恵俊彰『ひるおび』に不穏な空気?八代英輝「ボクが発言するとCM」の背景
弁護士・八代英輝(53)が10月26日の『ひるおび!』(TBS系)の中で「ボクが発言するとCMに(入ってカットされてしまう)」と発言したことが波紋を呼んでいる。
「八代さんは制作陣から完全に狙い撃ちされてます。最近は番組主旨に合わない談話は、容赦なくCMを入れられカットされています」というのは、テレビ局のワイドショー関係者。
「『ひるおび』はモリカケ問題の頃から番組をあげて自民党批判を繰り返し、安倍晋三首相(63)を引きずり下ろしたい局の意図がありあり。コメンテーターもジャーナリストの大谷昭宏(72)や作家の室井佑月(47)、政治評論家の伊藤惇夫(69)など左派が幅を利かせています。そんな中で右にも左にも寄らず、孤軍奮闘の正論をはいていたのが八代さんでした」
同関係者によれば、露骨に「CMカット」が入ったのは、同日の「小池百合子都知事(65)と、彼女が代表をつとめる希望の党」について取り上げた時だったという。
「八代さんが「小池知事の”排除”という言葉で政権奪取が出来なかった」ってことにしたい『ひるおび』のムードを批判し始めたんです。彼は「排除という言葉は一つの引き金で、本当は有権者が『民進党議員たちが選挙に勝ちたくて希望の党に入った』のを見抜いてる」と正論を言った。MCの恵俊彰(52)も話を詳しく聞こうとしたんですが、なぜかここでCM前の音楽が流れ出したんです。さすがに八代も慌て『ボクが発言するとCMに!』と抗議していました」(同関係者)
■番組意図を「ちゃぶ台返し」する八代に手を焼く『ひるおび』
同関係者によれば、八代が抗議をした背景には過去に何度も話の核心に触れようとした瞬間に「CMカット」を食らっているからだという。保守論客から「偏向報道」という批判をあびる『ひるおび』ゆえに、八代に対する嫌がらせではないかと勘ぐるSNS上の書き込みも多い。ではなぜ、政治評論家・田崎史郎(67)など自民党寄りのコメンテーターも他にいる中、八代に「嫌がらせ」が集中するのか。
「ワイドショーは良くも悪くも、結論ありきでトークを誘導するように台本を作ってます。MCもディレクターも、用意された結論に近いコメントを言うのを期待している。しかし八代さんは空気を読まず、ド正論で”ちゃぶ台返し”をやってしまう。たとえば、9月19日の放送では、安倍首相の衆院解散に対し、番組は総力をあげて”大義がない”という着地点を目指してました。しかし、八代さんが『憲法に解散に大義を要するとは一言も書いてない。郵政解散はワンイシューで国民生活の全てを決める乱暴なやり方だった。総選挙は国民投票とは違う』と積み上げた主旨を正論でひっくり返した。この日の番組構成を台無しにされたプロデューサーは烈火の如く怒っていたとも」
長年積み重なった対立がこのような”嫌がらせ”を生んだのだろうか。「マスコミは政権を監視すべき」というのは左派メディアの常套句だが、そのマスコミが腐っているとすれば八代のような空気を読まぬ「内部の監視役」こそが必要なのではないだろうか。
- 文・麻布市兵衛(あざぶ・いちべい)
- ※1972年大阪府出身。映像作家、劇団座付き作家などを経て取材記者に。著書は『日本の黒幕』、『不祥事を起こした大企業』(宙出版)など多数あり。