寒くなり、体が縮こまる季節です。
肩こりに悩んでいる方も多くいるかもしれません。
マッサージを受けても、お風呂でほぐしてもいっこうに改善しない、そして、右肩だけがこる、左肩だけがこる、といった片方の肩だけに強いこりを感じという方、それは単なる肩こりではなく、命にかかわる病気のサインかもしれません。
片方の肩だけに生じる肩こりに要注意
肩こりは、老若男女、多くの方が悩まされ、国民病の1つともいわれています。
肩こりは肩こりでも、片方だけが極端に痛む肩こり。
これを単なる肩こりとたかをくくってはいけません。
もしかすると、命にかかわるような病気が潜んでいる可能性もあるのです。
右肩だけに強いこりを感じる…。
結論から言うと、右肩の痛みを強く感じる人は、右の肺、肝臓、胆嚢、右の腎臓の臓器に異常をきたしている可能性があります。
例えば、右肩だけに強い痛みを感じ、マッサージや針、灸をしても治らない。
その後、右肩のこりを感じてからしばらく経ち、急に激しい腹痛に襲われ病院に行ったら、胆嚢炎だったなんて例があります。
(※胆嚢炎とは、胆嚢のなかにできた胆嚢結石が胆管の中に詰まる病気)
なぜ、胆嚢炎が右肩のコリという形で表れたのか?
ご存知のとおり、人の身体には無数の神経が張り巡らせています。
そして、その神経は脳に繋がっており、身体のどこかに異常が発生した場合、その痛みは脳に伝わります。
胆嚢は身体の右側にあり、その異変の信号は右肩につながる神経と同じ経路を通って脳に伝わるため、右肩に問題があると、脳が錯覚をしてしまうのです。
これを放散痛といいます。
左肩だけに強いこりを感じる…。
左肩だけに強い痛みを感じる際には、心臓の病気を疑う必要があります。
上記の例と同じように、左肩に強いコリと痛みを感じ、マッサージなどしたものの改善されず、しばらく経ってから、突然胸に痛みを感じ、病院に運び込まれたら心筋梗塞だったということがあります。
なぜ、心筋梗塞が心臓の痛みでなく、左肩のコリとして感じるのか?
これも、前述と同じく脳の錯覚によるものです。
心筋梗塞の場合、異常が起こるのは身体の左側にある心臓です。心臓は異常を脳に伝える神経が左肩と同じ経路のため脳が錯覚し、肩の痛みとして感じてしまうのです。
まとめ
左肩、右肩のどちらか一方だけに不快感や肩こりを感じた場合は、内臓の病気を疑うのが大切です。
特に、心臓の病気は数分で命に関わる可能性があるので要注意です。
普通の肩こりや筋肉痛の場合は、マッサージや体操、温めることで改善しますが、内蔵が原因であればそれらをしても改善しません。
ですので、一般的ないわゆる肩こり解消をやっても痛みが消えない、片方に偏った肩こり、痛みは非常に良くないサインであるため、注意した方がいいでしょう。