2017-11-04

好きな人ができて、5年間同棲した彼氏と別れることになった

タイトルのとおり、好きな人ができて、5年間同棲した彼氏と別れることになった。

自分はもう28歳なので、その新しい人と結婚して子どもを産みたいと思っている。


と書くとかなり胸くそが悪いと思うのだけど、私と彼氏(以下A)は、一般的にいう恋人関係とは少し違う。

例えば、もうずっとAとはセックスしておらず、一方で『お互いに、セックスは外で自由にしてOK』というルールを結んでいた。


仲が悪いわけでもなく、よくある同棲によるセックスレスとかではなく、私は生理的なまでの嫌悪感があってAとはセックスができなかった。

それは、彼のことが家族のようになってしまった…というとすごくありがちだが、彼とは人間としてすべての部分を共有し合いすぎて、もはやAのことが肉親のような、自ら産んだ子どものような、血を分けた分身のように特別で大切に思っていた。

からAとセックスすることは、近親相姦みたいな感覚で、最近はどうしても出来なかった。

セックス外注制度』は、それでもお互いこれからも一緒にいるために、Aと話し合って1年以上前に制定した。

お互いの知り合いはやめようとか、身体だけの関係で済まない相手はやめようとか、色々あるけど、これはとても成功した。

この話をすると、嫉妬しないの?と聞かれるけれど、自分の子どもや肉親が他人セックスすることに嫉妬しないのと同じで、全くなんの問題もなかった。

Aも、感覚は違うかもしれないけど、それで仲良くいられるならいいと思っていたようだ。


というわけでAのことは、恋人とか彼氏とかって呼び方便宜上してきたけれど、私にとってはそれを超え、どちらかと言えば肉親や、実の子ものような存在に近かった。



ところがそんな中で、異性として好きな人(以下B)が出来てしまった。

Bからも、当初からAの存在を知りながら私のことを好きになってくれ、結婚しようと言ってくれている。


すごく悩んだ。

Aは、『性欲がわかなくても、自分結婚してずっと一緒にいてほしい』と言っていたので、Bと結婚するなら必然的に別れることになる。


同じタイミングで、ホルモンバランスの変化なのか、今まではあまりなかった結婚出産願望が、自分の中にもくもくと湧いてきた。

Bと結婚して子どもを産むのは、すごく想像つくし、ぜひそうしたい。

一方、Aと結婚するまでは想像がつくけど、Aの子種を受精して出産するのは、生理的にどうしても出来ない。

自分の肉親の子どもは産めない、みたいな感覚だった。


一生子どもを産まずに人生を終えるのは嫌だった。

私は、Aに別れ話をすることにした。


綺麗事に聞こえるだろうけど、恋人という同じ枠の中でAとBを比較して、条件の良い方に乗り換えたつもりは全くなかった。

自分の子どもや分身みたいな存在のAと、

異性として好きで、旦那さんになって、子どもを一緒に育てたいB。

できるならそれぞれのことを別の形で大切にしたかったけど、それは出来ない。


昨日、Aに別れ話をした。

二人ともわんわん泣きながら、時には爆笑しながら、来月には、私は家を出ていくことに決まった。


「あと1ヶ月だけど、楽しく暮らそうね。最後の日を迎えたら、もうお互い一切連絡しないでおこうね」というA。

Aとの残り僅かな暮らしが楽しければ楽しいほど、同時に痛みが襲ってくる。

肉親と絶縁するような、自分身体を半分もがれるような痛みに、一人の部屋でこっそり泣いた。

でもAはもっと痛くて、もっと泣いてるんだろう。隣の部屋で。



私は、大切な恋人がいるにもかかわらず、他に好きな人が出来て、恋人に別れを切り出した女だ。

はじめて付き合った人を振る経験をした。振られるよりもずっとずっと辛かった。

  • anond:20171104235007

    Aはおそらく、体臭等が遺伝的近縁にあたるので、元々家族と認識されやすかったのでしょう。 一方のBは、遺伝的遠縁で、増田は性的に発情したんですね。 動物としては正しい判断を...

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