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【2017年6月24日(土)朝刊】より |
■ 雄たけび赤フン行列、室工大「明徳祭」が開幕 室蘭工業大学の男子寮・明徳寮の第71回明徳祭(同実行委員会主催)が23日、開幕した。初日は恒例の赤フン行列が中島町のシャンシャン通りで行われ、赤い下帯姿の寮生ら70人が雄たけびを上げながら練り歩いた。 行列は午後7時すぎに開始。寮歌「北斗の光」を歌いながら、高さ2メートルの山車を担いだ。はかま姿のリーダー長が山車の上で声を張り上げ、りりしい下帯姿の寮生たちがおとこ気あふれるパフォーマンスで沿道の見物客を楽しませた。 24、25日の両日は、水元町の明徳寮で寮内企画を催す。24日は正午開始。午後3時から室蘭百花繚蘭、AJG KIDS、室蘭ルネッサンスによるよさこいソーラン演舞が行われる、25日は午前10時から。午後3時半からビンゴ、午後5時からお笑いコンビ・アップダウンのライブが開かれる。 中島町の商店街国家・Shanしゃん共和国(斉藤弘子大統領)の32周年建国祭の前夜祭も同日夕、同町のお元気広場で開かれ、市民らがビアガーデンを満喫した。本祭は24、25の両日開かれる。 (粟島暁浩) ■ 八丁平小3年生が業務艇乗船し室蘭港を見学 室蘭市立八丁平小学校(山上昌彦校長、489人)の3年1組40人が23日、同市舟見町の追直漁港で港湾業務艇「みさご」に乗り、室蘭港などを見学した。 市教育委員会が主催する「港・ふるさと体験学習」の一環として、室蘭開発建設部の協力を得て開催。晴天下、児童らは最高速度41キロで進む船の心地よい風を受けながら、追直漁港や造船所などを海上から見学し、工場、室蘭港の役割を学んだ。 終盤にはイルカの群れが現れ、「あそこにもイルカがいる」と次々指をさし、大はしゃぎ。岩佐優希くん(8)は「イルカをたくさん見られてうれしかった。工場や白鳥大橋も大きくてびっくりしたよ」と声を弾ませた。 同建設部の新田康二副所長は「室蘭の海には、ここにしかないものがたくさんあります。誇りを持ってください」と話していた。 (林帆南) ■ 市立室蘭水族館がペンギンひなの名前募集へ 室蘭市祝津町の市立室蘭水族館(木村昭夫館長)は25日から、今年3月に誕生したフンボルトペンギンのひなの名前を募集する。性別はオスで、すでに行進にも登場している。海獣類・鳥類飼育員の松村祐美さんは「親しみが持てる名前を付けてください」と多くの応募を呼び掛けている。 ひなはツバキ(父)とタンポポ(母)の間に生まれた。5月25日に性別が判明した。現在は産毛も抜け落ち、大人そっくりの姿になった。 同館の休憩室に設置された応募用紙に名前とその理由を明記し、応募箱に入れるとよい。案の中から飼育員が選定する。 (池田勇人) ■ 7月22、23日に登別で夏まつり、参加イベント充実 第5回のぼりべつ夏祭り~いぶり食と文化の祭典(同祭り実行委主催)の概要が決まった。7月22、23日に、川上公園(桜木町)を舞台に繰り広げられる。ご当地グルメ・閻魔(えんま)やきそばの大食いやカラオケ大会など市民参加型のイベントが充実。豪華景品が当たる大抽選会や地獄の谷の鬼花火の特別開催など、多彩な内容で盛り上げる。 夏を代表するイベントとして5年目を迎えた。22日は正午から午後9時まで。23日は午前10時から午後6時まで。節目を迎えた今回は参加型のイベントを充実する。22日は子ども対象で鬼の金棒投げ大会を開く。握力、縄跳び自慢を競う企画も設ける。23日は閻魔やきそばの大食い大会を実施。参加者が1食食べ終えるごとに閻魔やきそばを選ぶシステムで、中には激辛仕様もあり、選択次第ではペース配分が大きく乱れる可能性も。