今日は仮想通貨を使った詐欺の見破り方について書きます。

その前に僕の現在のスタンスを述べておくと、ビットコインは堅牢で、ロールスロイスのような存在だと思っています。

イーサリアムは色々な応用が今後期待できるので、重要な仮想通貨だと思っていますが、新しいコインのイシュー・スケジュール、ならびにコンセンサス・メカニズムの両方を変更する可能性があるので、「価値の保存」のための通貨としては不適切だと考えます。

それ以外の仮想通貨は、全部、無視しています。

最後に、ICO(イニシャル・コイン・オファーリング)の大半は詐欺であり、将来、価値ゼロになると思っています。

【詐欺コインの見破り方】
ある仮想通貨が詐欺であるかどうかを見破るための、第一のやり方は、それがオープン・ソースかどうかをチェックすることです。(もちろん、プライベートなブロックチェーンでも金融機関同士がやりとりするブロックチェーンのようにちゃんとしたものはあります。でもそれはあくまでも確かな相手同士による、敷居の高いブロックチェーンであり、我々個人投資家がそれにアクセスすることは出来ないはずです)

オープン・ソースかどうかを判断する最善の方法は「______GitHub」で検索することです。もしそれがオープン・ソースなら、コラボレーション・プラットフォームが存在する筈ですから。

もしそれが存在しないなら、十中八九、それは詐欺です。

つぎに有益な情報はRedditやSlack Channelsで情報交換されている場合が多いです。これらの場所で、活発な意見の交換がされていない仮想通貨は詐欺であると思えば良いでしょう。

ビットトレード

【健全な仮想通貨とは?】
次に、詐欺ではないけれど、取引が不活発で、「立ち消え」寸前の仮想通貨にも気をつける必要があるでしょう。なぜなら通貨はネットワークであり、ユーザー数が多ければ多いほど、その価値は上昇するからです。

またビットコインのようにマイニング(=PoW→Proof of work)により取引の純正さを常に確認する仕組みを採用している通貨の場合、マイナー、すなわち検証作業に参加する人が多ければ多いほど、その仮想通貨はアタックされにくくなります。

この「ある仮想通貨がどれだけマイナーのコンピュータと沢山繋がっているか?」を表す尺度が、ハッシュレート(Hash Rate)です。

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【ICOに応募する際の注意点】
僕はICOへの応募には消極的です。Tezos(テゾス)のケースのように、おカネが戻ってこないリスクがあるからです。しかしどうしてもICOに参加したいというクレージーな人は、最低限、次のポイントをチェックすべきでしょう:

1. そのICOは、ちゃんとホワイトペーパーを出しているか?
2. デベロップメント・ロードマップが存在するか?
3. それはオープンでパブリックなブロックチェーンか?(=コードは公表されているか?)
4. トークン・セールに際し、公明正大な価格設定・トークン配布ロジックが存在するか?
5. 主宰者取り分はリーズナブルで固定的か?
6. ICOを「これは投資だ」と宣伝していないか?(=もしそうなら、詐欺)


なお、これらの条件をクリアしても、今後米国証券取引委員会(SEC)が「このICOは違法だ!」と判断すれば、主宰者が捕まり、ICOトークンが発行できない、あるいはトークンの価値が無価値になるリスクがあります

【過去記事】
【ビットコインの基礎シリーズ】第1回 ビットコインが生まれた背景について
【ビットコインの基礎シリーズ】第2回 人々が「この仮想通貨には価値がある!」と考える決め手について
【ビットコインの基礎シリーズ】第3回 FANGとビットコインはどちらが優れた投資対象か?
【ビットコインの基礎シリーズ】第4回 イーサリアムの素晴らしさとその「原罪」について
【ビットコインの基礎シリーズ】第5回 リップルの歴史とビットコインとの大きな相違点について
【ビットコインの基礎シリーズ】第6回 ビットコインをゴールド、ドルと比較すれば
【ビットコインの基礎シリーズ】第7回 ビットコインの「毛色の違ったリターン」が最適ポートフォリオの構築に役立つ

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