【11月2日 AFP】(更新)エジプトのギザの大ピラミッド(Great Pyramid of Giza)の中心部に、「旅客機サイズの空洞」が見つかった。専門家らが2日、発表した。

 大ピラミッドでは2015年以降、宇宙線による最新の透視技術で内部を解明しようとするプロジェクト「スキャンピラミッド(Scan Pyramids)」が進められており、今回の発見についてまとめた論文が英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載された。

 クフ王(King Khufu)の命により建造された巨大ピラミッドの内部には、王の間、女王の間、大回廊(Grand Gallery)と3つの空間があることが既に判明している。今回見つかったのは4つ目の空間で、4500年間誰の目にも触れることなく、秘密が守られてきたことになり、調査が待たれる。

 共同発見者のメディ・タユビ(Mehdi Tayoubi)氏はAFPに対し、今回発見された空間について「200人乗りの航空機のサイズで、同ピラミッドの中心にある」と明かした。

 エジプト首都カイロ近郊のギザに、メンカウラー(Menkaure)王やカフラー(Khafre)王のピラミッドやスフィンクス(Sphinx)と並び建つクフ王の大ピラミッドは、「古代世界の七不思議」の中でも最古でかつ唯一現存しており、また地球上の最大の建造物の一つに数えられている。(c)AFP/Mariette le Roux and Laurence Coustal