ドラマ「視覚探偵 日暮旅人」 レビュー
視覚探偵 日暮旅人、という作品ご存知ですか?
山口幸三郎さんの小説「探偵・日暮旅人の探し物」から始まる「探偵・日暮旅人」シリーズを原作としたドラマになります。
かなり堤監督テイストの強い作品でしたので、トリックやSPECが好きな方なら見ていて結構馴染むのではないでしょうか。
その特技を活かして相棒の雪路雅彦と探偵事務所を経営し、生計を立てています。
また、とある事で雪路が連れてきて引き取ることになった義理の娘、てい、そのていの幼稚園の先生である山川陽子、旅人の能力を知っている旅人の主治医でもある榎木渡。
この5人を中心としてストーリーは進行していきます。
基本的には探偵とは言っても、推理するわけではありません。
山口幸三郎さんの小説「探偵・日暮旅人の探し物」から始まる「探偵・日暮旅人」シリーズを原作としたドラマになります。
視覚探偵 日暮旅人(ひぐらしたびと)とは
主演が松坂桃李さん、濱田岳さん、多部未華子さん、大物俳優の北大路欣也さんというキャスティングで、監督はトリックやSPECの堤幸彦さん。かなり堤監督テイストの強い作品でしたので、トリックやSPECが好きな方なら見ていて結構馴染むのではないでしょうか。
視覚探偵 日暮旅人ドラマの内容ですが、主人公の日暮旅人は幼い頃にある事件がきっかけで視覚以外の感覚を無くし、その代わりにそれら全ての感覚を視覚化して、目で「視る」ことができます。
日本テレビ公式 http://www.ntv.co.jp/tabito/
その特技を活かして相棒の雪路雅彦と探偵事務所を経営し、生計を立てています。
また、とある事で雪路が連れてきて引き取ることになった義理の娘、てい、そのていの幼稚園の先生である山川陽子、旅人の能力を知っている旅人の主治医でもある榎木渡。
この5人を中心としてストーリーは進行していきます。
基本的には探偵とは言っても、推理するわけではありません。
旅人の探偵としての特徴は自身の特殊能力を頼りとした「モノ探し」。
ある意味超能力を使って捜査をしているので、堤監督の過去作品である「金田一少年の事件簿」のような展開にはなりません(でもテイストはやはり堤テイストですが(笑))
旅人の能力は前述の通り、視覚以外の五感を全て視覚化された情報として「視る」ことにあります。
すなわち音や臭いといった本来形の無いものを形のあるものとして捉えますし、ちょっと反則的なのは人間の感情(生物全体なのかどうかは不明)、モノや場所に残った感情(残留思念)すらも形として視ることができてしまうことにあるので、ほとんどの場合、旅人に対しては全てをさらけ出してしまうことになります。
こうしてモノ探し(場合によっては人探し)の依頼を受けていると、そのうち関係なかったそれぞれの事象が、旅人が視覚探偵となるきっかけとなった事件、雪路とていの状況と結びついていき、ある大きな事件に関わることになっていきます。
というところで止めておきますw
ドラマ全話は上記DVD・ブルーレイ以外ですと現在Huluで見ることができます。(Huluでは後日談と堤監督の「遺言」というスペシャルビデオも見ることができます)
私も最終回ちょっと手前の時点でこのドラマを知り、とある事情から全話見る必要ができたので、その当時はHuluしか見る手段がなかったため契約しました。
(なぜ見る必要があったのかはちょっとお話できませんが(^-^;))
なぜかというと、このドラマ、実は視覚効果-ビジュアルエフェクトの塊のようなものなのです。
序盤は導入のためかあまり派手なエフェクトは使っていないのですが、それでも確実に発生するのが、「旅人の目が青くなり、時には光る」というエフェクトなのです。
それってエフェクトなの・・・?とお思いになるかもしれません。
これまで作中、役者の瞳の色が変わるなどという場合は、カラーコンタクトを付けることが主流でした。
しかしカラーコンタクトは、眼球を傷つける可能性があるため、最悪失明でもしてしまった場合は役者さんの役者人生や人生そのものに影響することになってしまいます。
※撮影用のカラーコンタクトは視界が狭いとも聞きますので、演技上の危険性もあがるかもしれませんね。
そこで登場するのが、ビジュアルエフェクトやコンピューターグラフィックになるのです。この場合、役者さんにはなにも目につけない状態で演技をしてもらうのですから、危険性も少ないのはもちろんとして、非常に自然に演技ができるでしょう。
瞳の色以外の部分ですと、前述したように「本来無形のものを視覚化する」ということがありますので、音や臭いを視覚化するのも難しそうですが、もっと難しい「感情」だったりを視覚化していたりします。
「瞳を青くする」という平面的な処理とは違い、立体表現が可能なコンピューターグラフィックでデザインしていると推察します。
でも、まあ・・・私が堤監督作品を目にするようになったのは金田一少年あたりからですが、堤監督ご自身が新しもの好きというか、CGが好きというのももちろんあるかと思います(笑)
このあたりのお話は堤監督の「遺言」でも見ることができます。
最近当ブログでも講座として始めたAfterEffectsです。
