スペイン北東部カタルーニャ州の州首相を解任されたプチデモン氏について、スペインの裁判所が逮捕状を出し、滞在先のベルギーの検察に身柄の拘束と引き渡しを要請したことについて、ベルギーの検察はフランスAFP通信の取材に対し慎重に対応を検討する姿勢を示しました。
スペインの司法当局のベルギーの検察への要請は、EU=ヨーロッパ連合の域内を犯罪の容疑者が移動した場合に国境を越えて逮捕するためのEUの仕組み、「ヨーロッパ逮捕状」の制度に基づいています。
「ヨーロッパ逮捕状」は、捜査を行っているEU加盟国の司法機関が、容疑者が滞在する加盟国の司法機関に送るもので、これを受け取ると60日以内に容疑者を送還することが定められています。
ただ、この逮捕状を発行できる容疑はテロ行為や殺人、人身売買など、32の重大な犯罪に限られているほか、公正な裁判が行われないと判断された場合などには、逮捕状の執行を拒否することも可能だとされています。
EUによりますと、おととし1年間に1万6000余りのヨーロッパ逮捕状が発行されたものの、執行されたのは5000余りにとどまったということです。
スペイン裁判所 解任のカタルーニャ州首相に逮捕状
k10011210071_201711040727_201711040728.mp4
スペイン北東部のカタルーニャ州で一方的な独立宣言を主導したとして州首相を解任され、ベルギーに出国していたプチデモン氏について、スペインの裁判所は逮捕状を出してベルギーの司法当局に身柄の拘束を要請し、独立支持派の激しい反発を招いています。
スペインの裁判所は、カタルーニャ州の一方的な独立宣言を主導したとして職務を解任された州の幹部8人について、国家への反逆などの疑いがあるとして、2日、身柄を拘束しました。
さらに裁判所は3日、州首相を解任されたのちベルギーに出国していたプチデモン氏ら5人についても逮捕状を出し、ベルギーの司法当局に身柄の拘束と引き渡しを要請しました。
これを受けてベルギーの司法当局は、今後数日中に対応を判断するものと見られ、プチデモン氏が拘束されるかどうかが、大きな焦点となります。
一連の裁判所の決定に対して、カタルーニャ州の独立支持派の市民は3日夜、バルセロナにある州政府の庁舎前に集まり、強く抗議しました。独立運動を主導してきた団体も記者会見を開き、「極めて強権的な行為だ」と激しく反発したうえで、今月11日に少なくとも40万人が参加する大規模な抗議デモを行うことを明らかにしました。
団体の幹部はNHKの取材に対し、「市民の悲しみと怒りの感情を大規模なデモに変えて釈放につなげたい」と述べ、市民を動員して中央政府に対抗する構えで、再び緊張が高まることが予想されます。
さらに裁判所は3日、州首相を解任されたのちベルギーに出国していたプチデモン氏ら5人についても逮捕状を出し、ベルギーの司法当局に身柄の拘束と引き渡しを要請しました。
これを受けてベルギーの司法当局は、今後数日中に対応を判断するものと見られ、プチデモン氏が拘束されるかどうかが、大きな焦点となります。
一連の裁判所の決定に対して、カタルーニャ州の独立支持派の市民は3日夜、バルセロナにある州政府の庁舎前に集まり、強く抗議しました。独立運動を主導してきた団体も記者会見を開き、「極めて強権的な行為だ」と激しく反発したうえで、今月11日に少なくとも40万人が参加する大規模な抗議デモを行うことを明らかにしました。
団体の幹部はNHKの取材に対し、「市民の悲しみと怒りの感情を大規模なデモに変えて釈放につなげたい」と述べ、市民を動員して中央政府に対抗する構えで、再び緊張が高まることが予想されます。
ベルギー検察「慎重に判断」
スペイン北東部カタルーニャ州の州首相を解任されたプチデモン氏について、スペインの裁判所が逮捕状を出し、滞在先のベルギーの検察に身柄の拘束と引き渡しを要請したことについて、ベルギーの検察はフランスAFP通信の取材に対し慎重に対応を検討する姿勢を示しました。
スペインの司法当局のベルギーの検察への要請は、EU=ヨーロッパ連合の域内を犯罪の容疑者が移動した場合に国境を越えて逮捕するためのEUの仕組み、「ヨーロッパ逮捕状」の制度に基づいています。
「ヨーロッパ逮捕状」は、捜査を行っているEU加盟国の司法機関が、容疑者が滞在する加盟国の司法機関に送るもので、これを受け取ると60日以内に容疑者を送還することが定められています。
ただ、この逮捕状を発行できる容疑はテロ行為や殺人、人身売買など、32の重大な犯罪に限られているほか、公正な裁判が行われないと判断された場合などには、逮捕状の執行を拒否することも可能だとされています。
EUによりますと、おととし1年間に1万6000余りのヨーロッパ逮捕状が発行されたものの、執行されたのは5000余りにとどまったということです。
スペインの司法当局のベルギーの検察への要請は、EU=ヨーロッパ連合の域内を犯罪の容疑者が移動した場合に国境を越えて逮捕するためのEUの仕組み、「ヨーロッパ逮捕状」の制度に基づいています。
「ヨーロッパ逮捕状」は、捜査を行っているEU加盟国の司法機関が、容疑者が滞在する加盟国の司法機関に送るもので、これを受け取ると60日以内に容疑者を送還することが定められています。
ただ、この逮捕状を発行できる容疑はテロ行為や殺人、人身売買など、32の重大な犯罪に限られているほか、公正な裁判が行われないと判断された場合などには、逮捕状の執行を拒否することも可能だとされています。
EUによりますと、おととし1年間に1万6000余りのヨーロッパ逮捕状が発行されたものの、執行されたのは5000余りにとどまったということです。
スペイン裁判所 解任のカタルーニャ州首相に逮捕状
スペイン北東部のカタルーニャ州で一方的な独立宣言を主導したとして州首相を解任され、ベルギーに出国していたプチデモン氏について、スペインの裁判所は逮捕状を出してベルギーの司法当局に身柄の拘束を要請し、独立支持派の激しい反発を招いています。
スペインの裁判所は、カタルーニャ州の一方的な独立宣言を主導したとして職務を解任された州の幹部8人について、国家への反逆などの疑いがあるとして、2日、身柄を拘束しました。
さらに裁判所は3日、州首相を解任されたのちベルギーに出国していたプチデモン氏ら5人についても逮捕状を出し、ベルギーの司法当局に身柄の拘束と引き渡しを要請しました。
これを受けてベルギーの司法当局は、今後数日中に対応を判断するものと見られ、プチデモン氏が拘束されるかどうかが、大きな焦点となります。
一連の裁判所の決定に対して、カタルーニャ州の独立支持派の市民は3日夜、バルセロナにある州政府の庁舎前に集まり、強く抗議しました。独立運動を主導してきた団体も記者会見を開き、「極めて強権的な行為だ」と激しく反発したうえで、今月11日に少なくとも40万人が参加する大規模な抗議デモを行うことを明らかにしました。
団体の幹部はNHKの取材に対し、「市民の悲しみと怒りの感情を大規模なデモに変えて釈放につなげたい」と述べ、市民を動員して中央政府に対抗する構えで、再び緊張が高まることが予想されます。