
ここでの「感情」はどう考えればいいのかな?
では、さらに下に向かうとセフィロト「8」、ホド、栄光、があります、惑星は「水星」が当てはまります。
要するに「火星」と「水星」を「感情」がつなげている、ということですね。
「水星」は、ふたご座と、おとめ座の支配星だから、コミュニケーションや情報を意味するね。
そうです、今まで人の本能をたどってきました。そしてココで「情報」が出てきた、と言うことは、
人の本能と言う現実を、感情により、情報に変換する。と言えます。
「情報」は、現実じゃないの?
現実を写し取ろうとはしていますけど、人と言うフィルターを通していますでしょ。そのフィルターは「感情」です。
「峻厳の柱」は、このホドまでですが、さらに下に向かえば、現実であるセフィロトの「10」、マルクト、王国、があります。
我々は、本能と情報により、現実を理解する、と言うことです。
昔から、王様が男性の場合と女性の場合では、女性の方が戦争を起こしにくい、なんて言われます。それは「5」のゲブラーが強ければ、情報を、戦いで解決できる、という考え方に捻じ曲げて集めたり理解しやすい、と言うことです。
そうか、現実に生存するための考え方をする中で、現実から、情報をどう解釈するかは、人によって違う、「感情」の形によって違う、と言うことか。
そういうことです。
で「ホド」には、現実を現実のまま理解しようとする、おとめ座、人に伝える為に判りやすく加工する、ふたご座の両方の意味があります。
ああ、人とのつながりを考えれば、ふたご座的に空気を読んだ方が伝わるし、情報の正確さを考えれば、おとめ座的に、良く観察して注意深く言葉にする方がいい、でも、言葉にする時点で確実に両方の要素が含まれるね。
そうです。言いかえれば、ゲブラーで膨らんだ戦闘意欲も、ホドの情報を、上手に使えば結果は、戦闘意欲を抑えることも出来ます。要するに教養で自分をコントロールするということです。
そうか、自分が嫌いな相手だからって、仲良く出来ないわけじゃない、仲間じゃないからって争う必要も無い、何も考えなければ「あの人はにわとりさんが嫌いだ」と言う情報が入ってきた時点で、敵対行動を取ることも出来るけど「じゃあ、深く関わらないようにしよう」と言う対処法や、とりあえず様子を見ることもできるんだね。
特に「火星」の要素が占い的に強い人は、それを自覚して行動を決めるといいですね、そして「火星」が弱い人は、無理なのに、何とか仲良くできるはず、と思ってかえって失敗するかもしれません。
そうか、勝ち負け、生き残りが念頭にあると、こういう行動決定過程をたどる、と自覚していれば、より情報に対する接し方が変わるね。
そうです、生き残るためには無駄な戦いはしてはいけませんし、必要な戦いはしなくてはなりませんね。
なるほどね。
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