ゴールドマン、米オプション取引所でのマーケットメークから撤退へ

  • 自社顧客のためのマーケットメークは継続へ
  • 高いコスト、オプションの低ボラティリティが業務のハードルに

ゴールドマン・サックス・グループは米オプション取引所でのマーケットメーカー業務から撤退する。コスト高や取引量の低迷、低ボラティリティの中、同業務から身を退く金融機関が相次いでいる。

  最低限の時間で価格を提示するマーケットメーカーは、通常のトレーダーよりも大きな責務を負う。2日の発表によると、ゴールドマンは自社顧客のためのマーケットメークは続ける。

  シタデル・セキュリティーズやサスケハナ・インターナショナル・グループなど、自動取引を手がける会社が現在オプション市場を支配している。テクノロジーへの支出や、15の取引所に接続するコストの高さが、米国のオプション市場での業務を難しくしている。

原題:Goldman Sachs to Withdraw From Part of U.S. Options Market(抜粋)

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パウエル氏:雇用と物価安定のFRB目標、達成目指すと約束

  • 金融政策の独立性を維持へ、客観的な政策決定に全力尽くす
  • 米経済、金融危機以降に大きく進展した-パウエル氏

トランプ米大統領が次期連邦準備制度理事会(FRB)議長に指名したパウエルFRB理事は、物価安定と最大雇用というFRBの目標を遂行すると約束した。一方で、金融セクターのリスクを監視し続ける方針も示した。

  パウエル氏は2日、ホワイトハウスでの式典で「FRB内部には、金融政策決定は米国民の家計や地域にかかわるものだとの理解がある」と発言。「私はその使命感を強く共有しており、入手可能な証拠および金融政策の独立性という長年の伝統に基づいて客観的な政策決定を行うことに全力を尽くす」と述べた。

  パウエル氏は上院での承認を経て、2月3日に任期が終了するイエレン現FRB議長の後任になる。上院銀行委員会のマイケル・クラポ委員長は年末までの承認を目指すと述べた。

  パウエル氏は経済について、金融危機以降に大きく進展したと指摘。米財務省に勤務した経歴を持つ同氏は、民間の金融界でキャリアの大半を築いた。

  パウエル氏は「多くの指標から判断すれば、米国は完全雇用に近く、インフレは当局の目標に向かって緩やかに上昇してきた」と述べた。

  また、「金融システムは間違いなく金融危機以前よりもはるかに力強く、かつ回復力がある」と言明。「FRBが警戒を緩めず、市場の変化やリスクの台頭に対応できる環境を確保するため、引き続き同僚と共に取り組む方針だ」と続けた。

原題:Powell Pledges to Pursue Fed’s Employment, Inflation Goals (1)(抜粋)

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