この事件で、１人の遺体を遺棄した疑いで警視庁に逮捕された白石隆浩容疑者（２７）は調べに対し、容疑を認め、「ことし８月下旬から９人を自宅で殺害した」と供述しているということです。

警視庁は捜索願が出されている行方不明者の情報と照会するなど９人の身元の特定を進めていますが、このうちの６人の女性について、身元の特定につながる所持品など有力な手がかりが見つかっていたことが警視庁への取材でわかりました。

警視庁によりますと、６人のうち５人は部屋からキャッシュカードや診察券などが見つかり、２人については携帯電話のＧＰＳ機能から現場周辺で足取りが途絶えているのが確認されているということです。また、６人のなかには、先月下旬から行方不明になっている東京・八王子市の２３歳の女性のほか、埼玉県の女子高校生も含まれているということです。

警視庁によりますと、白石容疑者は当初の調べに対し、「９人は女性が８人、男性が１人で、４人が１０代後半の女性、４人が２０歳くらいの男女、１人が２０代後半の女性だった」と供述していたということです。警視庁は、親族からＤＮＡ鑑定に必要な試料の提出を受けて鑑定を行うなどして身元の特定を進めています。