「あなたはどう思うか」と改めて聞かれるまで、「それについては考えてみたこともなかった」ということが、案外たくさんあるのだと気づかされる。「フランス式」とはあるが、これはつまり、自分が過ごしてきた環境とは異なる視点ということだ。ふだん、当たり前だと思ってやってきたことや、無意識にやっていることに対して「素朴な疑問」に答えていくことで、自分自身を見つめ直す時間を持てる。
全部で40項目の質問が用意されており、それぞれについて書き込める仕様になっている。1日1項目として、40日。自分の書き込みが入って、はじめて「本=手帳」が完成する仕組みだ。直接書き込みができる質問用紙が、PDFとして出版社のウェブサイトからダウンロードできる(巻末にURLが記載されている)。
「価値観」「コミュニケーション」「仕事」と大きく分類されているので、自分が現在抱えている悩みがあれば、そこから読み始めるのも良い。直接的なアドバイスを受けるよりも、案外、こうしたちょっとした問いかけや、エッセイのようなふんわりとしたテイストの経験談を聞くことで、自分の悩みを解決するヒントが得られたりするものだ。
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