九州北部豪雨で被災した福岡県朝倉市で、捜索にあたった警察や自衛隊などが回収したおよそ３０００枚の写真を地元の高校の写真部員が預かり、きれいな状態で持ち主に返すため、泥などを取り除く作業を続けています。

ことし７月の九州北部豪雨で被害を受けた福岡県朝倉市では、捜索にあたった警察や消防、自衛隊などが、土砂やがれきに埋もれた家族写真などおよそ３０００枚の写真を回収しました。

写真は朝倉市が管理していますが、泥で汚れたものも多く、きれいな状態で持ち主に返すため、地元の朝倉高校の写真部員がいったん預かり、放課後を利用して、週３回のペースで泥などを取り除く作業を続けています。

写真部員は９人で、２日はこのうち４人が、写真の表面についた泥をはけで払ったり、ペットボトルのキャップの角で削り落としたりしていました。これまでにおよそ１８００枚の作業が終わり、今後、朝倉市が持ち主を探して返すことになっています。

朝倉高校１年で写真部員の末吉弘聖さん（１６）は「持ち主の人生の歩みが写されているので、慎重に作業を進めています。損傷が激しい写真もありますが、１枚でも多くきれいにしたい」と話していました。