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北朝鮮の核掌握には「米軍の地上侵攻」が最も有効 米紙報道
2017年11月5日 17:20 発信地:ワシントンD.C./米国
【11月5日 AFP】米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)は4日、米国防総省幹部が米議員に宛てた書簡の内容として、北朝鮮が保有する全ての核兵器の保管場所を特定してそれらを掌握する、最も確実かつ唯一の方法は米軍による地上侵攻だと伝えた。
ワシントン・ポストによると、米国防総省の統合参謀部副部長のものとされる書簡は一方で、北朝鮮に地上侵攻した場合、同国に生物化学兵器を使用させることになるだろうと警告している。
ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の約2週間のアジア歴訪では、北朝鮮の核開発とミサイル問題が最優先議題となるとみられるなか、ワシントン・ポストの記事は、朝鮮半島(Korean Peninsula)で戦争が発生した場合の想定事項を詳細に伝えている。
国防総省の書簡は、米議員2人から北朝鮮と戦争になった場合の米国および同盟国である日本、韓国、米領グアムの部隊、さらに民間人の死傷者数予測を求められ、その回答として書かれたものだという。
ワシントン・ポストによれば、米軍は、北朝鮮に核を放棄させる手段として経済制裁と外交的圧力を用いるとしたレックス・ティラーソン(Rex Tillerson)国務長官の方針を支持しているという。
また同紙が国防総省の書簡とともに入手した16議員の声明は「(国防総省の)予測によって、対北朝鮮政策において軍事的選択は賢明ではないという、すでにわれわれがよく知っていることが裏付けられた」としている。(c)AFP