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偽ニュース要注意 「1本800円」 保守系ブログ記事

 f:id:a-tabikarasu:20171009102733j:plain 28面/2017.10.9

「1本800円」保守系ブログの記事募集/28面

 保守系ブログに記事1本書いたら800円、記事内容は「憲法9条改正」などー。そんなネット上の記事発注が話題になっている。昨年の米大統領選では営利目的につくられたフェイクニュースが影響した一面もあった。衆院選が迫る中、無責任なネット言論には要注意だ。(大村歩)

偽ニュース 要注意 
 問題の発注募集は先月20日、ネット上で発注者が受注者を募集して仕事を発注するクラウドソーシング業界の大手「クラウドワークス」社ホームページ上で行われた。
 「政治系の記事作成。保守系の思想を持っている方限定」と題したタイトルで、「改憲」や「嫌韓」のほか、「共産党の議員に票を入れる人は反日」といった内容が望ましい記事内容として記載されていた。
 さらに、今年5月にも「保守系まとめサイトの運営管理」とする発注があったことが判明。「保守寄りな人に受けそうなニュース・話題」を探し、目を引くタイトルをつけるなどというものだった。こちらの報酬は1記事50円。いずれも掲載中止となった。
 同社広報の上田聖子氏は、本紙の取材に「利用規約等に違反していると判断して掲載を中断した。発注者の意図などは守秘義務があり答えられない。すでに悪質案件自動検出機能を導入するなどした。対策を一層強化する」と答えた。
 こうした記事発注の意図は何か。ITジャーナリストの三上洋氏は「単価の安さからすると、発注者は(ブログ内の広告に読者を誘導して広告収入を得る)アフィリエイトブログの運営者の可能性がある。多くのブログを低コストで運営したいから単価が安い」と解説。受注する側も「取材せずにネットから拾ったものを寄せ集めたりするだけで、数をこなせるので安くても受注する」という。
 ネット右翼の受けを狙ってお金のために質を度外視して作られた激安の「愛国記事」とは、なんとも情けなさが際立つ話だが、海外でも同様の事例はある。
 <略>


<ブログコメント>この記事と同様の内容は、9月26日の記事「『業者』が記事拡散か 誤情報に覆い尽くされる危機/ジャーナリスト・津田大介」でも紹介されていました(このブログの左上にある「今日の東京新聞▼」をクリックすると「記事一覧」という項目が出てきます。「記事一覧」をクリックすると9月26日にアップした津田大介さんの記事を参照することができます)。昨日の「リテラhttp://lite-ra.com)」(本と雑誌のニュースサイト リテラ/LITERA)には次のような記事も出ていました。記事は4ページで長くなるので冒頭の1ページを紹介します。2ページ以降はリテラの該当ページをご参照ください。<リテラ > 社会 > 右翼・左翼 > 自民党がネトサポに他党叩きを指南http://lite-ra.com/2017/10/post-3499.html)>


自民党がネトサポ緊急総会で他党叩きをアドバイス! “従軍慰安婦像の辻元清美”も“人民解放軍姿の志位和夫”も「個人の判断で」と/2017.10.08

 衆院総選挙公示日まであとわずか、各党の選挙準備も本格化しているが、そんななか、自民党では6日、あの自民党ネットサポーターズクラブ(J-NSC)の緊急総会が開かれ、ニコニコ生放送で生中継された。
 J-NSC会員は通称ネトサポとも呼ばれるが、このJ-NSC、表向きは「自民党の政策や方針などをネットで広報すること」だとされているが、その実態は、自民党が日頃、民族差別や弱者差別を煽っている悪質なネトウヨたちを組織し、他党や政敵へのネガティブキャンペーンを行う“ステマ部隊”として使っているといわれてきた。
 実際、これまでも旧民主党共産党への大々的なデマ攻撃が行われた際には、常にこの組織の関与がささやかれていた。
 そんなネトサポが選挙公示前のこの時期に緊急集会を開催するということで、いったいなにが話し合われるのか、でも生中継されているわけだから、さすがにそんな露骨な話は出てこないだろう、などと思いつつチェックしてみると、これがびっくり。会場では、いかに日頃、彼らが他党の「ネガキャン」にいそしんでおり、それを自民党が煽っているかを証明する発言が次々と飛び出したのだった。
 それは、ネット選挙で何ができて何がNGかをQ&A形式で説明するコーナーでのことだった。
 自民党側の司会者がスクリーンを使って、「当選させない目的を持って、相手候補者の虚偽事項や、事実をゆがめて公にした者は処罰されます」「悪質な誹謗中傷行為や公然と人を侮辱する行為も処罰の対象となります」などとネット選挙について解説したのだが、すると、会場のネトサポの女性からすかさず、こんな“異論”が飛び出し、拍手喝采を浴びたのだった。
「日本のいま、いろんな問題、慰安婦の問題についてもそうだけど、そういう上品な姿勢が、いま私たちをいまこういう危機的な状況に追い込んだという見方もできると思います! ですから『いい子ちゃん』でいるだけが正しい姿勢じゃなくて、真実を広める! これが私は一番大事だと思います!」
 ようするに“他党を誹謗中傷してはいけないなんて上品なことを言うな、臆せずどんどんやろう”という呼びかけらしい。
 まあ、これだけでもさすがネトサポという感じだが、本番はここからだった。ネトサポ会員たちが、次々と具体的な「ネガキャン」相談を始めたのだ。
 <以下、略>