国連 PKO隊員などの性的虐待31件を公表

国連 PKO隊員などの性的虐待31件を公表
国連は、難民支援に従事する職員やPKO=平和維持活動の隊員らによる性的虐待の被害を訴える申し立てが、3か月間に31件に上ったとして、すべての国連職員に対して現場に派遣される前に法令順守などの研修を義務づけると発表しました。
国連のデュジャリック報道官は、3日の定例記者会見で、国連組織の透明性を高めるグテーレス事務総長の指示の一環として、先月末までの3か月間に受理した国連関係者による性的虐待の被害の申し立てを公表しました。

申し立ては31件に上り、難民支援を担当するUNHCR=国連難民高等弁務官事務所の現地職員らに対するものが15件と最も多く、続いてPKOに従事する兵士や関係者に対するものが12件で、国別ではコンゴ民主共和国、リベリア、中央アフリカ共和国などが多くなっています。

そのうえでデュジャリック報道官は、すべての国連職員に対して支援の現場に派遣される前に法令順守などの研修を義務づけることや、被害者を支援するための基金を150万ドル規模に増額することを発表しました。

国連では、PKO隊員らによる現地の女性や子どもに対する性的虐待の不祥事が後を絶たず、アメリカをはじめとする加盟国から批判されていることから、告発者を保護する仕組みを整備するなど対応に乗り出しています。

デュジャリック報道官は、「事務総長はこうした行為が続いていることに明らかに失望し、悲しんでいる」と述べ、遺憾の意を示しました。
国連 PKO隊員などの性的虐待31件を公表

国連 PKO隊員などの性的虐待31件を公表

国連は、難民支援に従事する職員やPKO=平和維持活動の隊員らによる性的虐待の被害を訴える申し立てが、3か月間に31件に上ったとして、すべての国連職員に対して現場に派遣される前に法令順守などの研修を義務づけると発表しました。

国連のデュジャリック報道官は、3日の定例記者会見で、国連組織の透明性を高めるグテーレス事務総長の指示の一環として、先月末までの3か月間に受理した国連関係者による性的虐待の被害の申し立てを公表しました。

申し立ては31件に上り、難民支援を担当するUNHCR=国連難民高等弁務官事務所の現地職員らに対するものが15件と最も多く、続いてPKOに従事する兵士や関係者に対するものが12件で、国別ではコンゴ民主共和国、リベリア、中央アフリカ共和国などが多くなっています。

そのうえでデュジャリック報道官は、すべての国連職員に対して支援の現場に派遣される前に法令順守などの研修を義務づけることや、被害者を支援するための基金を150万ドル規模に増額することを発表しました。

国連では、PKO隊員らによる現地の女性や子どもに対する性的虐待の不祥事が後を絶たず、アメリカをはじめとする加盟国から批判されていることから、告発者を保護する仕組みを整備するなど対応に乗り出しています。

デュジャリック報道官は、「事務総長はこうした行為が続いていることに明らかに失望し、悲しんでいる」と述べ、遺憾の意を示しました。