「iPhone X」は、まるでコンセプトカーや極秘プロジェクトのように感じられる。それはおそらく、製品名に「X」の文字が含まれているから、そして、10年にわたって受け継がれてきた「iPhone」の伝統があるからだろう。iPhone Xが「iPhone 8 Plus」のようにオプションの高性能モデルでありながら、本体サイズが小さいこともその理由だ。この3年間に登場したiPhoneの外観はどれもほとんど同じだったが、iPhone Xは際立った新しいデザインを採用している。
筆者はiPhone Xの新しいテクノロジと大胆なアイデアの数々を大いに気に入っている。新しいコンセプトに没頭することはとても楽しい。だが、筆者はツールに関しては現実的に考える。完全に再設計されたスマートフォンを自分は使うだろうか。iPhone Xは、必要なときにきちんと機能してくれるのだろうか。筆者にとって、スマートフォンは、仕事に必要なすべてのものが詰まった極めて重要なツールである。インディ・ジョーンズにとっての帽子のように欠かせないアイテムだ。「Face ID」は信頼性の高い「Touch ID」と同じくらいうまく機能するのだろうか。安心して使えるだろうか。
突き詰めると、最も重要な疑問は、「このiPhone Xは誰もが手にすべき必須のアップグレードなのか?」というシンプルなものにたどり着く。筆者の母、姉妹、義理の兄弟、親友、そして読者の皆さんが入手すべきスマートフォンなのだろうか。
筆者はこの疑問に答えるため、このデバイスを1日使ってみた。現在もテストを継続中だが、記事執筆時点でのレビューをお届けする。
2013年から、自分の指紋を使って、Touch IDでiPhoneのロックを解除することが可能になった。今から10年前、ホームボタンを搭載する初代iPhoneが登場した。Appleはその両方を一気に廃止して、Face IDに置き換えることで、大きな躍進を遂げようとしている。iPhone Xのロックを解除するには、自分の顔かパスコードを使うしかない。
Face IDは初期のテストで良好に機能した。セットアップは短時間で完了する。具体的には、円を描くように顔を動かす動作を2回繰り返せば、iPhone Xがセキュアな内部データベースに顔を登録してくれる。
しかし、ロックの解除は完全に「自動的」とは言い難い。iPhone Xは筆者の顔を認識すると、「ロック解除の準備」をする。つまり、筆者がiPhone Xを見つめると、画面上部のロックアイコンのロックは解除されるが、ホーム画面を開くにはさらに指でスワイプしなければならない。その動作自体は高速だが、手順が1つ増えたので、瞬時にホーム画面が開くわけではない。Face IDはほとんどの場合、筆者の顔を認識したが、時折、認識しないこともあった。
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