ジャニーズ、SMAP退所組に完全敗北…「圧力」手法が通用せず、メディア制御が不能に
AbemaTVの公式Twitterアカウントより
ジャニーズ事務所を退所した稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾が出演するインターネットテレビ番組『72時間ホンネテレビ』(AbemaTV)が絶好調だ。11月2日午後9時から始まった番組は、3日午後6時には累計視聴者数1910万に達し、Abemaの歴代最高記録を更新している。
番組では、3人がツイッターやYouTube、インスタグラムなどのSNSの使い方を著名人に学びながら、随時アップしていく企画を続々と敢行。稲垣がサイバーエージェント藤田晋社長の別荘からのカラオケの様子をブログにアップしたり、草なぎが母校の堀越学園の教室で宇多田ヒカルの『Automatic』を歌う映像をYouTubeで流したり、香取が山崎賢人と新宿東宝ビルのゴジラを背景に写真を撮ったりしている。いまだにネット上にタレントの写真をアップすることを許さないジャニーズの方針とは対極に、3人はSNSを有効に使い、ファンを巻き込んで番組を盛り上げている。
「3人が本当にイキイキしているという印象を受けます。3人と、彼らが現在所属する事務所CULEN代表で元SMAPマネージャーの飯島(三智)さんが、この2年近くの悩みや鬱憤を『72時間』で吹き飛ばしている。一方で、常に芸能界に新たなアイドルを送り込み続け、時代の最先端を走っていたジャニーズの旧態依然とした体質が浮き彫りになっている。いまだにネット上への写真アップを許さず、ネット番組に出ることもない。このままでは、ジャニーズには古いイメージがまとわりつくでしょう」(芸能界関係者)
メディアを巧みに使って世論誘導をしてきたジャニーズだが、その方法はすでに通用しなくなってきている。
「一昔前であれば、スポーツ紙や雑誌に事務所に都合のいいような記事を書いてもらい、その代わり所属アイドルを登場させたり、カレンダーの版権を与えたりすることでメディアをコントロールしてきた。SMAP解散騒動の時も、その手法で乗り切れると思っていた。しかし、そうした手法はファンに見破られており、まったく通用しなかった。それでも、ジャニーズはSMAPメンバーには一言も肉声を出させることなく、解散に追い込んだ。そして、香取が事務所を辞めるとなれば、芸能界引退説を流布させた。これで、ファンはますますジャニーズやスポーツ紙を信用しなくなった。
スポーツ紙も紙面では『仮装大賞』の香取の司会継続決定やAbemaTVのことは小さくしか扱っていないが、自社のサイト上では普通に記事を配信している。ネット上では、記事の大小を決めるのはあくまでユーザー。もうスポーツ紙に大きく載るか小さく載るか、という時代ではありません」(マスコミ関係者)
スポーツ紙のサイトが今さら3人についての記事を取り下げたり、憶測でネガティブなことを書いたりすれば、世間から叩かれるのは確実。圧力が通じにくくなった時代に、ジャニーズは何を思うのか。
(文=編集部)