漢字が共通するというのはなんだかんだで便利な所があるかと思います。
日本語と中国語の間ではイロイロな言葉を翻訳せずにそのまま使えたりしますし、中国オタクの方の話によれば日本の作品に出てくる中二病的なカッコ良さを持つ漢字表記に関して中国語の感覚でもある程度は理解できたりするそうです。
(もちろん中には全く違う意味やヘンな印象になるケースもありますし、イロイロな分野で漢字が同じだからこそ気付き難くなる問題というのもありますが)

また逆に日本の感覚でも中国語の漢字表記された名前や称号に関して「なんか凄そう」というのを感じ取ることができたりするのではないかと思います。

ただそんな
「漢字の字面から受ける凄さやカッコ良さ」
も細かい所が段々と変化しているそうです。

中国のソッチ系のサイトでは
「帝や皇や王の中で最も強そうなのはどれか」
「仙と神でどっちが上に感じるか」

などといったことに関するやり取りが行われていましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


中二病的なカッコ良さや強さを表現する上で、帝や皇や王といった字がよく使われるけど、そこから受ける印象には微妙な違いがあるし、称号がついたキャラの扱いも変わるように思う。
みんなは強そう、凄そうだと思うのってどれ?私は最近では「帝」が一番強い扱いになっているように感じるんだけど。

最近のネット小説とか、色んな所での扱いだと「皇級」みたいな称号は中級レベルか踏み台的なやられ役っぽいかな。それも「帝級」にワンパンで吹っ飛ばされるような。

そういうのを見ると、「帝」と「皇」のどっちが上なのか分からなくなるよ……

帝に関しては帝国主義とか日頃から良くも悪くも強大な扱いになるからね。
中二病系の称号では重要度高くなるのも当然かと。

最近のウチの国のコンテンツの扱いでは「皇」は「帝」よりも一段階下がるような扱いばかりだ。
昔の扱いを見ると、「皇」が「帝」より劣るようなことは無かったはずなんだが。

「三皇五帝」からして、明らかに三皇の方が上だろう。

確かに三皇と五帝では立ち位置が完全に違う。
だが、その言葉と現代の感覚はまた別だからね。

今ネット小説書いたり読んだりしているような連中はそういうの気にしないからな。

こういうのって歴史的にどう正しいとかいうのじゃなくて、今の認識、様々な影響を受けた結果の認識だから……

ピンイン入力だと帝は「di」だけど、皇は「huang」で手間が違うからな!
あと四声のアクセントも「帝」の方が良い!
……案外本当にこの辺が理由だったりして。

最新のコンテンツってどういう風に書けば人気になるかを突き詰めるから、正しいかどうかはともかく、それが現在の定番的な感覚を表しているという見方は出来ると思う。
そして「帝」が強いイメージだから、そういうのが量産されると。

この手の創作で使われる中二病増幅系の称号的な言葉は、
「皇」「帝」の他に「神」「仙」「尊」
とかかな?他にもありそうだが。

剣聖なんかの「聖」もあるかと。

あとは「王」とか?

王は帝より低いイメージになるかな。大昔はそうでもなかったが、秦の頃くらいからは帝と王の価値に明らかな違いが出ている印象が。

作品の設定次第だが、大体は「帝」が一番上で、その下に「尊」とか「聖」があるような。凄さのイメージ的に「皇」は一番下かもしれん

創作だけでなく、現実の歴史ネタとかでも「皇」の付く凄い存在って少ないからね。
「皇」のイメージに伴う凄い存在が相対的に少ない。歴代の皇帝は「漢武帝」のようにだいたいが「何々帝」という呼び方になる。皇が付く有名なのって「秦始皇」(始皇帝)くらいだ。

一応「唐明皇」(唐の玄宗)とかもいる。
ただ現代のイメージ、それも若者向け創作のイメージだとそういう差は出て来るかな……外国の皇帝も帝が付くし。

あとはGODとかの意味もある「上帝」という言葉はよく聞くけど、「上皇」なんて言葉は聞いたことも無いからな。

「太上皇」の略称としての上皇という言葉はあるぞ。日常生活で使うことはまず無いが。

他の言葉とくっ付けるにしても、帝の方がなんか強そうになる。帝国と皇国では帝国の方が圧倒的に強そうだし。

そもそも皇国とつけると、日本関係のイメージが重なるからウチの国ではアカン。

イロイロと出ているが、イメージにおいては音も無視できないんじゃないかな。「huang」と「di」だと響きのカッコ良さが違う。あと漢字の構造とかも影響しているような気がする。「皇」より「帝」の方がカッコイイじゃないか!
我ながらネタ混じりな意見だけど、完全には否定できないと思うんだ。

現代中国語における響きの問題は無視できないように思えるね。キャラクターとかの印象にかなり影響する。

字で見ても音で聴いてもなんか「帝」の方が「皇」より凄そうという印象には頷いてしまう。

印象か……そういうのってあるよね。
他にはいつのまにか「神」の方が「仙」より上位っぽい印象になっていたりとか。

実際は「仙」の方が「神」より高位のはずなんだがな。

そうだね。それぞれのカテゴリを上位にする根拠みたいなのは出てくるが、だいたいは「仙」の方が上のはず

封神演義とか仙界の連中が神をやることになるし、どっちが上かは明らかよ。

神仙については封神演義とかでも仙の方が上の扱いだけど現在では神の方が上になっている感はあるな。

えーと、そうなると「聖」はどうなるんだ?「神」と「仙」と比べて。

ウチの国の文化ネタで考えると、「聖」は結局人でしかないから、「神」や「仙」と比べられるレベルでは無い。ある意味では「鬼」以下だね。ただ最近のコンテンツだと「聖」は妙に扱いが良かったり……
正直に言わせてもらえば、自分も一番中二病的なカッコ良さがあるのは「聖」だと考えていたりする。

そこら辺は希少価値や見せ方の結果なのかもしれん。
ネット小説の神とか「仙」って凄い強い連中という感じで、「聖」だと隔絶した存在みたいな扱いになっているようなイメージがある。そして強さ、中二病感は聖の方が高いような気もする。

五仙が天仙地仙人仙神仙鬼仙だからな。

そこの神仙って天兵天将クラスだから、現在の扱いとは違う。現在のコンテンツにおける「神」という言葉の扱いには明らかに西洋文化のイメージが入っていると思う。

元は「仙」の方が「神」より上だったけど、現在の作品だと神より下な扱いが多いよね。仙界と神界がやり合っている場合、神界の方が有利だったり圧倒していたりする。

宗教ネタというか、西洋ファンタジー系の世界観の影響もあるだろうな。仙人だけだった昔とは違う。

こういうのって人気になった作品の影響というのも大きいだろうし、そんなに深い原因があるわけじゃないとも思う。遡って考察するのは面白いけどね。

それにしても自分でもいつからそうなったのかが分からんな
気が付いたら自分の中では「神」は「仙」より凄くて、「帝」が「皇」よりもデカい存在みたいなことになっていた。



とまぁ、こんな感じで。
現在の「強そう」「凄そう」な字面についてイロイロと出ていました。

私も近頃中国で人気になっている国産コンテンツに出てくるキャラクターでは「仙」の扱いが微妙というか、神の方が目立つような気がしていたので、なんだか納得してしまいました。
上のやり取りにもありますが、こういったイメージの変遷や、影響を与えたであろう要素を追っかけてみるのも面白そうですね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。