◇「明王伝レイ」まとめページの補足です◇
平成22年3月6日 | 「明王伝レイ 第1部」と「幸福の科学」 | ||||||||||||||||||||||||||||
1980年代に「週刊少年マガジン」で連載していた「明王伝レイ 第1部」では、ストーリーの中に、ちょこちょこと「幸福の科学」が紛れ込んでいました。 代表的なところをいくつか紹介いたしますと……。 八次元如来界のパワー 12月25日の更新で紹介しましたが、八次元如来界は「幸福の科学」の言葉です。 ただ、この第1話では、エセ行者の軽口のような台詞の中で使われていて、信者としては配慮に欠けるネタの使い方に思えます。 面接やる宗教団体なんて聞いたことねえぜ あやしい宗教団体に乗り込んだところ、「入会希望の方ですか?」「試験をおこないメンバーとしての資格を有すると判断した方のみに入会を認めております」と言われた場面。 1988年当時の「幸福の科学」には入会試験があり、
ただし、「明王伝レイ」では、入会試験をしている教団が実は邪悪という設定で、信者としては配慮に欠けるネタの使い方に思えます。 霊波線 「明王伝レイ」では「霊波線」となっていますが、元ネタは幸福の科学の「霊子線」です。
なお、「魂の緒」「シルバー・コード」は古くからある概念ですが、これを「霊子線」と呼んだのは高橋信次さんが最初です。 (大川隆法と高橋信次の関係は12月29日の更新を参照)
ちなみに、「明王伝レイ」第1部では、この教義を参考に「霊波線」という言葉に置き換えていたわけですが、第2部になると「霊子線」という言葉を使うように改められました。 その他、「悪霊」と書いて「あくれい」と読むなど、第2部ではすべての用語を「幸福の科学」方式に統一。大川先生の教えは一字一句変えずに伝える!という信者的マインドが感じられるようになりました。 転生輪廻じゃ!! この辺の世界観は、「幸福の科学」の基本設定です。
ちなみに、
……という素朴な疑問がありますが、これは高橋信次さんが使っていた「転生輪廻」という言葉を、大川隆法さんがそのまま受け継いだからです。
あの世にもって帰れるものは心だけだ──ッ!! 連載のクライマックスの見せ場で、大川隆法の受け売りだと知らなければカッコイイ台詞なのですが……。
この辺の基本教義は高橋信次さんと同じなので、元ネタは大川隆法、元ネタの元ネタは高橋信次、という感じになります。
日本を世界の中心地とし理想郷を築くという天上界の計画 「幸福の科学」の教えるところでは、これはフィクションではなく、現実の天上界の計画らしいです。
参考文献 第1部の終盤、「明王伝レイ」第5巻の巻末には、次の「参考文献」が載りました。 「週刊少年マガジン」連載漫画の単行本に突然こんなものが出てくるので、困惑した読者も多かったと思います。 そして、この「参考文献」も、よく見ると参考にした文献名を挙げているのではなく、基本的に大川隆法の著書を全部順番に並べているだけでした。
としを先生が大川隆法の「読者」から「信者」になったタイミングについて(印象論) さて、菊池としを先生と「幸福の科学」の関係は、ご本人のコメントによると……。
としを先生の第1作「蓮華伝説アスラ」では、まだ「マンガを描く上で資料として本を読んだ」という印象でした(2月14日の更新を参照)。 それが、「ボクもついていくしかない」となった時期は、漫画の内容から感じ取れる限りでは、第2作「明王伝レイ」の第1部の連載中盤~終盤くらいだと思います。 とりあえず、それなりの信者でなければ自分の単行本に大川隆法著作リストを載せたりしないので、遅くても「明王伝レイ」の第2部を始めた頃には、としを先生は染まっていたと思われます。 |