AfterEffectsはこういうビジュアルエフェクトができるソフトの中では安価な部類に入り、教えている学校も多いことから、比較的に使える人を集めやすいと言われています。
日暮旅人のように特定の部分の色を変えるなどの場合は、その色を変えた素材(動画または静止画)を用意し、今回のように瞳なら瞳の位置情報を取り出し、最後に取り出した位置情報に色を変えた素材を合わせる、というやり方になるかと思います。
その後、演出に応じて光らせるエフェクトなどを加えていくことになるでしょう。
立体的な処理の場合はAfterEffectsだとちょっと荷が重くなるので、そのような場合は3DCGソフトなどを併用して作成していくことになります。
その辺りも想像しながら見てみるのも面白いかと思います。
ある意味超能力を使って捜査をしているので、堤監督の過去作品である「金田一少年の事件簿」のような展開にはなりません(でもテイストはやはり堤テイストですが(笑))
旅人の能力は前述の通り、視覚以外の五感を全て視覚化された情報として「視る」ことにあります。
すなわち音や臭いといった本来形の無いものを形のあるものとして捉えますし、ちょっと反則的なのは人間の感情(生物全体なのかどうかは不明)、モノや場所に残った感情(残留思念)すらも形として視ることができてしまうことにあるので、ほとんどの場合、旅人に対しては全てをさらけ出してしまうことになります。
こうしてモノ探し(場合によっては人探し)の依頼を受けていると、そのうち関係なかったそれぞれの事象が、旅人が視覚探偵となるきっかけとなった事件、雪路とていの状況と結びついていき、ある大きな事件に関わることになっていきます。
というところで止めておきますw
ドラマ全話は上記DVD・ブルーレイ以外ですと現在Huluで見ることができます。(Huluでは後日談と堤監督の「遺言」というスペシャルビデオも見ることができます)
私も最終回ちょっと手前の時点でこのドラマを知り、とある事情から全話見る必要ができたので、その当時はHuluしか見る手段がなかったため契約しました。
(なぜ見る必要があったのかはちょっとお話できませんが(^-^;))
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視覚効果ービジュアルエフェクト
今回の記事はレビューの他にデザイン雑記カテゴリに含むようにしています。なぜかというと、このドラマ、実は視覚効果-ビジュアルエフェクトの塊のようなものなのです。
序盤は導入のためかあまり派手なエフェクトは使っていないのですが、それでも確実に発生するのが、「旅人の目が青くなり、時には光る」というエフェクトなのです。
それってエフェクトなの・・・?とお思いになるかもしれません。
これまで作中、役者の瞳の色が変わるなどという場合は、カラーコンタクトを付けることが主流でした。
しかしカラーコンタクトは、眼球を傷つける可能性があるため、最悪失明でもしてしまった場合は役者さんの役者人生や人生そのものに影響することになってしまいます。
※撮影用のカラーコンタクトは視界が狭いとも聞きますので、演技上の危険性もあがるかもしれませんね。
そこで登場するのが、ビジュアルエフェクトやコンピューターグラフィックになるのです。この場合、役者さんにはなにも目につけない状態で演技をしてもらうのですから、危険性も少ないのはもちろんとして、非常に自然に演技ができるでしょう。
瞳の色以外の部分ですと、前述したように「本来無形のものを視覚化する」ということがありますので、音や臭いを視覚化するのも難しそうですが、もっと難しい「感情」だったりを視覚化していたりします。
「瞳を青くする」という平面的な処理とは違い、立体表現が可能なコンピューターグラフィックでデザインしていると推察します。
でも、まあ・・・私が堤監督作品を目にするようになったのは金田一少年あたりからですが、堤監督ご自身が新しもの好きというか、CGが好きというのももちろんあるかと思います(笑)
このあたりのお話は堤監督の「遺言」でも見ることができます。
もしAdobe CCで作るなら
AdobeCCの中でこういった処理ができるソフトが一つあります。最近当ブログでも講座として始めたAfterEffectsです。
AfterEffectsはこういうビジュアルエフェクトができるソフトの中では安価な部類に入り、教えている学校も多いことから、比較的に使える人を集めやすいと言われています。
日暮旅人のように特定の部分の色を変えるなどの場合は、その色を変えた素材(動画または静止画)を用意し、今回のように瞳なら瞳の位置情報を取り出し、最後に取り出した位置情報に色を変えた素材を合わせる、というやり方になるかと思います。
その後、演出に応じて光らせるエフェクトなどを加えていくことになるでしょう。
立体的な処理の場合はAfterEffectsだとちょっと荷が重くなるので、そのような場合は3DCGソフトなどを併用して作成していくことになります。
その辺りも想像しながら見てみるのも面白いかと思います。
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