定員は10人。歌自慢カラオケ大会も12人の参加者を募る。 「はたらくくるま展」も両日、同時開催(正午~午後3時)。パトカーや白バイ、バス、クレーン車、ショベルカー、除雪車などが登場する。燃料電池自動車・MIRAI(ミライ)の展示、試乗会も開く。 登別温泉を活用したスパスライダー(水着持参)など子どもが楽しめる広場も設け、幌別ダムの見学会も開く。日胆の食や各種露店、展示ブースには約40店が出店予定。 限定特別開催の鬼花火は22日午後8時から。熊舞や北海自衛太鼓、和太鼓兄妹ユニット・ZINKAとコラボする。豪華景品が当たる大抽選会は23日午後5時開始。トーホウリゾートや登別グランドホテル、ゆもと登別、花鐘亭はなや、登別温泉さぎり湯、山地不動産企画の協力を得て、ペア温泉宿泊券など豪華景品を多数用意している。 前売りチケット(抽選券、ドリンク券付き)は1枚千円。アーニス、セイコーマートなりた、温泉市場、藤崎わさび園、市内つぼ八各店で販売中。当日は1200円。幌別駅と同公園を結ぶ無料循環バスも運行する。 大食い、カラオケ大会の参加、問い合わせは実行委事務局、携帯電話090・1647・4449へ。 (石川昌希) ■ 登別アイヌ協会が民族衣装作りへ、生地の提供呼び掛け 2020年の東京五輪・パラリンピックの開会式で、アイヌ民族の伝統舞踊が披露されることを受け、登別アイヌ協会(上武和臣会長)は、舞踏で使用する民族衣装作りに取り掛かる。開会式には登別からも約60人が参加する予定だが、現在所有している衣装は半数程度。人数分の衣装を用意するため、同協会は「使わなくなった着物を衣装作りの生地として提供してほしい」と呼び掛けている。 東京五輪・パラリンピックを、アイヌ文化を世界に発信する機会と捉え、北海道アイヌ協会が開会式でアイヌ民族の伝統舞踊を披露することが決定。登別協会も会員や賛助会員約60人が参加する。今年2月の冬季アジア札幌大会では、2020年の前哨戦として伝統舞踊などが披露されており、東京五輪・パラでも同様の内容が行われる見通し。 本番に向けて同協会はアイヌ民族衣装作りの準備に入る。衣装は一から作らなければならず全て手縫い。1着の完成には半年から1年ほどの日数がかかるという。今年10月に講師を招いて衣装の図案を決定。来年4月から衣装作りを始める計画だ。 登別協会の芳賀美津枝さんは「実際に衣装を着て踊りの練習をする期間も設けるので、来年末までに30着ほど作る必要がある。材料として着物の生地が必要になるので、提供してもらいたい」と呼び掛けている。 問い合わせは同協会、電話0143・85局1062番(月曜と祝日の翌日は休み)へ。 (石川昌希) ■ 伊達・大滝区「三階滝」が深緑の季節、映える清流 伊達市大滝区三階滝町の「三階滝」が深緑の季節を迎え、白滝との調和が観光客の目を楽しませている。水が落ちるごう音の周辺に、鳥のさえずりが聞こえ癒やしの空間に包まれている。 国道453号から道道白老大滝線を経由して1キロほどの山あいにある。滝の前に架かる滝見橋からは、落差約10メートルを3段になって水が流れて、しぶきを上げて岩肌で砕ける様子が眺められる。 週末はもちろん、平日も駐車場には室蘭以外のナンバーの車も並ぶ。迫力ある姿をバックに一眼レフカメラを手にした観光客や、スマートフォンで記念撮影する家族連れらの姿でにぎわっている。 「甘露法水」と呼ばれる水くみ場もあり人気となっている。 (奥村憲史) ■ 伊達緑丘高伝統の「強歩」が5年ぶりに復活 伊達緑丘高校(吉瀬献策校長)は23日、5年ぶりに強歩大会を開き、全校生徒の約330人が、高校と市内関内地区を往復する男子23キロ、女子18・6キロのコースに挑み、ほぼ全員が完歩した。 生徒たちは午前9時すぎ、同校を出発。