SpaceFlier

写真で綴る、趣味と猫と旅行のノート

紅葉の谷川岳で絶景ひとりじめ

Mt.Tanigawa Ichinokura-Sawa

かねてからの念願だった谷川岳の麓(中腹?)にある一ノ倉沢を見に行ってきました。今年なんどか計画したものの、その度に週末の天候崩れでキャンセルが続いていたので感慨もひとしお。おまけに雲ひとつない晴天の紅葉と最高のコンディションというおまけつき。

着く前に満足してしまいそう

一ノ倉沢は東側に開けた峡谷なのでできれば午前中の早い時間に到着したい。登山口(という谷川岳ベースプラザ)からはのんびり歩いて1.5時間もあれば十分なので7時頃にベースプラザを出発するプランを組みました。

連休初日なので関越道が多少渋滞するかも?と予想して自宅を4時過ぎに出発したものの道路状況はいたって正常。沼田のあたりでは朝日に照らされる雲海を目にすることができたり、水上IC直前ではモルゲンロートで赤く染まる谷川岳(オキノ耳・トマノ耳)を見られたりと到着前にすでにかなり満足してしまいました。

全然前に進まない・・・

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Sony ILCE-7M2(----) - / f/- / ISO 100 / 1/200 sec / -1 EV
朝日を背に一ノ倉沢を目指します

この日は山頂になるオキノ耳・トマノ耳は目指さず、マチガ沢や一ノ倉沢周辺をぶらぶらとしながら湯桧曽川沿いの新道を戻ってくるというルート。ザックの中身も登山装備よりもカメラ装備に振った構成です。

ちなみに、アクセサリー関係は先日紹介した無印良品のポーチにまとめてザックの上部に放り込んでいます。

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ベースプラザで靴を履き替え、準備を整えたら一ノ倉沢へ向けて出発!といきたいのですが、振り返れば紅葉に彩られた渓谷と谷間に差し込む朝日が綺麗なので歩が進まないこと進まないこと・・・

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舗装路で足下が安定しているおかげもありますが、赤・黄・緑の木々と雲ひとつなく抜けるような青空のコントラストが美しくて、急がないと一ノ倉沢の美味しい時間が終わってしまうと分かっていても足が止まってしまいます。

圧巻の一ノ倉沢

Mt.Tanigawa Ichinokura-Sawa

のんびりのんびりとした歩調ですが1時間半ほどかけて一ノ倉沢へ到着。沢の一つ手前の角を折れると徐々に姿を現す稜線。すでに満足度メーターはフルテンまで回っているのにまだまだ興奮は高まり続けます。

Mt.Tanigawa Ichinokura-Sawa

そしてついに姿を現した一ノ倉沢。あぁ、これを見たかった。

鮮やかに色づいた麓の奥に聳える巨大な断崖。日本海からの雪雲が関東へ流れるのを堰き止める、いわば雪雲のダムとも言える壁。あまりにも素晴らしい光景に言葉が出てきません。

Mt.Tanigawa Ichinokura-Sawa

おまけにこれだけの景色をほぼひとりじめという贅沢。ちらほらとクライマーの姿は見かけますがカメラマンやハイカーは数えるほどしかいません。

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南側の僚船の影に入ってしまうまでまだ1時間ちょっとは余裕がありそうですし、この景色を眺めながら早めの昼食(まだ9時台です)とコーヒーを楽しみましょうか。カップはもちろん乗鞍新登山道クラウドファンディングのリターン品。

帰りは新道で

Mt.Tanigawa Ichinokura-Sawa

さて、一ノ倉沢について約2時間ほど。のんびりと景色を楽しむことができましたし、そろそろ陰ってきたので新道を通って戻ることにします。

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新道は行きの舗装路と違い、急な斜面もいくつかある沢伝いの登山道です。落葉で滑りやすくなっていて子どものフォローをしていたので、なかなか周りの景色を眺める余裕はなかったのですが、ところどころ植生がガラリと変わるラインがあったり、木の実やカナヘビを観察してみたりと振り返るとそれなりに楽しんでいたようです。

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駐車場手前のカーブから秘境駅として有名な土合駅を眺めながらベースプラザへ戻れば今回のハイキングはゴールです。

ところでベースプラザで休憩しているとロープウェーで天神平に行くわけでもない、一ノ倉沢に行くでもない、ベースプラザのテラスから紅葉を見て満足みたいな方を結構みかけました。小一時間歩けば絶景なのにな〜なんて心の中で余計なお世話を呟いていたのですけど、1時間歩くぐらいすぐそこだよみたいな感覚って、我が家が麻痺してるんだなと気が付いて愕然としました。

知人家族が黒部ダムまで行ってるのになんで室堂行かんのや、みたいなのもきっとこのズレだったんだ・・・

今回の実質0カロリー

今回のハイキングは高低差もあまりなく標高も低かった割にYAMAPでの概算の消費カロリーは2,000kcalオーバーと意外に消耗していました。ということは山行後のソフトクリーム程度じゃ全然足りませんし、ガッツリと補給して最低でも差し引き0kcalにしておかないといけませんよね?

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Olympus E-M1MarkII(OLYMPUS 12-60mm Lens) 60.0 mm / f/5.6 / ISO 3200 / 1/10 sec / +0.3 EV
この肩ロースが美味いんだ

というわけで、ささっと地元に帰って強いお肉を頂きました。このお店、味は良いし価格も良心的なのでガツッとお肉が食べたいときに通っています。

シンラガーデン 本店(川越/焼肉) - ぐるなび

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Olympus E-M1MarkII(OLYMPUS 12-60mm Lens) 32.0 mm / f/5.6 / ISO 3200 / 1/10 sec / +0.3 EV
メインのサムギョプサルももちろん美味い

肩ロースでウォームアップをしているとサムギョプサルを焼き上げて持ってきてくれます。これがまた美味い。優勝。絶景からの美味い肉、優勝に決まってます。

今年の紅葉は大勝利

Mt.Tanigawa Ichinokura-Sawa

歩いて、見て、撮って、食べて楽しんで。家族登山を始めた初年度の山紅葉は谷川岳・一ノ倉沢での大勝利で締めくくることができました。妻はさっそく一ノ倉沢でモルゲンロートを見たいとか言い出していますがナイトハイクするのかな・・・

C-PL効き過ぎ問題

最後にちょっと撮影に関することを。

今回E-M1 MarkIIとZD 12-60mm F2.8-4.0 SWDの組み合わせにはC-PLフィルターを使いました。反射をコントロールすることのできるフィルターで色づく葉や空の彩度を高めることのできるフィルターなのですが、条件的に効果が最大になる角度に太陽があったので強烈に鮮やかな写真になりました。

ちょっと効果出過ぎ・・・と感じないわけではないのですが晴天下の紅葉には用意しておきたいフィルターですよね。

私はこのC-PLを使っています。なぜか72mm径がAmazonで破格の値付け(4,918円/20171105時点)になっています。