11月3日の午後0時45分頃に十勝沖で地震がありました~その地震の詳細と今後大地震が来る可能性について書いていきたいと思います~
地震をまとめた記事はこちらです。
首都直下地震↓
(慶長三陸地震の様子)
目次
- 1.十勝沖でM5.1の地震が発生!!
- 2.十勝沖での過去に発生した地震の一覧。
- 3.今後30年の間に十勝沖でM7.0以上の地震が起こる確率は?
- 4.東日本大震災では、前震(M5クラス)の後に本震(M9.0) が発生!!
- 5.十勝・根室の沿岸では過去に300~500年間隔で巨大津波が襲来!!
- 6.慶長三陸地震から400年経っており、いつ起きてもおかしくないという説も!
- 7.慶長三陸地震はどの程度のレベルだったの?
- 8.まとめ
1.十勝沖でM5.1の地震が発生!!
11月3日午後0時45分頃に十勝沖を震源とした地震が発生しました。震源の深さは60kmで地震の規模はM5.1と推定されています。この地震による津波の影響はなかった模様です。北海道浦幌町では震度4を記録しました。
2.十勝沖での過去に発生した地震の一覧。
十勝沖では、1800年から200年間で過去にM7.0以上の地震が4回発生しています。古い順から並べると、、
1843年4月25日 M7.5~8.0
釧路から根室にかけて強くゆれ、厚岸で八幡神社が4~5尺(1.2~1.5m)ずれて地割れが出来たとの記載あり。
1952年3月4日 M8.2
厚岸湾で最高6.5mもの津波が襲った。28人が死亡・5人が行方不明・287人が重軽傷。
2003年9月26日 M8.0 (平成15年十勝沖地震)
北海道~東北地方の太平洋沿岸に津波が襲来し、最高で2m55cm(北海道豊頃町・大津で記録)に達した。十勝川では津波が川を10km以上も逆流する現象も発生。
死者・行方不明者なし。北海道を中心に負傷者849名。
2008年9月11日 M7.1
北海道太平洋沿岸で津波注意報発令。えりも港検潮所で80cm・十勝港で20cm 等の津波が観測。
となっています。
3.今後30年の間に十勝沖でM7.0以上の地震が起こる確率は?
まずは、国の地震調査研究推進本部によって出された『北海道東部地域および周辺の主要活断層帯と海溝で起こる地震』について見てもらいましょう。
引用:北海道東部(網走、釧路、根室地方)の地震活動の特徴 | 地震本部
2003年に十勝沖地震(同間隔72.2年)が起こっていることから、M8.1前後の地震が十勝沖で30年以内に発生する確率は2~7%と低めです。根室沖のM7.9程度は60%とかなり高めですね。
またひとまわり小さいプレート間地震(同間隔17.5年)では、M7.1前後の地震は十勝沖・根室沖で発生する確率は80%程度・沈み込んだプレート内のやや深い地震でも十勝沖・根室などでM7.5程度が70%とかなり高い確率となっています。
4.東日本大震災では、前震(M5クラス)の後に本震(M9.0) が発生!!
2011年に発生した東日本大震災では、本震(M9.0)の前にM5クラスの地震(前震)が発生していました。下の表が前震の一覧になります。
本日発生した十勝沖の地震がM5.1。これが前震でないと良いのですが。
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5.十勝・根室の沿岸では過去に300~500年間隔で巨大津波が襲来!!
平川一臣北大大学院特任教授の1998年の発表によりますと、火山灰などで年代を調べていくと、平均発生間隔が300~500年間隔で巨大津波が発生していたことが分かりました。
図がこちらです↓
6.慶長三陸地震から400年経っており、いつ起きてもおかしくないという説も!
2011年に発表された17世紀に発生した千島海溝の連動型地震の再検討によりますと、
『千島海溝の連動型地震は、500年間隔地震として中央防災会議による千島海溝の津波想定にも採用されている。しかしながらその後の精度の高い年代測定によって津波堆積物の形成年代は、100年~800年とかなりばらつきがあることと、平均発生間隔も400年前後である事が明らかになっている。もし千島海溝の最後の連動型地震が1611年であったとすると、既に400年が経過しており、そろそろ発生してもおかしくない時期になっている。』とあります。
また『次の地震の発生まで十分に時間があると言えないこと、地震の規模はM8.5よりかなり大きくなる可能性があることを指摘しておきたい。』とも書いてあります。
M8.5よりかなり大きくなる可能性があるとなると、M9.0クラスも想定しておかないといけませんね。
7.慶長三陸地震はどの程度のレベルだったの?
慶長三陸地震をまとめていくと、、
発生時間 1611年12月2日の午前10~11時に大地震・午後2時頃に大津波が発生したと記録あり。
震源地 震源地は現在の三陸沖北部と記載されていましたが、最近の調査により従来の震源推定地より北の北海道東沖から北方領土沖の千島海溝付近で最初に発生した地殻変動が周辺の震源域と連動した巨大地震と言われています。
津波の高さ 17世紀初頭のものと推定される北海道東部で発見された津波痕は15〜20mの津波が到達したものと考えられる。
地震の規模 同時期に大きな津波が2回発生した記録はないことなどから、慶長三陸地震は千島海溝沿いにおけるM9規模の地震の可能性が高いと推定。2012年5月に産業技術総合研究所は、慶長三陸地震の震源を北海道十勝・根室沖でM8.9以上とした。
被害 伊達領内で死者5,000人という『駿府記』の記録もあるので、少なくとも5000人は亡くなっているものと思われる。(当時の人口が1,500万人と言われているので、現代に換算すると35,000人以上の犠牲。)
2011年に発生した東日本大震災と同じレベルですね。
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8.まとめ
十勝沖・根室沖地震の過去を調べてみると、400年間隔で大津波(15m~20m)が襲っていることが分かりました。1611年を最後とすると既に406年経っており、いつ起こってもおかしくないようです。
また東日本大震災の本震の前にもM5クラスの前震があったようなので、今回の十勝沖の地震が今後来るかもしれない本震の前震かもしれません。もしもの時に備えてしっかりと準備しておきたいところですね。
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