九つある関門を通り、男子は西関内町、女子は乾町の折り返し地点を目指した。沿道の交差点や見通しが悪いカーブでは、PTAの父母と教職員が警備に立ち安全を確認しながら声援を送った。 市内の気温は午後2時すぎに23・3度まで上昇。生徒たちは額に汗を浮かべながら、関門で水分を取り、歩を進めた。最速は男子が1時間53分、女子が1時間37分だった。 強歩大会は創立当初からの伝統行事だったが、2012年(平成24年)を最後に中止。その後、同窓会など卒業生から復活を求める声が上がり、自分の体力へ関心を持ち、校訓にある「剛健」の気風を培ってもらおう、と復活させた。 (野村英史) ■ 白老の在宅介護利用者が「自宅で暮らしたい」7割に 「介護サービスを利用しながら住み慣れた自宅で暮らし続けたい」が7割―。こんな結果が、白老町が実施した在宅サービス利用者アンケートで明らかになった。 町は昨年11~12月に要支援、要介護の在宅サービス利用者603人を対象にアンケート調査を実施、433人から回答があった。回答率は71・8%。75歳以上の後期高齢者は82・2%。 「将来どのような生活環境を望むか」の質問に71・6%が「介護サービスを利用しながら住み慣れた自宅で暮らしたい」と答えた。次いで「町内の介護保険施設または認知症対応型グループホームに入所したい」で12・7%だった。 介護施設や高齢者向け施設への入所を望んでいる人の理由については「緊急時の対応も安心でき、必要な介護サービスが受けられる」が41・8%で最も多く、次いで「家族に迷惑を掛けたくない」が29・1%、「家族の介護が困難になってくるから」が27・2%だった。 施設を選ぶ基準としては「入所費用が少しでも割安」が49・4%、「身内や友人が面接などに来やすい場所」が39・4%、「適切な介護が受けられれば施設の種類や費用にはこだわらない」が8・7%。 介護している家族の負担緩和方法として望むことは「気軽に利用できる短期入所(ショートステイ)の充実」が34・5%で最も多く、「曜日や時間帯にこだわりなく利用できる居宅サービスの充実」28・0%、続いて「介護する家族の心得や健康状態に関する相談窓口の充実」が20・5%だった。 白老町は2025年を境に、75歳以上の後期高齢者が前期高齢者より増加する見通し。町は「サービスを利用しながら自宅での生活を望みつつも介護する家族も高齢化し、在宅介護が難しくなる人や認知症になる人がさらに増えることが予想される。そのため、ついのすみかとしての受け入れについて多角的に検討する必要がある」としている。 (富士雄志) 【2017年6月24日(土)夕刊】より ■ 八丁平小5年生が総合学習で室蘭やきとりの歴史探る 室蘭市八丁平小学校(山上昌彦校長)の5年生5人が22日、室蘭市中島町の「やきとりの一平」本店を訪れ、従業員から室蘭やきとりの発祥や歴史、お店のこだわりなどを聞き取った。 室蘭の産業や文化、自然について調べる総合学習「室蘭再発見」の一環。5人は室蘭の食をテーマに、創業67年の老舗である同店に室蘭やきとりの誕生や定義を学習した。 同店の加藤英哲店長(41)が、豚精肉とタマネギをタレと洋がらしで食べる室蘭流や、4月に亡くなった一平の2代目社長、石塚和義さんのこだわりが詰まった内装などを説明。「材料を切る人、串に刺す人、焼く人。1本の串にいろいろな人たちが関わっている」と紹介した。 将来働きたいという原口温斗さんは「メニューが30種類以上あったり、内装が大正時代をイメージしているなど知らないことがたくさんあった」と室蘭やきとりに対する熱意を感じ取っていた。 (菅原啓) |
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